2020年02月06日

新型肺炎_日本は感染国

□新型肺炎 日本は感染国、入国制限広がる

流入封じ込めに失敗し国内で広がりを見せる新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、ミクロネシア連邦やソロモン諸島が日本からの直接入国の制限を始めました。ついに中国と同様に、日本も感染国として認定され始めてしまいました。

特に強い制限が出たのが、ミクロネシア連邦で、1月31日に新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言を発出。「コロナウイルス感染国,地域からの旅行者によるFSMへの入国は,非感染国,地域で,FSMへの入国直近の少なくとも14日間を滞在した者以外の入国は認めない。」としています。2月3日からは、非感染国・地域で14日以上滞在してからでないと入国を認めない、いわゆる14日間ルールを適用し、日本からの直接入国が禁止に。ミクロネシア人すらも一時入国できない事態になっています。
在ミクロネシア連邦大使館では、日本発の場合、入国に先立ち、グアムなどの非感染国・地域で14日以上滞在するよう呼び掛けています。「新型コロナウイルスの感染地域・国からの全てのミクロネシアへの入国者」が対象のため、海外から日本を経由してミクロネシア連邦に向かった場合も、日本で入国しなかったとしても同様の措置を取られます。

この措置は、日本が中国のごく一部の地域発の人々に行っているのと同じような措置で、日本が、中国と同様の感染国として不名誉な認定をされてしまったことになります。

さらに、ソロモン諸島も3日、水際対策として、渡航規制強化を発表。当面の間、感染国・地域からはブリスベン経由以外では渡航できなくなったとしています。
ソロモン諸島へはニューギニア航空でポートモレスビーを経由する人が多いですが、感染者のいないパプアニューギニア経由での入国はできず、逆に感染国・地域のオーストラリア経由だと入国できるというもの。検疫体制の違いによるものとみられますが、入国ルートを限定して対処するものになり、感染拡大国への厳しい目が向けられています。

ミクロネシア連邦、ソロモン諸島とも日本からの直行便はありませんが、グアムなどでの一回乗り継ぎで向かえる国々です。
特にミクロネシア連邦は、戦前は日本が委任統治していた地域で、日本との往来も多い国。欧州等からは日本を経由して向かう人もおり、影響は日本出発の直行需要に留まりません。

既に中国発の場合には同様の措置をとっている国が多数あります。しかも、中国人に留まらず、滞在した人や経由した人も対象となるパターンが多い状況です。
今のところ日本発の日本人なら大丈夫でしょ、と勘違いしがちですが、中国を経由してしまうと、中国に入国していなくても入国制限に引っかかってしまいます。例えば、日本から中国を経由して欧州へ行くルートは運賃が安いことで知られ、利用している日本人も多いですが、その場合も中国を経由しているために渡航先の国に入国できないことになるので、注意が必要です。

アジア-日本-アメリカ大陸、欧州-日本-オセアニア・太平洋といった乗り継ぎ需要は結構あり、同じ措置が日本に対しても行われるとなると、日本との往来だけでなく、経由需要にも大打撃となります。航空会社の集客に大きく影響してくるため、今後、ミクロネシア連邦と同様に、感染者が出た中国以外の国を感染国として認知する動きが広がるかどうか注目されます。

新型コロナウイルスに関するミクロネシア大統領府による緊急事態宣言について(在ミクロネシア連邦大使館公式サイト)
https://www.micronesia.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000728.html
https://www.micronesia.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000729.html
【新型コロナウイルス対策措置】 日本からソロモン諸島へはブリスベン経由のみ入国可となりました(在東京ソロモン諸島名誉領事館公式サイト)
http://solomon.or.jp/info/20200204/
posted by johokotu at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
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