■東京国際空港(羽田空港) 米国運輸局が2020年新規発着枠の暫定配分を発表
アメリカ合衆国(米国)運輸局(U.S. DEPARTMENT OF TRANSPORTATION=DOT)は現地時間の16日、東京国際空港(羽田空港)で2020年に増枠配分される予定の発着枠に関して、米国側の枠の暫定配分を発表しました。全12枠をアメリカン航空(AAL)、デルタ航空(DAL)、ユナイテッド航空(UAL)、ハワイアン航空(HAL)の4社に暫定配分しています。
最も配分を受けたのはDALで、シアトル、デトロイト、アトランタ、ポートランド、ホノルルの5路線5便。続いてUALがニューアーク、シカゴ、ワシントンD.C.、ロサンゼルスの4路線4便の配分を受けています。
AALはダラスの新規1路線1枠とロサンゼルスの増便1路線1枠の合計2路線2便、もっと少なかったのはHALでホノルルの1路線1便でした。
今後は、5月30日まで反対意見を受け付け、6月10日までに回答するとしています。
今回4社から申請されていたのは、12枠に対し、全部で13路線の合計19便分。
DALは2枠申請していたホノルルの1枠分、UALはヒューストンとグアム、AALは2枠申請していたダラスの1枠分とラスベガス、HALはホノルルの2枠分が落選しています。
暫定配分された路線のうち、新規路線は、シアトル、デトロイト、アトランタ、ポートランド、ニューアーク、ワシントンD.C.、ダラスの7路線。成田国際(成田)にも未就航のラスベガスをはじめ、ヒューストン、グアムの就航は実現しませんでした。
今回暫定配分された路線は、全路線が既に成田発着を自社で運航している路線で、成田切り・羽田シフトが懸念されます。成田発着の米国路線(米国社)は2月現在で13路線17+週5往復が運航されています。仮に12往復が全て成田切り・羽田シフトになると、米国社による成田発着米国路線の3分の2がなくなることになります。
羽田空港で2020年に増枠配分される予定の発着枠は、年間3.9万回と発表されており、増枠数は国内線や他国国際線も含めて全部で50枠程度の見込みです。
DAL:5路線6枠申請 ⇒ 5路線5枠暫定配分
☆シアトル●
☆デトロイト●
☆アトランタ●
☆ポートランド●
☆ホノルル△●
UAL:6路線6枠申請 ⇒ 4路線4枠暫定配分
☆ニューアーク●
☆シカゴ△●
☆ワシントンD.C.●
☆ロサンゼルス△●
AAL:3路線4枠申請 ⇒ 2路線2枠暫定配分
☆ダラス●
★ロサンゼルス△●
HAL:1路線3枠申請 ⇒ 1路線1枠暫定配分
★ホノルル△●
☆ 自社新設となる申請
★ 自社増便となる申請
△ 現在羽田から就航のある路線(他社含む)
● 現在自社で成田から就航している路線
<現在の羽田発着路線>日6・米6
・ホノルル 日1・米1(ANA7・HAL11)
・コナ 日0・米1(HAL3)
・サンフランシスコ 日1・米1(JAL7・UAL7)
・ロサンゼルス 日1・米2(ANA7・DAL7・AAL7)
・ニューヨーク 日2・米0(ANA7・JAL7)
・ミネアポリス 日0・米1(DAL7)
・シカゴ 日1・米0(ANA7)
■U.S. Department of Transportation Proposes U.S. Airlines and Cities for New Tokyo Haneda Routes(米国運輸局公式サイト=英語)
https://www.transportation.gov/briefing-room/us-department-transportation-proposes-us-airlines-and-cities-new-tokyo-haneda-routes
2019年05月18日
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