■4月入国者は4万4千人、外国人少なく感染に偏り?
法務省は25日、出入国管理統計の2020年4月分の月報を発表しました。4月の日本への入国者数は44,607人で、外国人は5,312人が入国していたことが判明しました。
2020年4月の入国者数は日本人38,983人、外国人5,312人、合計44,607人でした。
前年比は98.9%減で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響がそのまま出た結果になりました。
最も入国者が多かった空港は成田国際で24,904人と入国者の半数を占めています。東京国際が16,758人、関西国際が2,623人、福岡が208人でした。
入国者が全員米軍関係者と思われる三沢を除くと、8空港で入国者がありました。旅客定期便が飛んでいない函館、中部国際、北九州、那覇はチャーター便か貨物便によるものとみられます。
1月中旬にはCOVID-19の存在が明らかになり、3月11日にパンデミックが宣言されています。このため、とにかく日本へ帰ろうという日本人の緊急帰国が多いと推定されていましたが、その通りで、外国人はわずか11.9%だけでした。
出国した日本人はわずかに3,915人でしたから、3月に目立った海外旅行客はほぼいなくなったと推定できます。
その国から来たかどうかは分かりませんが、国籍別でみると、中国、韓国、台湾、米国、モンゴルのそれぞれの国籍者の入国が上位5位を占めています。欧州国籍者の入国はほとんどいなくなりました。
在留資格別だと、永住者が1,513人、留学者が1,135人、日本人・永住者の配偶者は581人、定住者395人、特別永住者113人などとなっています。一方で、短期滞在688人、技能実習150人なども入国を許可されています。
各種報道によると、空港検疫で感染確認された人は、外国籍が過半数を占めていると報道されています。これは、入国者のうち外国人の占める割合11.9%という数値からかなり乖離があります。ここまで乖離があると、外国人の方が感染確率が高いと明らかに言えてしまいますね。入国する日本人の感染割合が、外国人の感染割合より著しく低いと思われる結果からは、日本人はCOVID-19に罹りにくいのではないかという仮説を立てることができそうです。
やはりファクターXは、遺伝子的な話や予防接種とかなのでしょうか(それとも単に他人との接触を控えた人が多かっただけ?)。
4月3日以降の4月に空港検疫で感染確認された人の渡航元別でみると、米国14人、英国8人、フィリピン6人、カナダ4人、ブラジル4、カナダ+米国2人(確認中18人、非公表2人あり)となっています。外国人の入国者数分布の傾向にはあまり近くなく、「感染確認の多さは入国者が多いことが一つの要因」とは全く言えそうにありません。
欧州(大部分は英国)やカナダは外国人の入国が多くないので、欧州株の持ち込みは、日本人原因である可能性が高い数値となっています。
それにしても、外国人の入国が少なすぎです。そんな中で外国籍の方の感染者が多いのを見てしまうと、差別的になりますが、やはり「外国人の入国はリスクが高い」ということが浮き彫りになってしまいました。
<2020年4月入国者数>
入国者計 44,607人(前年 4,172,777人/△98.9%)
日 本 人 38,983人(前年 1,269,871人/△96.9%)
外 国 人 5,312人(前年 2,885,456人/△99.8%)
<2020年4月空港別入国者数> 日本人・外国人・協定該当者の3分類
函 館 1人(外国人 0人)
三 沢 41人(協定該当者41人)
成田国際 24,904人(外国人3,683人)
東京国際 16,758人(外国人1,171人)
中部国際 10人(外国人 10人)
関西国際 2,623人(外国人 393人)
北 九 州 3人(外国人 2人)
福 岡 208人(外国人 30人)
那 覇 1人(外国人 0人)
<2020年4月国籍別入国者数 上位15位>
中 国 717人
韓 国 654人
台 湾 485人
米 国 431人
モンゴル 349人
ミャンマー 340人
ブラジル 334人
フィリピン 332人
ベトナム 225人
スリランカ 153人
インドネシア 142人
タ イ 139人
バングラデシュ 118人
カンボジア 94人
メキシコ 81人
■出入国管理統計統計表(法務省公式サイト)
http://www.moj.go.jp/housei/toukei/toukei_ichiran_nyukan.html
2020年06月28日
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