2020年05月19日

検疫_14日隔離重要明らかに

◆空港検疫 全員検査すり抜け?、14日間の自主隔離の重要性明らかに

千葉市は16日、市内在住の家族3人が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者になったと発表しました。家族3人は、別で患者確認されたバングラデシュからの入国者と、入国後14日以内に濃厚接触していたことが明らかになりました。
空港検疫の全員検査ではすり抜けが生じる可能性があること、入国後14日間の自主隔離の重要性が改めて明らかになりました。


感染が明らかになった家族3人は千葉市で99例目(50代男性)、100例目(80代男性)、101例目(70代女性)の患者です。それぞれ、5月8日、5月12日、5月12日に発症しています。
この家族3人は、千葉市の96例目(50代男性・4月30日までバングラデシュに滞在=同日入国?)患者の濃厚接触者でした。96例目の入国者は、5月8日に発症、5月13日に受診し、5月14日に判明しており、99例目〜101例目の家族3人はその後濃厚接触者としての検査で5月15日に感染が判明しています。

96例目の入国者と99例目〜101例目の家族3人が何日に濃厚接触したのかは発表されていませんが、96例目の入国者が少なくとも入国8日目に発症し、99例目〜101例目の家族は、96例目の入国者の入国13日目迄に発症しています。このため、96例目の男性が、入国後14日以内に他人と接触していたのは明らかです。
入国者からの感染拡大を防ぐべく、厚生労働省では入国後14日間の自主隔離を強く要請していますが、それを守らなかった結果、感染が拡大することになってしまいました。
14日間の自主隔離の重要性が改めて明らかになった格好です。

気を付けたいのは、96例目の入国者と99例目の男性は同じ8日に発症していますので、どちらが先に罹患したのかは不明な点です。
99例目の男性(国内在住者)の方が先に感染していたのであれば、入国者からの感染ではなく、国内感染ということになります。ただ、どちらにしても、96例目の入国者が14日間の自主隔離を守っていれば、感染拡大を防げた事例でした。
不要不急の外出は自粛が求められた緊急事態宣言期間、そして、特に重症化しやすい高齢者には例え家族であっても接触しないよう3月以降ずっと求められていたにもかかわらず、感染が拡大してしまい、STAY HOMEの皆の頑張りが全く全く全く意味のないものになってしまいました。

96例目の入国者がこのクラスターの最初の感染者であった場合、全員検査中の空港検疫をすり抜けたということにもなります。この場合、検査は万能ではないことが改めて明確になります。
発症日は入国から8日後ですから、入国前に感染していたとしてもすり抜ける可能性も高い事例。ぜひ、入国者の皆様は14日間の自主隔離を頑張っていただければと思います。

そして、成田国際、東京国際、関西国際、福岡の4空港では、いまだに国際線が運航し、毎日500人前後が入国しています。このような形ですり抜けての入国もあり得ますので、不要不急の来港は自粛することを強くお勧めします。

千葉市を含め、8都道府県では緊急事態宣言継続中!!
日本では不要不急の外出の自粛とソーシャルディスタンスが呼びかけられています。

小さな子供でも家から出るのを我慢できています。
白いサルでも分かるソーシャルディスタンス。
大きなサルや黄色いサルにもわかるはず。
不要不急で家から出る危険性を、
もう一度よく考えてみませんか。


なお、96例目の入国者の家族もその後感染が判明していますが、上記4人も含め、いずれも無症状か軽症と発表されています。どうぞ、お大事になさってください。

新型コロナウイルス感染症患者の発生について(千葉市公式サイト)
https://www.city.chiba.jp/hokenfukushi/iryoeisei/seisaku/covid-19/kanjamatome.html
ラベル:感染症 検疫 千葉
posted by johokotu at 20:00| 東京 ☁| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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