2020年07月20日

知事会水際対策強化を要請

◆COVID-19 全国知事会がGoTo機動的見直しや水際対策強化を要請

全国知事会は19日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する緊急提言を発表しました。この中で、GoToキャンペーン事業の機動的見直しや、水際対策強化が提言されています。

水際対策強化については、空港でのPCR検査場所・待機場所の確保や、結果が出るまでの空港への留め置き、陽性の場合の入国者の住所・居所に応じた医療機関・宿泊施設提供による特定都道府県への負担軽減などを提言しています。
国際空港だけでなく、離島を抱える沖縄の国内線などでの検疫強化も提言する内容です。

これまで、検査結果が出るまで空港に留まっていた場合に、関西国際空港から入国した鳥取県民が大阪で、成田国際空港から入国した富山県民が千葉で、病院に入院する事例等が発生。岐阜・愛知・三重県知事は空港検疫で陽性となった自県民を自県に運びもしないのに空港からは出すなと無茶ぶりしたりするなど、都道府県間で患者の押し付け合いも発生していました。
北海道と沖縄をどうするかの言及はありませんでしたが、在住地での受け入れを知事自らが明確に示したことで、東京や千葉、大阪といった国際空港のある都道府県への患者集中を避けることが決定。医療崩壊を起こさないよう各県の負担分散まで配慮された提言となりました。

Go To キャンペーン事業については、7月豪雨なども考慮し、機動的な見直しと継続的な需要喚起を図ること等を求めています。

この他、米軍基地での入国者による感染者発生についても言及。早急に米側と協議を行い、国民に影響を及ぼさないよう対策を講じることを求めています。

今回の全国知事会では、三重県知事が、入国後14日間の外出禁止を守らなかった愛知県民が三重県で感染を拡大させた事例を挙げて空港検疫での待機を要求(この事例では、帰ったらすぐ出かけちゃうんだから空港で待機させても拡大阻止は無理ですが、、、)。千葉県知事も成田国際空港を踏まえて水際対策強化を求め、沖縄県知事は「主要空港に出入国者専用PCR検査センターの設置を検討していることに関し、国内線にも拡張」するよう要請したことがそれぞれ地元紙などで報じられています。

ちなみに、空港検疫事例を公表していない埼玉県知事が、感染者の細かい情報のやり取りについて「検疫法に従えば、感染者の居住地のある都道府県知事に対して国が情報を提供することになっているが、いまだに埼玉県は受け取ったことがない。」と発言したことがNHKで報じられています。事実だとすれば、かなりの数の空港検疫事例を県が把握していないことになり、大きな問題になるとみられます。

令和2年7月19日 「新型コロナウイルス感染症に関する緊急提言」の取りまとめについて(全国知事会公式サイト)
http://www.nga.gr.jp/data/activity/committee_pt/shingatakoronauirusukinkyutaisakukaigi/reiwa2nendo/0719.html

全国知事会で森田健作千葉県知事「空港の水際対策強化を」(千葉テレビ公式サイト)
https://www.chiba-tv.com/info/detail/37332
空港検疫での待機を 三重県知事が県内事例踏まえ訴え(伊勢新聞公式サイト)
https://www.isenp.co.jp/2020/07/20/47805/
安心な観光へ「沖縄モデル構築したい」 玉城知事、新型コロナ水際対策の法整備要望 全国知事会の緊急対策本部(沖縄タイムス公式サイト)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/602842
休業要請 実効性担保へ 知事会「休業要請に罰則・補償を」(NHK公式サイト)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200719/k10012523371000.html
ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 20:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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