■民営3国際空港 4月運用状況を発表、国際線旅客便は成田と関空のみで出入国5万5千人弱
成田国際空港(成田)、中部国際空港(中部)と、関西国際空港(関空)を運営する関西エアポートの民営3国際空港は、28日までに4月の運用状況(速報値)を発表しました。国際線旅客便は、成田と関空のみで出入国者が5万5千人弱となりました。
いずれの空港も、旅客便の発着回数・旅客数が大幅に減っている一方で、貨物便の発着回数は増えている状況だとしています。
旅客便だけで確認すると、
成田は、発着回数は国際線2,238回(前年同月比15%)、国内線1,310回(同31%)、旅客数は国際線69,849人(同2%/うち通過客21,672人)、国内線71,172人(同12%)でした。
中部は、発着回数は国際線0回(前年同月比 皆減)、国内線2,486回(同48%)、旅客数は国際線0人(同 皆減)、国内線64,440人(同13%)でした。
関空は、発着回数は国際線315回(前年同月比3%)、国内線1,710回(同44%)、旅客数は国際線6,689人(同0.3%/うち通過客6人)、国内線66,258人(同12%)でした。
前年同月比の増減をみると、発着回数は空港によってバラバラであるのに対し、旅客数はほぼ同じような増減になっています。国内線旅客数はどこも12〜13%の減少と面白い傾向が出ています。
国際線旅客数は、中部国際は0人、関空は前年同月比を整数で表すことができず、成田も前年同月比2%。どこも壊滅的な状況でした。
4月3日から入国制限が強化され、拒否対象が拡大。対象国からの入国者の全員検査も行われています。
4月中国際線旅客便は、成田、関空と、東京国際(羽田)、福岡のみで確認されています。関空は成田の約10分の1ほどの利用者数となっています。
成田は通過客が2万人強おり、成田と関空合わせた出入国者数は54,860人でした。出入国者数の半数が入国だとすると、2万7千人ほどの入国があったとみられます(実際には入国者の方が多いと思われますので実際には3万人程度が入国しているでしょうか)。4月3日からになりますが、PCR検査を受けた人数は明確になっており、羽田、福岡もあわせて2万7千人ほどでしたから、4月1日、2日の運航と対象外の国からの入国が結構多いとみられる結果となっています。
※4月に国際線旅客便が運航された空港のうち、羽田は2か月遅れでの発表、福岡は発表をしていないため、今月末時点でわかる数値は上記のもののみとなっています。空港検疫の結果と細かく比較するにはもう1か月の時間が必要そうです。
■2020年4月 空港運用状況(成田国際空港公式サイト)
https://www.naa.jp/jp/20200528-unyou.pdf
■中部国際空港実績一覧[2020年度](中部国際空港公式サイト)
https://www.centrair.jp/assets/doc/corporate/media-center/result/2020results_JP.pdf
■関西国際空港・大阪国際空港・神戸空港 2020年4月利用状況(関西エアポート公式サイト)
http://www.kansai-airports.co.jp/news/2020/2809/J_TrafficReport_April2020.pdf
2020年05月28日
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