■東京国際空港(羽田空港) ANA運航国際線は夏ダイヤからニつのターミナル発着に分散へ
ANAは24日、東京国際空港(羽田空港)発着の同社運航国際線について、3月29日から第2旅客ターミナルと第3旅客ターミナル(現・国際線旅客ターミナル 3月14日に名称変更予定)の二つのターミナルから発着すると発表しました。
3月29日以降、二つのターミナルから発着するようになるのは、ANA運航の国際線。羽田出発は行先別に、羽田到着は便別に使用ターミナルが分かれるとしています。
具体的には、羽田出発のANA運航国際線は、21路線(北京、青島*、台北、ホーチミンシティ*、ジャカルタ、シンガポール、モスクワ※、イスタンブール※、ストックホルム※、ウィーン、フランクフルト、ミュンヘン、パリ、ロンドン、バンクーバー、ワシントンD.C.*、シアトル*、ロサンゼルス、ニューヨーク、ヒューストン*、シドニー)を第2出発に変更。14路線(ソウル、上海、深圳*、香港、広州、マニラ、バンコク、クアラルンプール、デリー*、ミラノ※、シカゴ、サンフランシスコ*、サンノゼ*、ホノルル)は第3出発のままの予定です。
一方で、羽田到着は、出発地別ではなく、便別になるとしており、同じ発着空港でも、羽田出発と羽田到着で異なるターミナルを使用することもあるとしています。到着便については、詳細が決まり次第案内するとしています。
ANA便名であっても他社が運航する便は、これまで通り第3から発着予定。例えば、エバー航空の台北便やシンガポール航空のシンガポール便などは、ANA便名で予約していても第3発着となるので、ターミナルを間違えないよう注意が必要です。
また、行先別のターミナル振り分けは、ダイヤ時期により変化する模様で、ウインターダイヤ以降は、各ターミナル出発の対象路線を別途発表するとしています。
なお、ANAの国内線は第2で発着していることから、今回の変更に伴い、第2内で国内線からANA国際線へ乗り継ぐ場合に限り、最小接続時間(MCT)が70分から55分に短縮されます(第3への乗り継ぎは引き続き70分のまま)。
第2の国際線施設は現在工事中で、3月29日に利用が開始される予定です。3月29日から国際線の発着で第2を利用するのは、今回発表があったANAのみで、ANA以外の各社は、引き続き第3での発着で変更はない予定です。
羽田では、スターフライヤーが国内線を二つのターミナルから発着しており、路線別にターミナルを分けている前例があります。しかし、同じ発着地ならば、羽田出発と羽田到着が別ターミナルになることはありません。国内の他空港でも、同じ発着地で出発と到着が別ターミナルになる所はありません。
今回のANAのやり方は、ターミナルが分散する分かりにくさに加えて、行きと帰りでターミナルが変わる可能性もあることから、到着時の送迎や駐車場利用などが非常に分かりにくいことになりそうです。
※ミラノ線は4月、ストックホルム線は6月、モスクワ線とイスタンブール線は7月就航予定のため3月29日時点では運航はありません。ターミナルは変更ではなく新規設定となります。
*青島線、ホーチミンシティ線、ワシントンD.C.線、シアトル線、ヒューストン線、深圳線、デリー線、サンフランシスコ線、サンノゼ線は3月29日就航のため、ターミナルは変更ではなく新規設定となります。
■羽田空港出発のANA国際線の出発ターミナルが決定しました(ANA公式サイト)
https://www.anahd.co.jp/group/pr/202001/20200124-2.html
2020年01月25日
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