2020年06月03日

空港検疫_結果待ち中拡大判明

□空港検疫 水際対策唯一の国内感染拡大経路?検査結果出るまでの待ち時間に感染拡大が判明

岐阜県は1日、新型コロナウイルス感染症(COCID-19)に関する空港検疫で陽性となった患者の濃厚接触者が、陽性確認されたと発表しました。

陽性確認されたのは、岐阜県在住の30代女性。「空港検疫での検査で陽性となった患者の濃厚接触者」であったことから検査を受け、1日に陽性だったとしています。
岐阜県では30日ぶりの感染確認でした。

岐阜県の発表はここまでだったのですが、報道各社がより詳細を報道しています。
地元の岐阜新聞は、空港検疫での確認された患者を「パキスタンからの帰国後に感染が判明した外国籍の40代夫」だとし、「県によると、女性は5月29日に成田空港に帰国した夫を自家用車で迎え、30日までに帰宅した。」と岐阜県が上記発表以上の情報を流していることを報じています。

厚生労働省の発表では、5月29日にパキスタンからの入国者で2人感染確認したと発表しており、そのうち一人が岐阜県居住の40代男性でした。

今回のケースでは、成田から岐阜まで自家用車で家族(今回感染確認された女性)による送迎を受けています。結局、ウイルス国内侵入を水際で食い止められず、国内に持ち込んで感染拡大させたことになってしまいました。
空港でPCR検査の検体を採取した後、結果が出るまでは数時間〜1日程度かかりますが、その間、自宅等に滞在することは許可されていて、公共交通以外の交通(自家用車等)での移動は認められています。この移動〜自宅滞在時が、感染が拡大する唯一と言ってもよいタイミングです。これまで不安視されていましたが、このバグのようなタイミングでの感染が実際に起こってしまうことが明らかになりました。

報道で特に気になるのは、「空港からの帰宅途中、女性が高速道路のサービスエリアでトイレ休憩のために1度車を降りた」とされていること。濃厚接触の基準に達しないにしても、成田-岐阜もの距離になると、やはりトイレぐらいは利用せざるを得ないでしょうから、似たような無意識感染媒介が起こるのも意識する必要がありそうです。

ちなみに、29日にパキスタンから入国して感染確認されたもう一人は、兵庫県在住者ですが、千葉県で感染確認が発表されています。岐阜県の方と異なり、自宅に戻ることができず、成田にいたまま入院になったものと推定されます。

ここ11日間、空港検疫では感染確認が急増しており、ウイルス持ち込み拡大の重大局面のような状況です。
これから入国される方、このような形で家族に感染拡大するリスクもあります。同じようなケースで感染拡大しないよう、十分注意することが必要になりそうです。

いずれの方も症状なしとのことですが、油断は禁物。どうぞ、お大事になさってください。

新型コロナウイルスに関連した患者の県内での発生について(岐阜県公式サイト)
https://www.pref.gifu.lg.jp/kinkyu-juyo-joho/shingata_corona_kansendoko.data/0601_kanjya_kisyasiryou.pdf
新型コロナウイルス感染症の無症状病原体保有者の発生について(空港検疫)(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11603.html
県内30日ぶり感染者 空港検疫で陽性男性の妻(岐阜新聞公式サイト)
https://www.gifu-np.co.jp/news/20200602/20200602-244674.html
新型コロナウイルス感染症感染者の発生について(千葉県公式サイト)
https://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/press/2020/documents/ncov804_mu106.pdf
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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