■新型コロナウイルス感染症 米軍関係者の感染 空港検疫での判明岩国以外にも
日本本土と離島にある在日米軍関連施設で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が急増していますが、空港検疫での判明が岩国の事例以外にも確認されていることが明らかになりました。
今月に入って沖縄本島にある普天間基地やキャンプ・ハンセンなど在日米軍関連施設在住者や利用者のCOVID-19感染が拡大。詳細が発表されないため、大きな問題になっています。
日本本土と離島にある主な在日米軍関連施設は、青森県(三沢)、東京都(横田)、神奈川県(厚木等)、山口県(岩国)、長崎県(佐世保)、沖縄県(嘉手納等)にあります。詳細が発表されていないためはっきりしない部分が多いですが、3月以降少なくとも、青森で3件3人以上、東京で4件4人以上、神奈川で5件27人以上、岩国で1件3人、長崎で1件1人以上、沖縄で141人以上が感染。基地に出入りした日本人の感染も確認されています。
海外から入ってくる米軍関係者の大部分は、各基地へ直接入るチャーター機や米軍機での移動が多いですが、数人は民間機の国際線で入国時の空港検疫で判明したことが明らかになっています。
14日には、12日に東京国際空港(羽田空港)から入国した米海兵隊岩国航空基地の3人がCOVID-19に感染していたことが判明しています。
岩国の事例はすでに報じたとおりですが、このほかにも、6月22日に成田国際(成田)から入国した在日米陸軍関係者(キャンプ座間)が空港検疫で感染判明していました。
座間の事例については、6月22日成田着で神奈川県在住と申告した人物はいません。290例目で米国からの入国者で10歳未満女性はいますが在住地は非公表。このほかに2人全項目非公表者がおり(283例目と289例目)、この人物の行動歴ははっきりしていません。
この事例の日本への伝達は4日後の6月26日。空港検疫結果が非公表であることと合わせて、岩国と同様に隠匿を図った疑いも出てきてしまっています。米国からの入国者の感染は、パキスタン、フィリピンに次いで3番目に多いですが、米軍関係者の隠匿が多いのだとすると、もっと数が多い可能性があり、今後の水際対策に影響を及ぼす恐れもあります。
空港検疫結果で公表される項目は、居住地は都道府県名のみ、行動歴は国・地域名しか明らかにはされません。感染者にデメリットは何もありません。非公表では感染拡大防止の対策分析にも支障が出てしまいます。
今後入国される皆様、少しでも感染拡大防止に繋げるためにも、非公表にするのは、止めませんか。
P.S. 在日米軍では、自国の悪化状況はさておき、日本の感染拡大状況に合わせた対策を進めているようです。
例えば、横田基地では、基地関係者が日本で立ち入りできる区域を設けており、東京と神奈川の一部を除いた本州以外の立ち入りを禁止しています。羽田空港は立入禁止区域なので横田関係者が羽田から入ってくるわけがないことが分かります。この指定、23区といった安直な指定ではなく、一部市域も立ち入り禁止指定しており、大和田通信所がある清瀬市も立ち入り禁止にするなど、どっかの国のGOTOキャンペーンの地域指定よりも地域をよっぽど精査していますね(東京諸島だけでなく佐渡も立入禁止なので本州離島は全面立入禁止なのかと思いきや、隠岐や淡路島は立入OK。調布市は立ち入り禁止なのに都内の市で最も感染者の多い府中市は立ち入りOKなど、ちぐはぐな部分はありますが、、、)。
■在日米陸軍関係者における新型コロナウイルス感染症による 患者の確認について(相模原市公式サイト)
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/019/191/0626_02.pdf
■「新型コロナウィルス感染症」に関する横田基地の対策状況(米軍横田基地公式サイト)
https://www.yokota.af.mil/Portals/44/Documents/Yokota_Journal/2020/COVID-19/20200714%20(JN)%20COVID%20Update.doc.pdf?ver=2020-07-14-063520-887
2020年07月18日
この記事へのコメント
コメントを書く