特集 ニッポンの空港から振り返る平成二十五年
平成二十五年、3月に、日本最後となる新空港、新石垣空港(沖縄県)が開港しました。石垣空港からの移転で新設とは少し違いますが、石垣島では話題が沸騰。空港開港に合わせて島を挙げて様々なイベントが行われ、国内空港史上最大級となる盛り上がりを見せました。
開港後は島を訪れる観光客が急増。離島空港が久しぶりにクローズアップされました。
一方で、枕崎飛行場(鹿児島県)が廃港になります。跡地は様々に活用。航空絡みとして僅かに残ったのがヘリポートで、このほかに、新時代の象徴であるメガソーラー、そして航空を飛び越えた宇宙に迫る天文台に変化します。平成生まれの空港が廃止になるのは初めてで、運用の難しい空港は、より有効な使い道が必要になるということが明確になりました。
空の玄関口である空港から、空の上の太陽の恵みを使うメガソーラーと空の彼方の宇宙の神秘に触れる天文台になるというのは、とても興味深い出来事でした。
平成二十五年は、ついに、空港を造る時代から、空港を活用する時代に完全に変わったのだということを強く実感した一年でした。
日本空港情報館(当時の空の駅情報館)ではこの年から、年末に、一年を10個のニュースで振り替える特集をスタートしました。合わせて読んでいただくと、その年の動きがより分かると思います。
→2013年勝手に空港10大ニュース
http://johokotu.seesaa.net/article/383970416.html
■平成二十五年 空港の主な出来事
03月:新石垣空港 開港・石垣空港 廃港(石垣空港 移転)
03月:枕崎飛行場 廃港(平成26年9月にヘリポート設置)
04月:調布飛行場 新ターミナル開館
07月:成田国際空港 公式に24時間開館を開始
07月:小値賀空港 定期的運航便がわずか7か月間だけ復活
09月:慶良間空港 定期的運航便が7年ぶりにわずか2か月間だけ復活
09月:那覇空港 本邦社の地方空港発着国際線復活(APJ)
12月:佐賀空港 国際線専用施設開館