2020年06月19日

検疫陰性者の感染が発覚

◆空港検疫を偽陰性ですり抜け、14日間の外出自粛の重要性が明らかに

新潟市は18日、新型コロナウイルス感染症(COCID-19)に関する空港検疫で陰性だった入国者1人が、COVID-19患者と確認されたと発表しました。

患者確認されたのは、それぞれ新潟市在住者。新潟県では5月15日以来一か月ぶりの感染者です。
日本国籍である以外、年齢、性別、渡航歴も非公表となっています。海外からの入国者で、空港検疫による陽性者の濃厚接触者であったため、PCR検査を受診したとされています。
検査実施は17日で、18日に陽性が判明したとしています。

新潟日報の報道によりますと、この患者は「国際空港の検疫の検査では陰性」。「同じ飛行機で一緒に帰国した人が空港検疫で陽性になり、濃厚接触者として市が17日にPCR検査して感染が判明」と報じられています。
入国日は明らかになっていませんが、17日に検査が行われたということは、空港検疫で陽性だった人は、16日頃に陽性が判明、つまり14日前後の入国と推察されます。
報道では「一緒に帰国した陽性者が非公表を希望」と報じられていますが、性別まで非公表なのは、6月に入ってからは11日東京国際着228例目(12日発表)、12日成田国際着237例目、13日関西国際着247例目(いずれも14日発表)で該当者があります。
ということは、どんなに短くても、感染確認から検査実施まで3日、入国から検査実施までは4日かかっていることになります。

今回、この帰国者は14日間の外出自粛要請を守り、新たな濃厚接触者はなく、自粛中濃厚接触になる家族等がいなかったと推定されます。
このため、「きちんと外出自粛すれば国内拡大を防止できること」「入国由来の感染だとはっきりしたこと」「空港検疫で偽陰性が出ることがはっきりしたこと」などが確実に判明しました。

PCR検査では、偽陰性が普通に出ます。このため、厚生労働省では、陰性であっても入国後14日間の外出自粛を要請していますが、空港検疫の検査の結果、陰性だからと安心しきっている人も多いとみられます。
空港検疫では、特に5月下旬以降、団体感染と思われる事例が多発しており、同時に帰国した1人だけが陽性というパターンも複数確認されています。そして、家族などが外出自粛しない例もあり、国内に拡大させた事例もポツポツ発生しています。

迎えに行く家族や友人も含め、入国後14日間の外出自粛が重要であることが改めて判明。入国後14日間の外出自粛をぜひ頑張ってもらいたいものです。

これから入国される方も、このような形で国内に感染拡大するリスクもありますので、十分注意することが必要になりそうです。

陰性は感染していないことの証明ではありません。
お迎えに行く人は油断はせずに、
さらに入国者も陰性でも油断はせずに
入国後14日間の外出自粛を頑張っていただくことを
切に願います。


新型コロナウイルス感染症患者の発生について(新潟市公式サイト)
https://www.city.niigata.lg.jp/iryo/kenko/yobou_kansen/kansen/covid-19/houdou/6tuki.files/press6.18.pdf
移動自粛解除「個々で感染防止を」(新潟日報公式サイト)
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20200619550509.html
ラベル:検疫 感染症 新潟
posted by johokotu at 21:00| 東京 ☁| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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