2020年01月03日

◆2020年乗りたい路線

■新年特集 2020年に乗りたい路線はこれだ!


全国に100近くもある空港。そんな空港を発着する、今年話題になりそうな国内線路線を取り上げます。
今年は、いつもと違う珍しい路線にも乗りに行ってみませんか。

1.  FDA  神戸-高知線 新規路線(昨年12月新設)
神戸空港(マリンエア)の発着枠増加で実現した新規会社就航、新規路線が今年は熱い!
神戸に昨秋からフジドリームエアラインズ(FDA)が新規就航しています。
FDAの神戸発着新路線は全部で三路線。このうち高知(高知龍馬)線は、短距離ながら大阪国際(伊丹)からANA、関西国際(関空)からジェットスター・ジャパンが運航する競合路線で、そこにいきなり2往復で参入して話題となっています。
就航地の名物と言えば、神戸牛と高知の鰹。今年は頭を垂れて、雲の上の高地よりビーフorフィッシュを不二取りしよう。

2.  SKY  成田国際-中部国際線 新規路線(昨年11月新設)
国際線定期便に初就航したスカイマーク(SKY)が同時に新設した路線です。機材回しの一貫で開設されていますが、国際線からの乗り継ぎも考慮。国際線が毎日運航なのに対して、週2往復のみという、非常に珍しい路線です。
SKYが成田国際(成田)に就航するのは実に5年ぶり。前回とはターミナルを変えての就航で、チェックインカウンタ区画ではない場所にカウンタを設けて搭乗手続きが行われているなど、空港施設の点でも、注目されています。
日本の空がカジュアルになったら、あなたのWINGに成りたもう。で、新年は、空からWに、成田詣でに、伊勢詣でに行ってみては。

3.  JJP  庄内-成田国際線 新規路線(昨年8月新設)
ここのところ格安航空会社(LCC)の新規路線就航が鈍化しています。そんな中で、昨年夏に新設されたジェットスター・ジャパン(JJP)の成田-庄内(おいしい庄内)線は注目路線のひとつでしょうか。
LCC不毛区間だった東北と関東を結ぶ初のLCC路線となりました。関東からの高速交通機関がない地域ではあるものの、飛行距離はそれほど長くない路線。LCCが路線維持できるのか注目されています。
新年は伊勢から成田詣でを挟んで出羽参るがトレンド。衣裳無い人も、でわ、まいる。威勢良く成りたら、飛行機で楽々おいしい庄内へ。

4.  APJ  成田国際-新石垣線 再開路線(昨年10月再開)
バニラ・エアとの合併を理由に一時運休し、Peach Aviation(APJ)便名で再開した、珍しい路線です。成田発着の国内線最長路線と注目度が高い路線になっています。
機材の見た目と便名の会社名が違ううえ、APJでは新規就航と宣伝しているため勘違いしやすいですが、この路線は、新規路線ではなく、単純に航空会社の都合で一時運休していたものがただ再開しただけ。それでも新しいポイントがいくつかあるので、見所探しには困りません。
石垣ビーチにピーチで行くのがピチピチな人の流行りです。ラララストフラッとなってしまう、意志が気になる大人な人は泡盛チビチビ飲みに来ては?

5.  AMX  大阪国際-熊本線 再開路線(昨年12月再開)
乗員繰りの影響で不安定な運航が続いていた路線。昨年8月〜11月には、他社である日本航空グループ(ジェイエア)の協力を得て共同運航し、自社運航便を一時中断していた路線です。
就航先の伊丹、熊本(阿蘇くまもと)は、ともにターミナルの改修工事を実施中です。伊丹は今年完成し、熊本は4月に仮設ターミナルが運用開始される予定。飛行機に乗る前後に新しい空港でアソべる路線になっています。
今年は、大阪で大栄えな街を見たあとに、甘く栄える阿蘇熊本へ遊びに来てみませんか。復活路線なら、飛行機も空港も楽しめますよ。

6.  NCA  調布-新島線 既存路線
東京が、オリンピック・パラリンピックで盛り上がる2020年に注目すべき路線は、やはり、オリンピック招致元の東京都が運営する空港を結ぶ路線でしょう。都営の六空港は全て伊豆諸島絡みで、唯一本州にある調布からは諸島の四空港へ飛んでいます。
この中で今年注目なのは、新島線です。新島空港は今年、前身の離着陸場開設から50周年を迎えます。そして、NCAの調布路線として最も長い歴史を持つ路線です。
オリンピックはレガシーが重要。歴史を感じる路線に乗って調布に着いたら、すぐにオリンピック観戦も可能です。二位じゃまだまだ。一位を目指すアスリートに貼付して、二位じまんから飛び上がろう。

