■新年特集 2020年に使いたい空港アクセス交通はこれだ!
今年も三が日を過ぎてもまだまだ新年特集!全国に100近くもある空港を発着する、今年話題になりそうなアクセス交通を取り上げます。
実は便利な空港アクセス交通を、今年は選んでみては?
1.下地島空港/沖縄県と宮古空港/沖縄県
バス 系統9番みやこ下地島空港リゾート線 みやこ下地島空港-空港ターミナル前-シーブリーズカジュアル前(宮古協栄バス) 新規路線(昨年3月新設)
下地島空港の定期便再開にあわせて、下地島と宮古の両空港を経由する新しいバス路線が実現しています。同一市内に二つの空港があるのは、日本広しと言えども宮古島市だけ。それらが結ばれているだけでも珍しいですが、新設された路線は二系統あり、その日の気分で選択もできてしまいます。日本最長の無料橋から宮古ブルーの海を眺められるなど、観光気分も楽しめる路線です。
このうち、宮古共栄バスの新路線は、伊良部島にも停留所を設けた、地元民も使えるバス。伊良部島、下地島の行きたいところにより行きやすくなっています。
もしも、じっさい宮古ブルーにラブしたら、バスで伊良部、下地へ行ってみよう。
2.成田国際空港(成田空港)/千葉県
鉄道 成田スカイアクセス線 成田空港-京成上野(京成電鉄) 既存路線
新幹線計画の失敗で、陸の孤島、欠陥空港などと言われ続けて40年。成田国際空港(成田空港)への鉄道アクセスが少しずつ改善中です。
昨年10月には、新幹線崩れの京成スカイライナーが増発。全時間帯通じて20分間隔運行になり、利便性が大幅に向上しました。(一般電車は相変わらず陸の孤島な40分間隔)。
さらに、空港運用時間の拡大に合わせて、深夜時間帯の増発も実現しています。格安バス便に圧され気味の鉄道利便性がわずかですがアップしています。
それなり多頻度、一直線。今年、成田へは、便利になりたいスカイライナーで行こう。
3.徳島空港(徳島阿波おどり空港)/徳島県
バス 鳴門公園-徳島阿波おどり空港-ゆめタウン徳島(徳島バス) 新規路線(昨年10月新設)
徳島空港発着のバス路線が大幅再編。鳴門と徳島市内を結ぶ一般路線バスが廃止となり、鳴門と藍住方面を結ぶ系統に変更されました(徳島市内へはリムジンバスが引き続き運行)。
地元民の利便性が高まったほか、近くの高速バス拠点である松茂にも停まるようになったことで、県内各所を結ぶ高速バスへの乗り継ぎ利用も便利になっています。
今年はトクトクになるとか夢がある。バスに乗って松茂係長にアイに行きたいですね。
4.奄美空港/鹿児島県
バス 赤木名外金久-奄美空港-古仁屋海の駅(しまバス) 新規路線(昨年10月新設)
奄美大島北部にある奄美空港から南端の古仁屋への直行バス路線が復活しました。
奄美空港の路線バスは、数年前に30分間隔化、さらに昨年系統を空港で分割して乗り継ぎ拠点化するなど、路線維持の試行錯誤が続いている路線です。昨年10月のダイヤ改正で、名瀬市内へ30分間隔はそのままに系統を再編。赤木名の利便性を向上させた上で、空港から直接島南部にも行きやすくしています。
奄美のバスは、待ち時間の余裕をあまり見なくても乗れちゃいます。これはもう、バスで古仁屋へ来にゃ損損。
5.新千歳空港/北海道
鉄道 千歳線他 新千歳空港-札幌-小樽(北海道旅客鉄道) 既存路線
国際線ターミナルが拡張し、訪日客が増えている新千歳。鉄道駅も、昨年、訪日客を意識した改修を完了しています。
さらに利用者増に対応し、快速エアポートの、昼間時毎時4便(15分間隔)から毎時5便(約12分間隔)への増発と、更なる速達列車となる特別快速の朝晩時間帯の新設が、今春に行われることになっています。
2020年は、前身の空港直結駅である南千歳駅=旧千歳空港駅が開設されてから40周年の記念年。快速エアポートの指定席uシートも20周年を迎えます。
今年の千歳からの移動は、便利になる快速のuシートに、オタる有志とちと積極的に乗ってみては?
