※2019年10月にアップした旅行記です。
■2019.09.01 (鶴岡)→庄内→(米沢)→(自宅)
■日本国の境目を堪能
二日目は、明るくなる前から移動をスタートした。
空港に行くだけなら、仮眠した道の駅みかわから10分くらいなので、六時くらいに動き出せば良い。しかし、せっかく来た庄内だから少しでも観光したい。そこで、空港が開いていない早朝の時間を利用して観光名所の鼠ヶ関へ行くことにしたのだ。
道の駅みかわから鼠ヶ関までは無料高速を含めて40キロほどなので、小一時間かかる。明るくなるのが五時頃だから、四時前に道の駅みかわを出発し、まずは道の駅あつみへ。その後、鼠ヶ関を観光した。
早朝だから、街中は車も人もほとんどいない。誰もいない旧国境(県境)やキハ47系が停泊していた駅などをじっくり見学。かつてヤマトがあった時代の日本国の境目をひとり静かに体感した。
その後、最大の観光地である鼠ヶ関灯台へ移動した。こちらは、打って変わって人だらけ。海岸沿いに釣り人がうじゃうじゃいた。
灯台遊歩道を一回りしたあと、一か八かで、もうひとつの大きな観光地、念珠の松庭園に行った。事前に調べた感じだと営業時間は9時-17時だったが、受付があるわけではないので、扉が開いていれば中に入れる。覗いてみたら、まだ朝五時台なのに、すでに開園していた。
スタッフが朝も早よから清掃をしていたために開いていたようで、とてもラッキーなことに、人がいない静かな空間に入り込めた。
こうして鼠ヶ関の観光名所をだいたい満喫し、かつての日本国の境目を充分すぎるほど堪能できた。
ただ、見学に結構時間がかかってしまい、予定より遅れて六時少し前に関を出た。
■庄内はジョギングしながら見たい
鼠ヶ関から空港まではこれまた小一時間。結局七時前に到着となった。ちょうど7時10分発の第一便が出発するタイミングだったので、まずはターミナル反対側の公園から駐機の様子、続いてエプロン脇の公園区画から離陸を撮影した。
飛行機を見送ったあとは、ターミナル地区に移り、第二便目との間を縫うつもりで館内調査を始めた。
が、第一便が行ったばかりなのに、アクセスバスが早くも到着している状況で、館内にはすでに第二便のお客さんがチラホラ。結局、外回りを先に調査し、チェックインロビー等の調査は、搭乗締切ギリギリにロビーに人がいなくなるのを待ってからすることになってしまった。
飛行機が動き出す前にターミナル内の調査はなんとか終了したので、その後は再びターミナル反対側の公園へ。少し走ってアタフタしたものの、第二便の離陸を撮影した。
これにて調査は終了。特に調べ忘れもないので、ターミナルには戻らずに、そのまま、鶴岡駅へと戻った。
ガソリンを入れて車を返却したら、ちょうど九時。残念ながらタッチの差で酒田方面の9時発の電車には間に合わなかった。予定通り10時発の村上行きから米坂線経由で米沢へ向かうことが確定した。
■接続最悪で米沢へ
10時発の村上行きは、ボックスがほぼ1〜2人のグループで占領された程度の人しか乗っていなかった。鶴岡出発時にロングシートには二人いただけで、車内はかなり空いていた。
昨日来るときに夕陽で染まる海岸を眺めたが、今日は明るい日差しの中での移動。青い海と高い崖のコントラストをじっくり堪能できた。
一時間半の乗車で着いた村上での接続は最悪で、一時間近く待たされる。
チョロっと観光でもすんべかと、駅前の観光案内所に入っていたら、バックパックを背負った人がかなりの数、雪崩れ込んでいた。
ほぼ18きっぷユーザーなのだろう。長い待ち時間に皆辟易しているようだった。
村上の街の中心部は、駅から少し離れたところにあるので、時間のない観光は全然できない。食事をしに街中に出るのも時間が危ういので、観光案内所の係員も案内に困っている様子だった。
東京方面へ乗り継いでいく場合、ちょうど良い昼飯時間だが、駅前も石田屋という小料理屋がある程度。案内所でも、一時間無いならここだと案内していて、多くの人が吸い込まれていた。
結局、駅前を少し散策しただけでその後は待合室にこもってから、列車を乗り継いだが、次の乗り継ぎ地坂町まではたった12分。ここでまた約一時間の待ち時間となった。
連続的な二時間待ちならまだ遊びようがあるのに、なんとも中途半端な待ち時間の連続だ。
坂町は村上以上に田舎だった。と言うより駅前は商店街ではなくほぼ住宅街だった。駅前通りを散策しても、開いてるのかも分からない飲食店と床屋ばかりしかない。もちろん、観光地ではない(街中にSL展示はあるらしく、このあと坂町を発車した列車からも微妙に見えた)。なので、観光客には楽しむ場所がほとんどなかった。
結局、国道沿いのイオンで飲み物を確保した以外にやることはなく、再びダラダラ過ごしたまま、米坂線へ乗車となった。
米坂線は一両なので、座席が半分埋まる程度の乗車があった。軽装の利用者も多く、近場の駅で降りる人ばかりなのかと思っていたが、ほとんどの人は米沢までの長区間利用。途中駅からは客が増える一方で、最後は立ち客も目立った。山岳路線だが便数が少ないから利用者を集められているようだった。
乗客のなかには、村上で乗り継ぎをしていたのを見かけた客も何人かおり、明らかに18きっぷユーザーと思われた。
米沢には定刻で着いた。
ここでは二時間待ちの乗り継ぎになるので、待ち時間を利用して、駅から東方にあるヘリポートに寄ることにしていた。
改札を出て左に進んだ駅レンタカーでレンタサイクルを扱っているので、早速借りて、すぐに向かうことにした。
米沢ヘリポートは、駅の反対側にある。道はほぼ平坦で、わずか20分弱走った場所に設置されていた。
施設は開いてはいたものの、ヘリの発着も駐機もなく、正直何もない。このため、見学はすぐに終わってしまったので、ほぼとんぼ返りで駅前へと戻った。
■最後の最後にまた遅れ
そのまま一時間ほどは特段やることがなく、駅前の店舗で牛肉どまんなかを確保したのと、駅ナカの土産店をじっくり見て過ごしただけだった。村上と坂町の乗り継ぎ時間を含めて四時間あれば街中にも出られそうだが、二時間では無理だった。
こうして、またまたダラダラ待って乗った米沢発の電車は二両編成で、座席は半分ほど埋まる程度の混雑度だった。
途中、峠駅で力餅を販売していて、ダッシュで買いに行った人も見られたが、値段も書いてないし、すぐに財布からお金を出せるか自信がなかったので購入は断念した。
※峠の力餅は、10個で1000円の餅であるようだ。仮に購入したとしても、10個も入っているので、車内で食いきろうとすると喉に詰まりそうで極めて危険だ。
駅停車中に千円札を握りしめて買いにいけば良いわけだが、売り子のどこにもその記載がない。そもそも、短い停車時間で買えるのかどうかもよく分からない。一人で売っていて、乗る場所を間違えると、売りに来もしないので、なかなか購入は勇気がいる。実際を見てみると、車掌も販売している事は心得ているようで、混んでいなければギリギリまで待ってくれるようだった。公式サイトには、進行方向一番後ろで売り始めるようにしているとの記載があるので、確実に買いたいなら後ろに乗るのがオススメ。ちなみに、商品の値段は公式サイトには書かれていないように見える。
福島までは一時間弱しか乗らずにあっという間に着いた。ここは20分ほどの接続だ。
余裕のある乗り継ぎはこれが最後になるので、トイレにだけ寄り道。その後にホームへ行くと、既に列車が入線していた。出発までまだ10分以上あるが、座席確保のためにもさっさと車内に入り込んだ。
出発時刻が近づくとどんどん人が多くなり、出発した時には、つり革が半分ぐらいは埋まっていた。
利用者は郡山に向かって斬減したが、郡山でドッと乗ってきて再び混雑。新白河までは常に立ち客がいる混雑度だった。
新白河乗り継ぎは、2017年10月に新たに始まったものだ。黒磯駅付近の直流交流切り替え位置を変更したことに伴うもので、新白河-黒磯間は区間運転に変わっていた。
同一ホームでの乗り換えと聞いていたのだが、乗車した列車の乗り継ぎは、階段を使っての乗り継ぎだった。
乗り継いだ黒磯行きは30分ほどしか乗らない短距離便。東北線では珍しいE531系紺色帯の車両だった。走って乗り換えた人もたくさんいたものの、5両編成に延びたので着席は余裕だった。
