2019年04月15日

空港から振り返る平成15年

特集 ニッポンの空港から振り返る平成十五年


当時は誰も気付きもしませんが、早くも平成は折り返しでした。
この年、昭和から続いた空港整備五箇年計画が終わり、社会資本整備重点計画がスタート。空港整備の計画が大きく変化しました。

平成十五年は、7月に能登空港(石川県)が開港、10月には多良間空港(沖縄県)が新空港に移転しています。
能登は、石川県が二往復以上の運航を切望。難色を示す航空会社を誘致するため、日本で初めて搭乗率保証を導入して、大きな話題となりました。
やる気の落ちた民間(航空会社)を行政(空港)が積極的になって誘致するというやり方は、民間が積極的で行政はやる気のなかった昭和にはなかなか見られなかったこと。時代が完全に平成に変わり、人々が何でも行政任せ・行政の責任にするようになったことを実感した出来事でした。

9月には十勝沖地震で釧路空港(北海道)の旅客ターミナルの天井板が落下。その後、大空間での天井板の設置基準が強化されるなど、建築業界に大きな影響を与えています。

この年、静かに幕を下ろしたのが礼文空港(北海道)の定期便です。平成後半に休止空港となるきっかけとなりました。離島空港の維持問題が、徐々に拡がりを見せたわけですが、ほとんどの人は、気にもしていませんでした。

平成十五年 空港の主な出来事
01月:TCAT チェックイン手続 廃止(12/31最終手続)
03月:礼文空港 定期便消滅
07月:能登空港 開港
08月:那覇空港 沖縄モノレール乗り入れ
09月:宮古空港 台風14号で管制塔破損(翌日再開)
09月:釧路空港 十勝沖地震で管制塔、ターミナル天井破損
10月:新多良間空港 開港、旧多良間空港 廃港(多良間空港 移転)
10月:社会資本整備重点計画 開始
10月:宇宙航空研究開発機構(JAXA) 設立(調布飛行場、名古屋飛行場等の空港にも拠点有)

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平成15年開港の能登空港は、道の駅・行政施設の併設、搭乗率保証等の様々な取組みが注目を集めました。


特集:ニッポンの空港から振り返る平成
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posted by johokotu at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
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