空港検疫で、偽陰性によるすり抜けとみられる事例が判明しました。
名古屋市が10日、市内在住の10歳未満の男児が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したと発表しましたが、7日に成田国際着で入国し、入国時のPCR検査で陰性だった男児だと発表されました。
男児は、7日にパキスタンから入国。その2日後の9日に咳症状で医療機関を受診し、再度検査した結果、陽性であったとしています。
同時に、空港検疫で検査陽性となった50歳代女性、30歳代男性、20歳代女性、10歳未満男性の4人が濃厚接触者と発表され、家族感染であること、家族全員が愛知に戻っていることが判明しました。
家に帰るまでの道中で二次感染した可能性もありますが、元々陽性であったのに検査結果が陰性と出る偽陰性、いわゆるすり抜けであった可能性が高い事例となっています。
PCR検査では、偽陰性が普通に出ます。このため、厚生労働省では、陰性であっても入国後14日間の外出自粛を要請していますが、空港検疫の検査の結果、陰性だからと安心しきっている人も多いとみられます。
空港検疫では、特に5月下旬以降、団体感染と思われる事例が多発しており、同時に帰国した1人だけが陽性というパターンも複数確認されています。
入国後14日間の外出自粛をぜひ頑張ってもらいたいものです。
なお、厚生労働省からは、7日にパキスタンから入国した人で愛知県在住者が4人いたと発表されています。同日入国者については、富山県在住者と岐阜県在住者の団体感染が、後から各都道府県の発表で判明。愛知県在住者についても団体感染が疑われていましたが、愛知県や名古屋市は特に発表をしていなかったため、単独感染の4例か団体感染の1例かは分かっていませんでした。
それが、同時入国した別の1人の感染が入国後に判明したことで、名古屋市が発表せざるを得なくなり、思わぬ形で団体感染であったこと、さらに愛知まで帰っていたことが判明することになりました。
空港検疫をめぐっては、入国後に、国内の家族や友人に二次感染させた事例もポツポツ発生しています。
陰性でもすぐ感染するという今回の事例で、入国後14日間の外出自粛が重要であることが改めて判明しました。
陰性は感染していないことの証明ではありません。
日本人的自粛感覚は分からないかもしれませんが、
お迎えに行く人は油断はせずに、
さらに入国者も陰性でも油断はせずに
入国後14日間の外出自粛を頑張っていただくことを
切に願います。
日本人的自粛感覚は分からないかもしれませんが、
お迎えに行く人は油断はせずに、
さらに入国者も陰性でも油断はせずに
入国後14日間の外出自粛を頑張っていただくことを
切に願います。
■新型コロナウイルス患者の発生について(令和2年6月10日)(名古屋市公式サイト)
http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/cmsfiles/contents/0000126/126920/R20610kisyahappyouhp.pdf