■民営3国際空港 5月運用状況を発表、国際線旅客便は成田と関空のみで出入国3万4千人弱
成田国際空港(成田)、中部国際空港(中部)と、関西国際空港(関空)を運営する関西エアポートの民営3国際空港は、29日までに5月の運用状況(速報値)を発表しました。国際線旅客便は、成田と関空のみで出入国者が3万4千人弱となりました。
いずれの空港も、旅客便の発着回数・旅客数が大幅に減っている一方で、貨物便の発着回数は増えている状況だとしています。
旅客便だけで確認すると、
成田は、発着回数は国際線2,336回(前年同月比15%)、国内線558回(同12%)、旅客数は国際線53,535人(同2%/うち通過客24,050人)、国内線36,105人(同6%)でした。
中部は、発着回数は国際線0回(前年同月比 皆減)、国内線1,253回(同23%)、旅客数は国際線0人(同 皆減)、国内線31,841人(同6%)でした。
関空は、発着回数は国際線401回(前年同月比3%)、国内線969回(同23%)、旅客数は国際線4,597人(同0.2%/うち通過客418人)、国内線31,516人(同5%)でした。
3空港とも過去最低の月間旅客数を更新しました。
前年同月比の増減をみると、発着回数は空港によってバラバラであるのに対し、旅客数はほぼ同じような増減になっています。国内線旅客数はどこも5〜6%の減少で横並びと面白い傾向が出ています。
国際線旅客数は、中部国際は0人、関空は前年同月比を整数で表すことができず、成田も前年同月比2%。どこも壊滅的な状況でした。
4月3日から入国制限が強化され、拒否対象が拡大。対象国からの入国者の全員検査も行われています。
5月中国際線旅客便は、成田、関空と、東京国際(羽田)、福岡のみで確認されています。関空は成田の約10分の1ほどの利用者数となっています。
成田は通過客が2.4万人おり、成田と関空合わせた出入国者数は33,664人と過去最低でした。出入国者数の半数が入国だとすると、1万6千人ほどの入国があったとみられます(実際には入国者の方が多いと思われますので実際には2万人程度が入国しているでしょうか)。PCR検査を受けた人数は明確になっており、羽田、福岡もあわせて5月は1万9千人ほどでしたから、対象外の国からの入国が結構多いとみられる結果となっています。
※5月に国際線旅客便が運航された空港のうち、羽田は2か月遅れでの発表、福岡は発表をしていないため、今月末時点でわかる数値は上記のもののみとなっています。空港検疫の結果と細かく比較するにはもう1か月の時間が必要そうです。
■2020年5月 空港運用状況(成田国際空港公式サイト)
https://www.naa.jp/jp/20200629-unyou.pdf
■中部国際空港実績一覧[2020年度](中部国際空港公式サイト)
https://www.centrair.jp/assets/doc/corporate/media-center/result/2020results_JP.pdf
■関西国際空港・大阪国際空港・神戸空港 2020年5月利用状況(関西エアポート公式サイト)
http://www.kansai-airports.co.jp/news/2020/2811/J_TrafficReport_May2020.pdf
2020年06月29日
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