2019年09月08日

深夜空港でDREAMS見た(2日目)

※2019年10月にアップした旅行記です。

■2019.09.08 関西国際→(舞子)→徳島→(舞子)→中部国際

■バスを使って徳島へ
二日目は帰宅する日から一日関西方面で過ごす日に変わった。
未明に台風の最新経路を確認したら、あまり予報は変わっておらず、関東地方が暴風域に入り始めるのが今日の夕方、通過が未明、明日朝には東京は雨が収まりそうな位置予報になっていた。

今日、関空の始発でまっすぐ帰っても東京に着くのは最早で16時過ぎ。台風が少しスピードを上げたり、電車の接続がうまくいかなかったりして遅れると、暴風雨にぶち当たる危険がある。一方、明日月曜日は、台風が遅れたとしても、午後なら確実に電車も動いているだろう。うまくいけば始発から平常運行してそうな位早く通り過ぎる台風位置だ。
問題なのは、土砂崩れなどで線路が不通になるパターンだが、大阪→名古屋→東京間は新幹線や中央本線、飛行機切り替えも容易。そこで、今日帰る方が危険と判断し、明日帰ることを即断した。

で、今日をどうするか。
昨日考えた末、大阪圏四空港巡り、岡山と高松、徳島、福井が候補に残っていた。
ここで、先のことをよく考えてみたら、ひとつ考慮する必要があることに気がついた。今日は元々関空に戻る予定で考えていたのだが、鉄道遅延によって月曜日の移動に時間がかかるなら、より東京に近い位置にいた方が良い。つまり、戻ってくるのは関空ではなく、中部国際(セントレア)にした方が良いのだ。
中部野宿なら、FLIGHT OF DREAMSや国際展示場にも行けるし、深夜滞在調査も出来る。さらに関空戻りの時より今日乗るJR利用区間が長くて、今日18きっぷを使う意味があり、一石四鳥だった。

しかし、中部まで戻らなくてはならないとなると、中部から離れる方向で遠出するのはあまりよろしくない。
この時点で、候補のうち、最も遠い高松が脱落した。徳島はさらに遠いと思っていたのだが、よくよく考えてみたら、徳島は高速バスが使え、淡路島経由でショートカットできる。より近いと思っていた岡山よりも所要時間が短くて済むことが分かったのだ。しかも、必要な時間は福井とも五分五分な感じ。となれば、行きたい順番は徳島が一番だったのだから、徳島に行くことに決定した。

徳島までは、舞子から高速バスに乗れば片道三千円弱とお安く行けるようなので、少し出費はあるが、18きっぷと高速バスを組み合わせる旅行を即決した。

5時50分過ぎの始発で関空を出たあと、まずは舞子へ。そこからバスで一時間、徳島の松茂へ向かい、そこからレンタサイクルで空港を回る行程に確定した。
舞子からのバスは、往復購入だと往復五千円ちょいと割引になるが、事前に帰りのバスのダイヤを決めなくてはならなかった。松茂から、少し長めに考えて、空港までの移動に片道各一時間、滞在二時間として、四時間後に出るバスを予約・購入。舞子には16時前に戻れることになった。
舞子からは、山陽本線東海道本線を一気に上り、順調にいけば、20時頃にはセントレアに着ける予定をたてた。
徳島からの帰りは、神戸か伊丹に寄ることも考えたが、無理せずに中部へ直行することにした。

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関空の朝一便は5時54分発。まずはこの電車に乗って大阪へ出る。


■超絶便利な舞子バス停
関空の始発は5時54分発。昨晩利用を断念したシャワールームを、空いている4時過ぎに利用し、軽く外回りを見学したあと、電車に乗って舞子へ向かった。
始発とは言っても、関空を出発したときには既に六時。大阪まで一時間、さらにそこから舞子まで小一時間かかり、舞子には太陽も上りに上った8時前に到着した。

舞子は、超絶便利な高速バスターミナルだ。駅前にある明石海峡大橋に乗り場が設けられている。このため、四国への窓口として機能していて、バス乗り継ぎ者が非常に多い。淡路島だったら千円以下で行けるところもあり、予約なしでも空きがあれば利用も可能と、非常に便利なのだ。
バス通勤の最前線、ストロー現象を実際に体感できる場所になっていた。

