□空港検疫 全員検査で判明の罹患率は本当は0.2%台?、ほぼ無症状保菌者
空港検疫の結果について、昨日罹患率0.3%とお伝えしましたが、細かく数値を見たところ、4日発表のデータが適切でないことが判明しました。5日発表以降のデータでの比較も含めて、再確認します。
まず、4日正午発表以降の日々の結果を羅列してみます。
3日正午〜4日正午
検査対象131人、有症状4人+無症状0人=陽性者4人/罹患率3.053%
3日正午〜5日正午
検査対象1,617人、有症状4人+無症状0人=陽性者4人/罹患率0.247%
3日正午〜6日正午
検査対象2,932人、有症状4人+無症状5人=陽性者9人/罹患率0.306%
昨日は上記データを基に記事にしています。
今日は7日正午のデータが出てきていますので、それを加えると、下のようになります。
3日正午〜7日正午
検査対象4,195人、有症状5人+無症状8人=陽性者13人/0.309%
6日と7日で連続して罹患率が約0.3%とほぼ変わりません。罹患率は約0.3%だというのが正しいデータのように見えます。
しかし、細かく確認してみると、4日正午現在のデータが、取り上げるのに適していない可能性が出てきました。
3日正午〜4日正午とされるデータは、検査対象がたったの131人しかいません。翌日以降千人ほどが検査しているのを考えると、運航していた便数はほぼ変わらないのに、明らかにおかしい数字。発表が一日遅れの可能性があることを考えると、分析に使うには抜いた方が良さそうです。
そこで、4日正午を抜いた数値は以下のようになります。
4日正午〜5日正午
検査対象1,486人、有症状0人+無症状0人=陽性者0人/罹患率0%
4日正午〜6日正午
検査対象2,801人、有症状0人+無症状5人=陽性者5人/罹患率0.178%
4日正午〜7日正午
検査対象4,064人、有症状1人+無症状8人=陽性者9人/罹患率0.221%
既に4千人も対象になっているので、データとしては信頼できるものになっていますが、罹患率はまだ安定していない状況です。昨日報じた0.3%まではいっておらず、なんとか0.2%台で踏みとどまりそうな状況です。
それでも、罹患率0.221%だとすると、日本全体では28万人が罹患していることになります。
気になるのは罹患者の構成で、有症状はたった1人。七割強が無症状と恐ろしい数値が出ています。
国内でも、そのような人がたくさんいるということでしょうか、、、。
国際線が運航を継続している成田国際、東京国際、関西国際、福岡のいずれも緊急事態宣言対象区域に入りました。
空港に絡んで、隠れ罹患者がたくさんいそうな、こんな数値も出ています。
帰国者ほどの高罹患率にならないよう、不要不急の外出は控えてみませんか。
■新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年4月7日版)(厚労省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10723.html
■新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和2年4月4日版)(厚労省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10696.html
2020年04月08日
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