■空港検疫結果分析 中部地方在住者の感染激増傾向?TOKYOからの移動時にも感染拡大リスク
先月下旬前後、空港検疫で中部地方在住者の感染確認が激増しています。報道などによると、入国した成田国際(成田)、東京国際(羽田)から各県へ移動後に感染告知されているケースが多いようです。
空港検疫の結果は、5月下旬までの状況は4日に下記で書きました。
http://johokotu.seesaa.net/article/475448109.html
中部地方在住者が多い点は、地元の中日新聞が5日に「空港でPCR→帰宅後に陽性判明、中部地方で複数確認 自治体苦悩」と報じています。
https://www.chunichi.co.jp/article/68022
■中部地方在住者の感染確認が異常に多い
5月下旬、空港検疫での感染確認が異常な高水準であることは書きましたが、よく見てみると、中部地方在住者の感染確認が激増しています。
5月下旬の感染者のうち中部地方在住者は山梨1人・長野1人・静岡1人・岐阜1人・愛知11人の合計15人。感染確認は全部で32人でしたから、半分近くを占める異常事態となっています。ちなみにその後も6月1日の2人中1人が静岡、2日の3人中1人が愛知、4日の3人中1人は長野と勢いが止まっていません。
日本国内での感染確認状況では、中部地方は比較的早く緊急事態宣言も解除されているだけに、非常に目立ちます。
4月6日以来となる感染10人という異常人数を記録した5月28日に愛知県在住者7人が一気に感染確認されています。
http://johokotu.seesaa.net/category/6765751-1.html
詳細が発表されておらず、愛知の報道機関もなぜかこの7人についてはほとんど取り上げていないため、実際どのような関係の7人かは分かりません。しかし、これが仮にグループ感染(=感染源が7人で1つ)だとすれば人数の偏りは減るはずですが、それでも5月下旬は27グループ中9グループと3分の1を中部地方在住者が占めたままです。
■中部地方だとSA等でトイレ休憩している可能性が高い
心配なのは、感染確認の連絡が入るまでに自宅へ帰ったケースです。
現在、空港から自宅までは、公共交通機関は使えませんが、自家用車やレンタカーでの移動は許可されています。入国航空便のほとんどは成田か羽田への到着ですが、愛知は車社会ですし、中部地方だと車でも普通に行ける距離ですから、ほとんどの人が車で自宅へ帰っていると想定されます。上記の中日新聞の報道によれば、5月に感染確認された愛知県在住者は全員「いずれも県内に戻ってから陽性が判明」と報じており、先に挙げた異常発生の5月28日の7人も車で愛知県へ戻っていることになります。
しかし、東京から名古屋まで300キロぐらい(成田からだとさらに遠い)はありますから、高速をぶっ飛ばしても3、4時間位はかかります。それだけ長い時間、同じ空間にいますから、二次感染するリスクも高くなります。5月29日着の岐阜県在住者の場合、岐阜から成田まで迎えに行った配偶者が二次感染する事態も発生しています。
http://johokotu.seesaa.net/article/475413521.html
また、中部地方だと3、4時間はかかるわけですから、関東地方なら寄らずに済むかもしれませんが、帰るまでの間に、途中のサービスエリアなどでトイレ休憩をしている可能性が非常に高いです。こういうところで、知らず知らずのうちに感染を拡大させている可能性があるわけです。
実際、5月29日着の岐阜県在住者の場合、途中トイレ休憩していることが報道されています。
ちなみに、5月29日着兵庫県在住者は千葉県で感染確認発表されており、自宅には帰っていないことが判明しています。さすがに距離がありすぎると判断したのでしょうか。
https://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/press/2020/documents/ncov804_mu106.pdf(千葉県公式サイト)
一方で、広島県までの長距離を車で移動した事例も確認されています。
広島県公式サイトで該当情報を発見できなかったのですが、6月1日に広島県が、「同県在住予定者1人が空港検疫で5月31日にPCR検査陽性と判明」と発表したことを各報道機関が報じています。
地元紙の中国新聞によれば、複数人が車で空港まで迎えに行ったことが報じられていますが、5月31日前後に関西国際での感染確認は無し。成田か羽田から実に6、700キロも移動したことになります。
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=648302&comment_sub_id=0&category_id=256(中国新聞公式サイト)
この事例は、不思議なことに、5月31日前後の厚生労働省の発表では、広島県在住者の感染は発表されていません。5月28日着、5月29日着、5月30日着、6月1日着で各1人ずつ居住地非公表者がいるので、そのどれかと思われますが、どの人かは分かりません。サービスエリアのトイレで濃厚接触した可能性は否定できませんが、同じ頃に東京〜広島間の高速のSAPA利用者は、濃厚接触した可能性があるかどうかを判断することも出来ない事態になっています(仮に感染していたとしても感染経路不明と処理されるのでしょう)。
6月3日着の宮城県在住者2人(別々のグループ、1人は厚生労働省発表では居住県非公表も宮城県が発表)も、それぞれ車で宮城県まで移動しています。
東京から仙台までは名古屋までと同じ300キロ程度ですから、そのくらいであれば、14日間ホテル缶詰より車で自宅に帰ってしまうのでしょう。
■外国人の感染が多い?