ターミナル自体は、高速の橋の下に小さな待合スペースがあるだけ。窓口はおろか券売機もない。トイレと自販機しかないが、それだけ滞在時間が短いということなのだろう。
昼であれば駅ビルの商業施設を利用できるので、利便性はある程度確保されていた。

淡路島方面へのバスはホームで行列が出来ていたが、徳島行きの利用者は五人しかいなかった。ネット予約をしていたのは自分だけだったようで、座席は先頭の1D指定(購入時には座席未指定と表示されていたが、乗るときには座席が指定されていた)。その場で現金を払っている人も見られたが、それらの人は自由席だったようだ。ネット決済は、紙のチケットもないので、乗った記録が残らないのは非常に残念だった。

すでに乗っていた人もいたが、舞子を出た時点で利用者は15人ほどしかいなかった。鳴門の2バス停で半分ほどは降りてしまい、松茂で降りたのは自分も含めて2人だけ。そこから徳島方面へは5人ほどしかいなくなっていた。

松茂は、とくとくターミナルと呼ばれる拠点施設が整備されている。前回、中にある観光案内所でレンタサイクルがあったことに気が付かず、戻ってきたときにそれがあることに気が付いて、失敗していた。
そこで今回はレンタサイクルを借りて向かうつもりでいたのだが、館内にあるはずの観光案内所が見当たらない。2、3度行き来しても見つからず、途方にくれて、ふと、外の案内板を見てみたら、観光案内所の文字がかかれた部分がシールで隠されていた。

なんと、観光案内所は数年前に閉鎖され、レンタサイクルは提供されていなかったのだ。

これは昨日の豊岡に続く想定外の事態だ。

今日は35度近いカンカン照り。ここから空港までは4キロほどあり、歩くのは地獄だ。一方で格安旅行のつもりで来ているから、何もあがかずにタクるのも何だかバカらしい。
調べたら、10分後に、少し離れた中喜来東をリムジンバスが通過することが分かったので、急いで移動し、来たバスに乗り込んだ。ここから空港まではたったの120円。バスで行き来できれば御の字だった。

戻りのバスがあるか心配だったので、バスの中で検索すると、13時到着の航空便に合わせて空港を出るバスがある。松茂からは13時50分発の神戸行きに乗らねばならないが、ラッキーなことにちょうど良いダイヤなので、それで戻ることに決定した。
レンタサイクルが確保できれば、海浜公園に行こうと思っていたのだが、行き帰りともにバスになったので、今回も訪問は断念した。

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舞子バス停は、橋の上にあり、バスターミナルの待合所は橋下の高い位置にある。駅前のバスターミナルでとても便利だ。


■正面展望は欠けたもののインスタ映えするターミナル
徳島飛行場も9年ぶりの訪問だ。前回訪問時以降少しだけ増築をしたものの、増築したのは搭乗待合室と手荷物受取場で、保安検査前エリア側は大きな変化はなかった。
保安検査前エリア側で目を引く変化があったのが、国際線用のカウンタが出来ていたことだった。しかし、その位置は、なんと、中央吹き抜けの一番奥のガラス脇。この空港の最大の売りは、真っ正面に駐機する飛行機を大きなガラス張り空間から眺められることなのに、その半分はカウンタの壁で覆われて見えなくなってしまっていた

それでも、インスタ映えなどのためかフォトスポットが大増殖していて、相変わらず楽しい空港という感じ。遊びに来る子供連れも結構多い感じだった。

人がなかなか途切れず、到着ロビーの撮影で苦労はしたものの、調査は12時過ぎには終了した。
とくとくターミナルを出るバスまでまだ一時間半以上ある。13時のバスを待つか歩いて戻るか迷ったものの、とくとくターミナルまではたったの120円だし、外は相変わらず灼熱地獄だったので、歩くのは断念。涼しい空港でゆっくり待っていた。

ところが、13時少し前に到着口を眺めに行ったら、13時の到着便が15分遅延と出ていた。
この航空便に接続するバスの空港出発時刻は便到着の何分後か明確にはなっていない(一応定刻では10分後の13時10分発)。トロトロした乗客がもしもいて、その人を待ってから発車すると松茂発の神戸行きバスに間に合わない可能性が出てきた。一方で今から歩きだと高速バスには到底間に合わない。
間に合わなかったら洒落にならないので、結局、急きょタクシーで戻ることに変更。120円で済むところが、千円超えの運賃を支払うことになってしまった。

