特集 ニッポンの空港から振り返る平成十七年
平成十七年、日本国内は、愛・地球博で盛り上がりました。
博覧会の開催に先立ち中部国際空港(セントレア/愛知県)が開港しました。日本で二空港目となる本格的海上空港は、日本で初めて全館でユニバーサルデザインを追求したほか、民間の知恵を活かす運営を推進。広い展望デッキや商業施設、和洋の街並み、さらにキャラクターに至るまで、実用とエンターテインメントを兼ね備えた空港として、その後の他空港の整備にも大きな影響を与えました。住所にもなった造語のセントレアは、平成後半に乱立した空港の愛称として最も有名なものでしょう。
この年は、札幌飛行場(北海道)にエプロンロードヒーティング、中部移転で施設の縮小を迫られた名古屋飛行場(愛知県)にフィンガーコンコースと、日本初の利便施設が次々に誕生したのが特徴でした。
■平成十七年 空港の主な出来事
01月 中部国際空港 名古屋鉄道空港線開業
02月 中部国際空港 開港、名古屋空港 県営化・名古屋飛行場に改称
03月 青森空港 国際線施設 使用開始
03月 花巻空港 滑走路2,500m化
11月 名古屋飛行場 フィンガーコンコース使用開始(日本初)
12月 札幌飛行場 エプロンロードヒーティング使用開始(日本初)