6.静岡空港(富士山静岡空港)/静岡県
バス 富士山静岡空港-新金谷駅(大鉄アドバンス) 新規路線(昨年7月新設)
開港から10年を経て、実質最寄駅の金谷駅への直行バスが、ついにスタートしました。
遠回り経路を通る藤枝駅まで35分、実は道路を通ると最寄ではない島田駅まで25分に対し、金谷駅まではたった15分。距離が短いので、渋滞リスクも少なく、バスに乗る抵抗感も低めです。
現在のダイヤは駅での接続が良くないため、静岡方面への乗り継ぎは、藤枝行きや島田行きと大差はないですが、今後の増便・ダイヤ次第では一便早い電車に乗れるようになる可能性も。定時性と速達性向上が期待される路線です。
今回は、一年間の実証運行の予定。利用が定着して延長されるのか期待です。
空港と新幹線が交わる地で決意する。鉄道に乗るなら、まずはバスでアクセスするしかありません。おーい、お茶の飲み比べのように、大井川沿いの静岡でちゃんとバスを乗り比べてみようよ。
7.那覇空港/沖縄県
バス 那覇空港-瀬長島ホテル前(中部観光サービス) 新規路線(昨年7月新設)
「俺だけの那覇空港」と言えば瀬長島、瀬長島と言えば「俺だけの那覇空港」。そんな、スポッターに大人気の瀬長島へ那覇空港から路線バスが新設されました。もう、渡さんと一緒に日本最南端の赤嶺駅に渡らなくても良いんです。空港から直行できるようになりました(バスは赤嶺駅を経由します)。
地に足のつかないフワフワした人も、地べたを這いずる乗り物好きな人も、那覇空港を満喫するなら、今年は、立ち湯の地べたを這いずって、足をつけずにフワフワ浮きながら、眺めるのが大ブーム。あなただけの那覇空港を探りに、ぜひ瀬長島で、背中流してみませんか。
8.長崎空港/長崎県
バス 長崎空港-元諫早駅(島原鉄道) 新規路線(昨年10月新設)
島原方面のバスが再編され、諫早までに大幅短縮されました。一見、利便性低下に感じますが、諫早〜島原間を鉄道乗り継ぎとすることで、定時性を確保。さらに、バスの距離が短くなったことで便数の増加を実現し、加えて、元諫早駅での島原鉄道との乗り継ぎを考慮したダイヤとして、トータルの利便性を大幅に向上させました。
鉄道とバスが同じ会社だから実現したもので、双方の資産を最大限に活かしつつ、多頻度ライドアンドライドとした好例。アクセスに悩む地方空港の参考になりそうな事例です。
さらに、島原鉄道はオリエンタルエアブリッジとも提携し、長崎空港を拠点にした動きが拡大しています。
おしまいにバラバラ行くより、初めから拠点に集めたライドアンドライドなら、高頻度で、便利で、はやいさ。
9.東京国際空港(羽田空港)/東京都
鉄道 羽田空港国内線ターミナル駅・羽田空港第1ビル駅・羽田空港第2ビル駅・羽田空港国際線ターミナル駅・羽田空港国際線ビル駅(東京モノレール・京浜急行電鉄) 既存路線
今年3月、東京国際空港(羽田空港)のターミナル名称変更に合わせて、鉄道駅の名称が変わります。
これまでビル、ターミナルなどと会社により分かれていた表現や、日本語と英語でバラバラだった駅名を統一。同じ駅なのにまるで違うようだった駅がやっと名実ともに同じ駅になります。
今年は東京オリンピック・パラリンピック観戦で海外からの玄関駅になる羽田空港。大勢やって来る訪日外国人がまず最初にぶち当たるのがカオス過ぎる駅名です。迷いの原因が消え去る名称変更に大きく期待です。
頭狂になりそうな迷い所はねだんより切符の買い方より改札の通り方より駅名。ビルかタミか、国際線か第3か、羽田か成田か大田か蒲田たたたーっか田テトリス田か。OKYOのように何度唱えても、駅名を記名されても、分からないものは分からない。tOKYOへは分かりやすくなる鉄道で。□い頭を○くして、羽□+T○KY○を、たったかたったか行き来しよう。
10.選んで使おう、すべての空港アクセス交通へ!
日本全国、どの空港アクセス交通も注目点はいっぱい。上記9路線以外にも日本には多くの空港アクセス交通があります。
今年は、便利な路線を探して乗ってみませんか。
■1月1日時点で、空港(ターミナル)から徒歩10分圏内に公共のアクセス交通がない空港(▲は定期便就航空港)
福井、大分県央、与論▲、粟国、慶良間、北大東▲、南大東▲、波照間
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