前回はレンタサイクルに気が付かずに行きはタクシー利用、帰りは路線バス+歩き。今回は帰りがタクシー利用。毎回毎回得得な感じのしない交通拠点だった。

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空港バスは、13時40分頃に松茂を通過していた。結果としては間に合ったことになるが、歩道橋を渡ったりしなくてはならないので、本当にギリギリだった。ちなみに、この数分前にこのバス停から関空行の高速バスが出ていっていた。


■まずはDREAMSの世界へ
松茂から舞子までは、バスで一気に戻る。松茂からは5人ほどが乗車したものの、利用者は20人ほどしかおらず、往路同様少し拍子抜けしてしまった。
バスの乗車時間は約一時間。ウツラウツラDREAMSをみている間に、明石海峡大橋となり、すぐに舞子に到着。舞子では、約半数の10人ほどが下車していた。
舞子にはおやつの時刻には帰還できた。現地で四時間遊んで、六時間しか経過していないのだから、この高速バスはかなり便利なものだった。

ここからは、セントレアまで鈍行で向かう
舞子には各停と快速しか止まらないので、まずは快速に乗ったあと、神戸で14分待ちして新快速へ乗り換えとなった。ちょうど、神戸の直前で新快速に追い抜かれ、タッチの差で乗り継げないから、14分待たされる。少し不満な乗り継ぎだ。
しかも、今日はとにかく暑すぎ。いつもなら、ホームで電車を待つところだが、暑すぎてホームにいられず、冷房の効いているキオスクにいったん退避するほどだった。

神戸で新快速に乗ると快調に飛ばしていった。米原までは約2時間ほどだ。昨晩あまり寝ていないこともあり、車内では、京都を通りすぎたことすら気が付かないほど爆睡。ハッと起きたら米原に到達する直前だった。米原で乗り換えた電車も快速に飛ばし、金山まではあっという間の乗車となった。
それでも金山では、陽が落ちて、真っ暗な時間帯になっていた。
金山では18きっぷが使えない名古屋鉄道に乗り継ぎ。短時間の待ちで特急が来たので、比較的素早くセントレアに到達できた。

さて、今晩は、24時間開館空港のセントレアでの野宿だ。野宿状況の調査を兼ねたものとなり、成田国際、東京国際、関空に引き続き、これで公称24時間開館の国際空港すべてで深夜調査を行うことになる。他の空港を調べた時と異なり、あまり客が多くないであろう日曜夜の状況での調査だ。

20時前に空港に着けたので、寝る場所の確保の前に、まずは10時〜22時にしか開いていないFLIGHT OF DREAMSへと向かった。売店と見学スペースは既に閉店後。飲食店も着いた直後の20時に半分以上の店が閉まり、開いてる店も商品を絞っていたが、フードコート状なので雰囲気を楽しむことはできた。航空ファンにはまさにDREAMSの世界といったところだろうか。
本当は明朝に見学スペースを楽しみたかったが、10時開店では遅すぎるので、遅い時刻でのじっくり訪問になってしまった。まあ、第2ターミナルが出来てから、再訪問しなくてはならないから、展示施設エリアの見学は次回に行くDREAMSな世界にしておいた。

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セントレアにできたDREAMSの世界。深夜の時間帯は飲食スペースのみの開館だが、結構人が出入りしていた。


■意外と野宿客が少ないセントレア
一通りの見学と夕食を終えて、FLIGHT OF DREAMSの閉館する22時前にターミナルへと移動。ターミナルでは、まだ開いている三階以上の館内をひと通り調査するにとどめた。

ダイヤを見ると、中部は深夜の運航が一切なく、早朝便もスカイマークが六時台に一便あるだけしかない。さらに、他の空港と異なり空港島の中だけでもホテルがたくさんある(普通のホテルが4社6か所とカプセルホテルが1つある)ので、ターミナルを24時間開館する必要は全く無いのだが、空港運営自体は24時間だから、到着側だけでも開けているようだった。
23時頃に24時間開館区画である1階と2階の調査を開始した。

この日、1階にあるカプセルホテルは満室だったが、野宿している人はあまり多くなかった。客は少ないが、充電スペースは、絶対数が少ないのでほぼ埋まっていた。1階の椅子は多くが空席の状況だった。
2階は、到着口前の椅子にいる人が若干多く、3分の2程度が埋まっていた。しかし、椅子近くにあるテレビでドラマを見に来た人が多かったようで、3分の1程の人は、ドラマが終わったら去っていっていた。

