2019年04月06日

空港から振り返る平成6年

特集 ニッポンの空港から振り返る平成六年


平成六年と言えば、関西国際空港(関空/大阪府)の開港が一番の話題だったでしょうか。世界初の完全な人工島空港は、この年の9月に誕生しました。
関空開業に合わせて、船舶アクセスを活用する神戸シティ・エア・ターミナル(K-CAT)が神戸ポートアイランドに、鉄道で受託手荷物輸送まで担うなんばシティ・エア・ターミナル(なんばCAT)が南海電鉄難波駅に開業。船舶用、鉄道用として、いずれも日本初となるシティチェックイン施設が二つ開業しています。
関西圏では、関空に先立ち、5月に但馬飛行場(兵庫県)が開場するなど、大いに盛り上がりました。

この年始まった新サービスは、本邦航空会社が公式サイトを開設し始めたのが注目。10月に日本エアシステムがホームページを一般公開しています。

6月には新千歳空港(北海道)が、便数限定とはいえ24時間運用化。空港の深夜早朝時間帯の活用を意識するきっかけとなりました。

一方、下地島空港(沖縄県)では定期便が消滅。離島空港受難の時代が密かに始まります。その後定期便無しの状態が四半世紀も続くとは、この時、誰も予想していなかったでしょう。

既に崩壊していたバブルのように、華やかな話題が続く中で綻びが出始めた、そんな一年が平成六年でした。

平成六年 空港の主な出来事
01月:新広島空港 広島空港に改称
04月:名古屋空港 中華航空140便が墜落(平成に日本で起きた航空事故で犠牲者数最多)
04月:関西国際空港 関空連絡橋 開通
05月:但馬飛行場 開場
06月:新千歳空港 24時間運用開始
06月:関西国際空港 空港連絡鉄道(西日本旅客鉄道関西空港線・南海電鉄空港線) 開業
07月:松本空港 滑走路2,000mでジェット化
07月:下地島空港 定期便消滅
09月:関西国際空港 開港
09月:K-CAT 開業(日本初の船舶アクセスのシティチェックイン施設=平成14年に閉鎖)
09月:なんばCAT 開業(日本初の手荷物受託できる鉄道アクセスのシティチェックイン施設=平成13年に閉鎖)
10月:JAS WEBサイト一般公開(本邦航空会社初)
11月:慶良間空港 供用開始(滑走路800m)
12月:松山空港 国際線ターミナル開館

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平成6年には完全な海上空港関西国際空港が開港しました。


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posted by johokotu at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
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