◆空港検疫 死亡者が初めて発生
厚生労働省(厚労省)は24日、空港検疫で無症状病原体保有者と判明した70代男性が死亡したと発表しました。空港検疫で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が確認された人が死亡したのは初めてです。
死亡したのは、6日にブラジルから入国した神奈川県在住の70代男性(空港検疫での陽性者であるため、神奈川県の感染者数には含まれていない方)。東京国際(羽田)空港からの入国で、入国時には症状はなく、空港検疫のPCR検査で7日に陽性となり、無症状病原体保有者と発表されていました。
7日の陽性判明後に入院していましたが、9日に気管挿管をして呼吸器管理するほど症状が急変。14日にはECMOによる治療を開始していましたが、21日に死亡したとしています。
70代と高齢であるうえ、糖尿病の基礎疾患があったとしています。
空港検疫でのPCR検査陽性者は24日発表分までに293人。4月3日の全員検査開始後は218人の感染が確認されています。
空港検疫での全員検査は4月3日以降で、国内に入ってから感染判明した例も多いため、入国者での初めての死亡事例かは分かりませんが、空港検疫で感染判明した人の死亡は初めてとなります。
空港検疫では、4月3日の全員検査以降、23日までに65,042人が検査対象となっていると推定されており、死亡率は0.0015%となりました(東京都は0.0023%)。
6日着分では、同じ羽田で、同じブラジルから入国の同じ神奈川県在住者もいるなど、5月下旬から6月初めにかけては、ブラジルからの入国者の感染者が特に多い状況でした。
ご冥福をお祈り申し上げます。
■新型コロナウイルス感染症の無症状病原体保有者等の発生について(空港検疫)(厚労省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_12068.html
2020年06月24日
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