□新型肺炎 やっと入国規制強化へ、9日からは中韓全域からの入国を規制へ
新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、やっと入国規制が強化されることになりました。
法務省は、7日0時から、日本に入国することができない外国人として、上陸の申請日前14日以内に大韓民国(韓国)の慶山市・安東市・永川市・漆谷郡・義城郡・星州郡・軍威郡、イラン・イスラム共和国(イラン)のコム州・テヘラン州・ギーラーン州のいずれかに滞在歴がある外国人を新たに指定し、入国規制を強化しました。
さらに、9日0時からは、中国・香港・澳門・韓国からの入国者について、検疫所長が指定する場所での14日間待機と公共交通機関の使用を制限。8日までに発給された一次査証及び数次査証の効力が3月末日までの間停止されることになりました。中韓全域からの流入を実質停止する規制がなされることになります。
当該地域ではここ数日で新型コロナウイルス感染症の罹患者が急増しており、感染流入対策を強化したことになります。
先月28日以降、外務省も、感染症危険情報について、韓国の慶山市・安東市・永川市・漆谷郡・義城郡・星州郡・軍威郡、イランのコム州・テヘラン州・ギーラーン州、イタリアのロンバルディア州について「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」に引き上げており、韓国とイランのそれぞれ全域を「レベル2 不要不急の渡航中止(感染症)」に引き上げています。
中国以外の感染蔓延国からの流入を制限している国・地域は、世界各地で多くなっていますが、日本はこれまで中国の一部地域以外からの入国を規制していませんでした。
遅きに失した感はありますが、感染蔓延国からの流入がやっと実質停止され、ウイルスの流入リスクが縮小。今後は、国内間でのウイルス感染の拡大阻止に力を傾けられるようになります。
すでに中国の航空会社は日本と中国を結ぶ便についてその多くが長期欠航中ですが、韓国の航空会社は日本と韓国を結ぶ便をまだ多数運航しています。今回の措置を受け、韓国の航空会社各社は相次いで9日以降の大幅な長期欠航を発表。アシアナ航空が日本路線全便、大韓航空は成田国際-ソウル仁川線以外の日本路線全便、エアプサンも日本-釜山間全路線などを長期欠航することを発表しています。
■新型コロナウイルス感染症の拡大防止に係る上陸拒否について (法務省公式サイト)
http://www.moj.go.jp/content/001316538.pdf
■新型コロナウイルス感染症に関する政府の取組及び査証の取扱い(在大韓民国日本国大使館公式サイト)
https://www.kr.emb-japan.go.jp/people/safety/safety_200306.html
■新型コロナウイルス感染症に関する注意喚起について(3月7日(土) 00:00時点)(成田国際空港公式サイト)
https://www.narita-airport.jp/jp/news/20200117
2020年03月07日
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