7.  チャーター便(HAC)  紋別-札幌線 新規路線(2月のみ運航予定)
定期便就航の可能性を探って運航するチャーター便が今年は大注目されています。
北海道が進めている道内航空ネットワーク強化の一環で行われる「道内路線トライアル運航実施事業」で運航されるもの。JTBがチャーター運航します。これにより、東京国際(羽田)線しかない紋別(オホーツク紋別)へ、道内からの空路が期間限定で復活します。
北海道で民間委託される七空港から見事に外れた弱小空港をどう活性化させるのか。チャーター便の効果に期待が高まります。
仲間外れだからと、もーべつにいいなんて諦めないで、逆風をガリンコと砕く、とくべつ路線に乗ってみよう。

8.  JAL  大阪国際-徳之島線 新規路線(昨年12月新設)
近年ではこの年末年始が初めての運航。そして、残りは今日1月3日だけ運航される超絶珍しい路線です。
近畿地方には徳之島出身者が多いのか、神戸空港には島出身者団体による記念碑があるほど。そんな近畿と島が直接繋がる路線は、年末年始の帰省ラッシュに最適な路線。子宝豊富な島だからこそ、帰省需要も強くなりそうです。
子孫繁栄の子年のはじめは、トクの島子宝へ!夏以降も期間就航があるのか注目ですが、今のところ運航は今日限り。乗るなら今すぐ空港へ!直前予約でもトクの島たびへ行こう!

9.  AirX  成田国際-東京ヘリポート線 新規路線(昨年11月新設)
回転翼機(ヘリコプター)による新しい定期的運航の乗り合い路線。成田から都内の新木場へ、空からひとっ飛びできる路線です。
成田-都内間のヘリ路線は、これまでも多くの航空会社が参入しては定着せずに消えています。今回は、比較的安価な設定であると共に、日中ピッタリ1時間間隔で定期的に運航することで分かりやすさや利便性を向上しています。
昨年、航空便は動いているのに地上交通が止まり、大混乱となってしまった成田。陸の孤島であることが証明された直後なだけに、定着に期待が高まっています。
バスも鉄道も止まっても、帰れる空気は×じゃない。場所取りや毛布取りの争い?成田で心気張らなくても大丈夫。スターは争いなく、ヘリでSkyへ抜け出よう。さあ、光の当たった東京Skyウォーカーへ。Xのウイングで飛び上がろう。

10.パッと乗ろうか、すべての路線へ!
日本全国、どの路線も注目点はいっぱい。上記9路線以外にも日本には多くの航空路線があります。
今年は次から次へと飛行機に乗ってみませんか。


まだ公式発表されていないものもありますが、就航や撤退が噂されている注目路線もあります。3月末から始まる今夏ダイヤは、1月中旬に発表されるものがほとんどなので、年明けのニュースは要チェックです。

●就航や撤退が噂されている主な路線
・中部国際-福岡線(エアアジア・ジャパン/WAJ)
WAJが、福岡への就航を決め、混雑空港使用を届け出ています。拠点の中部国際(セントレア)と福岡を結ぶ路線が実現すれば、5社目の参入で、新幹線を巻き込んだ値引き合戦が期待されます。
・仙台-新潟-佐渡線
宮城県が進めている仙台(仙台国際)をハブとした小型機ネットワークを構想。これに新潟県が積極的に乗っかり、昨秋には佐渡まで延伸して運航実験を行っています。県知事が4月に就航予定のTigerair Taiwan台北線と絡めて佐渡まで一気に運んでしまうことを目指す発言をしていて、実現するのか注目です。
・那覇-下地島線(スカイマーク/SKY)
スカイマーク(SKY)が下地島線を開設?
同社社長が下地島就航も検討のひとつに入っていることを明言したと報道されています。
かつて那覇-宮古線で大幅な格安化に大貢献したSKYが、十八番の経由便などを絡めて下地島とを結ぶ路線を開設するのか注目されています。
・新千歳-北海道内路線(Peach Aviation/APJ)
拠点化を声高に宣言してから、なかなか新路線が増えないAPJの新千歳路線。新千歳発着の国際線を縮小するなか、今年こそ、道内新路線を開設するのか注目されています。

オマケの番外編「ローマ-東京 航空100周年」
今年は、イタリアのフェラーリンが世界で初めて欧亜間(ローマ-アジア各国-東京間)を飛行機で飛んでから100周年となる、日本の航空史上、とても意義深い記念年です。残念ながら前回の東京五輪のように聖火がアジア各国を経由して盛り上げてくることはないようですが、欧州と極東がアジア各国を通じて繋がっていることを感じる一年になりそうです。
昨年は法王の訪日もあって日本でも大きな話題になっているローマ。そんな2020年に、アリタリア航空が羽田-ローマ線を新規開設します。平たい顔族の皆さん、今年は、ONSENでもローマ字でも、そして飛行機でも繋がる、日本とイタリアを、長い歴史を感じながら旅してみませんか?
posted by johokotu at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
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