2020年03月31日

空港検疫_コロナ患者50人突破

新型コロナウイルス感染症 空港検疫での確認患者が50人を突破

厚生労働省(厚労省)は30日、新型コロナウイルスによる感染症に関して、空港検疫で確認された患者数が50人を突破したと発表しました。

前回発表後の3月27日〜29日の三日間で20人増え、空港検疫での確認された患者数は全部で51人となりました。28日には一日で11人増加。大多数は欧州からの帰国者で、南米からの帰国者が2人確認されています。無症状病原体保有者18人と九割を占めています。
ここ数日で感染者が急増している北米からの帰国者は含まれておらず、検査対象者が限定されていることが窺えます。

初期の頃は、中部国際など他空港でも患者が確認されていますが、今回確認されたのは、成田国際と東京国際のみ。近隣諸国では乗り継ぎでの利用も禁ずる空港が多く、欧米からの入国は、欧米路線の直行便がまだ残っている空港に限定されてきた模様です。 
残念ながらこれらの空港は、いま、二次感染リスクが非常に高い空港とも言えそう。特に、羽田空港では、29日から国内線が発着する第2ターミナルからも国際線の発着がスタートしており、国内旅行なら外国帰りと交わらないと言えなくなってきています。

新型コロナウイルスによる感染症のパンデミックの影響で、ここ数週間は欧米からの緊急帰国者が増加しています。今月中旬頃は、市中に入ってから陽性が発覚するケースが相次いでいましたが、その多くは旅行から帰国した人。一方で、現在は、便数もかなり絞られてきており、全世界への渡航危険度が上がってから数日経つことから、旅行帰りよりは現地駐在員などの緊急帰国の比率が増加していると思われます。現地の人と触れ合うことがより多いと思われ、また、検疫対象が拡大したことで、患者発覚急増に繋がっている可能性があります。
患者比率が大きく変わらないのであれば、空港検疫での患者確認急増は、水際での流入阻止が機能しはじめていることも示唆しており、空港でも感染爆発の重大局面を迎えていると言えそうです。

1月、2月に武漢からの緊急帰国者を輸送したチャーター機で空港検疫でPCR検査陽性が発覚したのは15人ですが、陰性の人も含め、ほとんどの人は、千葉県のホテルなどで14日間の強制(扱いは任意)隔離を行っています。
しかし、欧米からの帰国者は、陰性の場合、今のところ、あくまでも自主隔離。遠出の自粛などで全国各地のホテルが空室で苦しんでおり、滞在場所はいくらでもありそうですが、強制隔離するようなことはありません。このため、1月、2月よりも市中での感染リスクは上がっている印象です。

30日12時現在で、国内でPCR検査陽性者は1866人。次々に感染が発覚している羽田空港を抱える東京都では、感染爆発の重大局面として、不要不急の外出自粛の要請が続いている状況です。

新型コロナウイルス感染症の患者等の発生について (空港検疫)(厚労省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10606.html
posted by johokotu at 06:00| 東京 ☁| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: