□新型コロナウイルス感染症 6月から世界はさらに航空便再開へ、日本は国際線はまだ様子見、国内線は徐々に再開
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による中国武漢封鎖から6か月目、パンデミックから4か月目になる6月に入り、世界各国で航空便の再開が拡大します。一方で日本は、国際線はしばらく様子見が続く予定で、国内線は徐々に再開が始まります。
COVID-19の発生で中国武漢が封鎖されてから6か月経ち、パンデミックになった3月11日からも4か月目となる6月になります。パンミック以降全世界で航空便の欠航が広がってきましたが、感染が下火になった国も徐々に出てきており、各国で航空便再開の動きが加速しています。
6月は欧州を中心に運航が徐々に再開し始めます。
日本に乗り入れる海外航空会社も少しずつ運航が拡大します。1日にはスイスインターナショナル航空とエアカナダ、5日からジンエアーがごく少数便ではあるものの日本路線の運航を再開する予定。また、ユナイテッド航空が6日から就航路線を拡大します。
しかし、日本では、全く別の動きをしています。
細々と運航を続けている国際線は、ANAが若干運航便数を増加させるのに対し、日本航空は減便がさらに拡大。その他の会社は全便欠航を継続する予定で、まだ様子見が続く予定です。
国内線は、復活の兆しも。あまりに減便しすぎたせいか、今月下旬から臨時便設定が増えています。全便欠航している路線の再開は、ANAが1日に15路線、16日に8路線、Peach Aviationが1日に1路線、19日に12路線の再開が決まっています。
1日からは、定期便全便が長期欠航している10空港のうち4空港で発着が復活する予定です。
全都道府県で緊急事態宣言が解除されましたが、感染者が再び急増している地域も発生。東京や大阪といった感染流行地域への都道府県を跨いだ移動は6月中旬まで継続中ですし、離島など来訪自粛を呼びかける場所もまだたくさんあります。国際線では入国者の感染確認が5月下旬から急増中で、航空の利用意向はまだ低いままとみられます。
国際線で稼げない分、内需で何とかしたいところですが、感染状況も先が読めない状況が続いており、暫く様子見が続きそう。航空会社には難しいかじ取りが求められています。
2020年05月31日
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