□新型コロナウイルス感染症 世界は航空便徐々に再開へ、日本は逆に欠航拡大
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による武漢封鎖から5か月目、パンデミックから3か月目になる5月に入り、世界各国で航空便の再開が徐々に拡大し始めました。一方で感染拡大阻止失敗国の日本は航空便の欠航が拡大しています。
COVID-19が発生し武漢封鎖されてから5か月経ち、パンデミックになった3月11日からも3か月目となる5月に入りました。パンミック以降全世界で航空便の欠航が広がってきましたが、ニュージーランドなどCOVID-19の抑え込みに成功する国も徐々に出始め、各国で航空便再開の動きが出てきています。
中国や韓国では既に先月から国内線の運航再開が続出。東南アジア各国でも再開の動きが広がっており、1日はタイでも国内線の運航が再開されました。
ずっと欠航が拡大し続けてきた日本に乗り入れる海外航空会社も少しずつ運航を拡大。1日にはアシアナ航空、3日にエチオピア航空がごく少数便ではあるものの運航を再開、デルタ航空が1日から、ガルーダ・インドネシア航空が2日から就航路線を拡大しています。
しかし、日本では、4月下旬以降、逆に欠航が拡大しています。
細々と運航を続けてきた国際線も今月に入って一気に運航便数が減少。路線自体の全便欠航はもちろん、さらなる減便を行っており、例えば、日本航空は1日から8路線の運航便数を減便します。
そして、国内線は4月下旬以降欠航が急拡大しています。5月17日までに、航空会社別に延べ155路線(複数航空会社による重複有)が全便欠航。緊急事態宣言から1か月目で、本来であれば経済再開の始まりとなるべき5月7日以降にも、24路線で全便欠航が拡大することがすでに決まる緊急事態となっています。
隣国で起こった感染症で、欧米等より危機感をいち早く感じていたはずの日本。しかし、入国制限をかけるのは著しく遅く、長い準備期間があったにもかかわらず、いまだにベッド数が足りない、検査体制が整っていないなどと焦っている状態です。不要不急の外出自粛もできない国民が多発し、感染拡大阻止に完全に失敗しています。
多くの国では、1か月程度の外出禁止で一気に終息へと向かわせていますが、日本は、緊急事態を宣言してから一か月近く経っても、いまだに不要不急で出歩いた人による二次感染が確認され、検査自体できていないのに感染者数が一向に減っていません。
国では、他人との接触を8割(最低7割)減らすよう要請しています。航空便は既に7割ほどの欠航を実行し、この要請に応えていますが、街中店舗や鉄道等ではそこまでは未対応。4月7日の緊急事態宣言以降、人出が7割以上減った日は一日もなく、ダラダラ自粛期間を延ばさざるを得ない方向で、日本だけはまだまだ航空便欠航拡大は続きそうです。
2020年05月02日
この記事へのコメント
コメントを書く