24時時点で再度見て回ったところ、1階は相変わらず空席ばかりで、充電スペース回りのみが混雑していた。
2階は、数が少ない充電スペースはほぼ埋まっていたが、椅子は一人で四席並び一組を確保した状態で半分程しか埋まっていない程度。国内線の方が遅くまで到着していたので、国内線側の方が若干混んでいただけだった。

自分は充電スペースを確保できたので、人の少ない国際線側で椅子一組に居座ることにした。
天井照明は、24時半頃に減灯されたものの、ほとんど気が付かない位の減らし方で、明るいところで寝られない人には辛いかもしれなかった。そういう人は少しでも暗い1階の方がおすすめな感じだった。

明日は、外回りの調査のため、空が明るくなったらすぐ動き出さねばならないから、すぐにでも寝たかったが、意外と音がうるさい。
24時に広告サイネージの電気が切られ、延々何度も何度も続く、カステラ一番的なDENSOのCM音声は途切れたが、テレビが大音量で流れていてうるさく、なかなか眠れなかった。
ひとり、他人が見ているのに、番組途中でチャンネルを変えるような、我が物のように見ている輩がいて、そいつが見たい番組が終了した途端、他人が見ているのは完全無視でテレビ電源をブチ切ったので、12時半以降は静かになった。

これで安心して静かにDREAMSを見られる。
そう思って眠りに入ったのも束の間、1時少し前に三階でなにやら少し大きめの案内放送が流れた。
暫くしたら、結構多くの人が現れて、椅子があっという間に埋まってしまった。

そういえば、三階以上の閉館時間は1時〜4時半だ。急に現れた人たちは、3階から追い出されてきた人たちだったようだ。
1階はほとんど人が増えていなかったので、3階以上にいた人はほぼ2階に雪崩れ込んで来たようだった。

3階は端の方にコンセント付の座席が多数ある。このため、それに釣られて野宿しようとする人がいるが、深夜は閉鎖となるので要注意ということだ。
セントレアの場合、1階・2階のコンセントの総数が少ないので、これらが埋まっていれば、1時まで限定となるが、3階で充電し、1時以降は1階で寝るというのがひとつの手だろう。

ちなみに1階は横になれる座席が余っており、ほとんど人気がなかった。成田も関空もそうだったが、天井が高く、上から覗きこまれるようなところは共通して好まれない傾向にあるようだ(中部の場合、2階より1階の方が照明は暗め)。

とにかく明日も朝が早いので、1時過ぎに椅子で就寝。短時間だが、少しばかりのDREAMSを見ることになった。

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意外と野宿者が少なかったセントレア。22時過ぎの時点では、2階の椅子もご覧の通り人がほとんどいなかった。

■今日の教訓!
舞子は超絶便利なバス拠点←駅前からすぐに四国へ
[徳島]松茂からのアクセスを考えよう←高速バスから乗り継ぎ
[徳島]正面ガラスは魅力半減←それでも駐機の飛行機が見られます
[中部]野宿客少なし←ただし座席も充電スペースも少ないです

■実際の旅程
09/08 SUN
[関西国際空港]05:54(JR阪和線他 関空快速)→07:02大 阪 駅
大 阪 駅07:06(JR東海道本線 快速)→07:54舞 子 駅
舞 子 BS08:40(阪神バス 神戸徳島線)→09:45松 茂 BS
松 茂 BS10:00(徒  歩)→10:05中喜来東BS
中喜来東BS10:08(徳島バス 空港バス)→10:18[徳島飛行場]
[徳島飛行場]13:10(徳島バス 空港バス)→13:19松 茂 BS
松 茂 BS13:50(徳島バス 神戸徳島線)→14:50舞 子 BS
舞 子 駅15:03(JR西日本 山陽本線 快速)→15:19神 戸 駅
神 戸 駅15:33(JR西日本 山陽本線 新快速)→17:25米 原 駅
米 原 駅17:33(JR東海 東海道本線)→18:48金 山 駅
金 山 駅19:05(名鉄常滑線 特急)→19:36[中部国際空港]
(中部国際空港 調査見学兼ねた空港内野宿)

posted by johokotu at 21:00| 東京 ☁| Comment(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
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