黒磯は、いつも通り階段上り下りの乗り継ぎ。ここでは4両に短縮されたものの、座席は3分の2程度が埋まった位で、こちらも余裕の着席となった。
ここまで来ると、外も真っ暗だし、淡々と進む感じだった。
上野へ向かう最後の乗り継ぎである宇都宮は、二分接続だった。今回の旅で最も短い乗り継ぎ時間で、毎回不安になる箇所だが、ホーム上での乗り継ぎに改善されていて、問題なく予定の電車に乗り込めた。
もう関東平野だ。ここまで来ればひと安心。何かアクシデントがあっても、まだ、このあとに便がある。さらに、今日はゲリラ豪雨もないみたいだ。あとは上野での乗り継ぎだけだから、遅れの心配もない。ゆっくりと眠りに入った。
ところが油断したせいか、小山でなぜか予定外の長時間停車が始まってしまった。何度も放送が入るので目覚めてしまった。
放送によると、貨物列車の通過待ちなのだが、今日に限り二本通過待ちするという。理由は一切放送されない。ホームの発車時刻を見てみたら、当たり前のように遅れているようだ。さっさと帰りたい深夜に貨物に抜かれること自体で不満タラタラなのに、遅れてまで余計な通過待ちとは一体何なのか。理由も分からないまま遅延することほどイラつくことはない。
その後、回復しようとする努力も見られず、上野に着くまで遅れは解消されないままで、4分遅延で到着となった。
こうなると問題なのは京浜東北線への乗り継ぎだった。元々五分接続で磯子行きがあったため、それに乗り継ぐ予定にしていたのだが、乗り継ぎ時間が一分しかない。鶯谷で追い抜いたのが見えたので、走って乗り継ぎ、何とかギリギリ飛び乗れた。
七分後に大船行きがあるので待たなかったんだろうけど、乗り継ぎ客を待つような配慮は一切なかった。
自分の場合は、あとは京浜東北線に乗るだけなので事なきを得たが、意味不明遅延で、この先のさらなる乗り継ぎで終電に間に合わない人もいたのではないだろうか。
それにしても、日本国の鉄道って、こんな意味不明遅延多かったかなあ、、、。
結局、毎回のように遭遇する天候による遅延を完全に回避できたのに、朝っぱらと夜遅くに意味不明な遅れが生じるという、不思議な体験をして、日本国を感じた旅が終了した。
■今日の教訓!
・鼠ヶ関 普通に観光は可能です←地震の爪痕は残るも朝から釣り客もうじゃうじゃ
・[庄内]意外とお客さんが多いです←1便目が飛ぶ時刻には2便目のお客さんがいます
・[庄内]公園を楽しみながら眺めよう←キャンプ場からも眺められます
・羽越本線 村上での時間つぶしを考えよう←一時間乗り継ぎです
・深夜の電車は遅延に注意←乗り継ぎできなくなります
■実際の旅程
09/01 SUN
道の駅庄内みかわ04:00(レンタカー 40q)→04:45道の駅あつみ
道の駅あつみ05:00(レンタカー 5q)→05:10鼠 ヶ 関
鼠 ヶ 関06:00(レンタカー 45q)→07:00[庄内空港]
[庄内空港]08:30(レンタカー 15q)→09:00鶴 岡 駅
鶴 岡 駅10:00(JR東日本 羽越本線)→11:35村 上 駅
村 上 駅12:26(JR東日本 羽越本線)→12:38坂 町 駅
坂 町 駅13:33(JR東日本 米 坂 線)→15:35米 沢 駅
米 沢 駅15:45(レンタサイクル 4q)→16:15[米沢ヘリポート]
[米沢ヘリポート]16:30(レンタサイクル 4q)→17:00米 沢 駅
米 沢 駅17:44(JR東日本 奥羽本線)→18:30福 島 駅
福 島 駅18:50(JR東日本 東北本線)→20:23新 白 河駅
新 白 河駅20:28(JR東日本 東北本線)→20:51黒 磯 駅
黒 磯 駅20:56(JR東日本 東北本線)→21:48宇 都 宮駅
宇 都 宮駅21:50(JR東日本 東北本線)→23:38上 野 駅
上 野 駅23:43(JR東日本 京浜東北線等)→01:00自 宅
2019年09月01日
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