国内航空会社等が加盟する定期航空協会と国内空港ターミナル会社などが加盟する全国空港ビル事業者協会は14日、航空分野における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインを公表しました。航空利用者向けの対策なども示されています。
今回示されたガイドラインは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大予防のための当面の対策を取りまとめたもの。各協会に所属する航空会社や空港ターミナル会社などがその内容に基づいて対応することを示しています。
事業者向けの対策もありますが、利用者向けの対策も細かく示されており、「このガイドラインを参考に、関係者間で協議の上、対応することが望ましい」と各事業者に対応を要請しています。
内容は、あくまでも各事業者が行うものですが、利用する側がしなければならない対策もいくつか含まれています。
まず、そもそもの建物の出入りについて、発熱や軽度であっても咳・咽頭痛などの症状がある人は空港ターミナルへの入館を自粛するよう呼びかけられるほか、利用者のマスク着用や体調不良者への体温測定などが要請されています。
ソーシャルディスタンスについても要請されます。テーブルや椅子の配置変更や列を作る場所での利用者同士の間隔を確保。利用者同士の会話を控えるよう要請されます。
消毒は、出入口などで手指消毒を求められるほか、保安検査場通過前後で手指のアルコール消毒を要請するとしています。
珍しいところでは、蓋のあるトイレについては、蓋を閉めて汚物を流すといった対策も求めるとしています。
サービス面では、受託手荷物のピックアップといった安全確保上必須ではないサービス業務について、一時中止を含め適宜見直しを行うとしています。また、機内では、利用者との接点を最小限とするようなサービスの簡素化の工夫を進めるよう要請しており、安全以外のサービス部分は簡素化が進んでいくとみられます。
いずれも利用者側への強制事項ではありませんが、海外航空会社などではマスク等フェイスガード着用を義務づけていることもあります。
航空会社によっては、指定できる座席を限定しているところなども出ています。
まだ県を跨いでの移動は自粛要請されているものの、緊急事態宣言が一部地域で解除されたことで、出張などの需要が復活しつつあり、航空利用者も徐々に回復するものとみられます。今後は、各航空会社、空港のサービス・利用制限について事前によく調べてからの利用が必要になりそうです。
■【お知らせ】航空分野における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインについて(全国空港ビル事業者協会公式サイト)
http://www.air-terminal.or.jp/information/【お知らせ】航空分野における新型コロナウイル/
ラベル:感染症