感染確認された人の国籍は未発表なので詳細は不明ですが、上記中日新聞の報道でも指摘の通り、どうも感染者に外国人が多いようです。
公式では未発表ですが、報道機関にはもっと細かい内容が伝えられているようで、報道されたことにより、例えば5月25日着愛知県在住者3人(+同日着の居住地確認中1人も)、5月28日着愛知県在住者7人、5月29日着岐阜県在住者1人などは外国籍であることが判明しています。
今は入国審査が厳しく日本在住の方でないと入国はできないので、旅行者などではないですが、この時期にわざわざ母国から日本に帰ってくるのは不思議な話。上記中日新聞によれば「日本での感染拡大後に一時帰国したが、自国での流行を受け再入国した例もあるとみられる」とのことで、確信犯的に外国に感染しに行っているだけになっている人もいるようですし、「陽性判明後も言葉の問題などから連絡が取れずに入院が遅れたケースもあった」と問題も生じているようです。それにしても、基礎の日本語が出来ない、あるいは病気等緊急時に話ができる日本人雇用主等の知り合いがいないみたいな状態でも、こんな時期に在留資格が出て入国できるんですね、、、。
人種差別につながるのであまり書きたくはないですが、ファクターXが話題になっていますが、日本人特有の遺伝子的な要因とか、子供の頃の予防接種とか、日本人特有の行動や考え方などが感染拡大を防ぐ要因なのだとすると、外国籍の方の入国は少し制限を考える必要があると思われる事態でもあります。
考え方と書くと人種差別だ、なんてことになるので、これまた、あまり書きたくはないですが、、、。「考え方」と言えば、日本だと、ジジババに会うのすら自粛するぐらいですけど、外国人はどうでしょうか。国によっては、コロナに特別対応は必要ないという考え方の国もありますし、、、。
そして、5月下旬から「非公開」を主張する人が増えているのも気になっているところです。
上記の通り、二次感染リスクを追えなくなる可能性が高まる原因にもなるので、何とかしてほしいですね。
■各地方への臨時乗継便も検討すべきでは?
大体1日の入国者数は、5月中旬頃は500人前後でしたが、6月に入って7〜800人程度になっています。今後は、運航便も徐々に増えてきて、一部の国の制限解除も検討中との話が出てきました。
しかし、上記の状態を見ると、成田、羽田、関空からだけの入国であると、自宅に帰るまでの車移動の間に、感染を拡大させるリスクが高くなることが分かります。
「結果出るまで空港から移動禁止にしろ」という意見も散見されます。
しかし、検査結果が出るまでは不特定多数の人が利用する施設(例えばホテル等)での滞在は禁止されており、自宅への移動も禁止してしまうと、空港に滞在せざるを得なくなります。しかし、これだけの人数を一時的に滞在させるスペースは空港にはないですし、そもそも空港事態も不特定多数が利用する施設で、長時間の滞在には適していません。
さらに、全員が空港滞在となってしまうと、感染判明が空港でとなるわけですから、入院先・軽症者療養先はほとんどが千葉か東京になってしまいます。ただでさえも感染者が多い両県の医療機関の負担が重くなります。
だったら、戻れる人は、税金納めてる自分の県に移動してください。というのも仕方がないことです。
「感染リスクを最低限にする移動方法で自宅へ戻れ、そのかわり皆人と接しず14日間過ごせ」というのは、医療崩壊を起こさないで入国者の検疫を行うために、ベストではないにせよ、ベターな検疫方法であるわけです。
しかし、その移動の道中で寄り道するかどうかは別問題。
特に感染者が中部地方に多いことから、せめて中部国際まで行ければ、車の移動時間が短縮され、サービスエリアでトイレに寄るといったリスクを低減できます。
入国人数が多くなればなるほど、「結果が出るまで空港にいてください」とは言えなくなります。あまりにも各地方への移動人数が多いようであれば、各地方のメイン空港(例えば新千歳、仙台、中部国際、広島、福岡、那覇位?)だけでもよいので、臨時で乗継便を飛ばすことも検討していく必要があるのではないでしょうか(国内線ではなく国際線として運航し、入国手続・空港検疫を各空港に分散)。
成田から地方空港までの間、感染急増地域の人と同じ飛行機に乗りたくない、という人もいるでしょうから、途中公衆トイレにも含めてどこにも寄らずに自家用車で帰るか、飛行機で近くまで行くかは選択してもらえばよいのではないでしょうか。飛行機代もかかるでしょうし(国内区間は往復10000円(旅行会社経由なら1000円)でしたっけ、ANAさん、JALさん)。
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5月下旬から続いている空港検疫の感染拡大の重大局面。
報道なども合わせて見てみると、厚生労働省の公式発表だけからでは決して分からないことも見え、本当に異常事態であることがよく分かります。
色々と考えさせられる事態。油断することなく、感染リスクを低減していきたいですね。
それにしても、なんで、こんなに昇竜的に中部地方在住者の感染確認が急増しているのでしょう。ファクターDとか言って、分析してほしいです。(持論は、感染拡大お構いなしの某B国出身の、特定産業の従業員が多いと勝手に予想→ただ、それだと別の地方のG県の感染者が少ないのが説明つかんのですよ、、、。滞在元の非公開が多すぎてこのあたりの分析もできない、、、)
本記事表題について「TOKYO」じゃない、「千葉・東京」だと言う方いると思いますが、、、。
九州等遠くの地方から「TOKYO」さ 出てったチバラギ都民が実家に帰った際に面倒なんで「「TOKYO」から帰ってきた」と言ってTOKYOバナナ渡すように、面倒なんで東京圏にある空港としてTOKYOとまとめて表示したっけ、いがっぺよ。成田も含まれているの位わかるっぺ。ロゲさんも自転車の伊豆、競歩の札幌、サッカーのカシマも含めて「TOKYO」つってたからしゃあんめえ。
なにはともあれ、お察しの上ご理解下さい(方言の使い方間違ってたらゴメンナサイ)。
2020年06月07日
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