2020年01月12日

屋久島_延伸計画意見募集開始

■屋久島空港 滑走路延伸の基本計画案への意見募集開始

鹿児島県と屋久島町で組織している屋久島空港滑走路延伸協議会は10日、屋久島空港の滑走路延伸に係る基本計画(案)等に対する意見募集を開始しました。

今回の募集は、PI(パブリック・インボルブメント)事業の一環として実施されるもの。屋久島空港の滑走路延伸について、事業化に向けた取組を進めるか否かを判断するために行われる、計画の第一段階となります。
意見募集は、同日から2月28日まで、郵送、屋久島町役場本庁などに設置される意見回収箱への投函またはWEBで実施しており、27日と28日には屋久島島内3か所で説明会も行う予定。10日には、PI用パンフレットの配布・公開も開始されています。

基本計画案によりますと、今回の計画はジェット機が離着陸可能な滑走路長2,000メートルへの延伸を目指して行っているとしています。具体的には北側へ約180メートル、南側へ約320メートルを延伸。現在のエプロンの南側に新設エプロンを増設し、ターミナルビル地区も南側に移設する計画になっています。
滑走路延伸により、関東-屋久島間の直行便就航を想定しているほか、無線施設等の整備による既存路線の欠航減を見込んでいます。総事業費は約150億円の見込みで、費用対効果は1.49であるとしています。

屋久島空港の滑走路は、昭和51年に1,500メートルに延伸して以降、43年間同延長での運用が続いています。徐々に大型化する航空機に対応するため、平成16年に強度変更を施していますが、ジェット機材就航には制約が大きい状況です。そんな中、屋久島は世界自然遺産指定後に観光客が急増していて、平成21年に大阪路線が近隣の種子島から付け変わりで就航、平成23年には福岡線が就航しており、離島空港では珍しく増加基調の空港となっています。
一方で、近隣の種子島空港では、平成18年に新空港移転で滑走路2,000メートル化を実現していますが、ジェット化はすぐに実現せず、路線数減少や機材大型化(1便当たりの供給量増加)に起因する減便も行われています。約3万人が住む種子島でその状況であるのに対し、屋久島の人口は約1万3千人ほど。観光客が増えているとは言え、滑走路を延伸することで、種子島のように結果として利便性が低下しないかは注目すべき点となっています。

奄美群島の各空港は、滑走路長は、種子島、奄美(奄美大島)、徳之島が2,000メートル、喜界と与論が1,200メートル、沖永良部が1,350メートル。奄美以外は関東との直行便はなく、大阪との直行便も奄美と屋久島のみ(種子島は繁忙期等に就航有)となっています。

滑走路延伸に係る基本計画(案)等への意見募集について(鹿児島県公式サイト)
http://www.pref.kagoshima.jp/ah09/kihonkeikakuan.html
ラベル:屋久島空港
posted by johokotu at 19:00| 東京 ☁| Comment(0) | 屋久島空港 | 更新情報をチェックする
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