◇新型コロナウイルス感染症 初めての外出自粛無い大型連休から2週間、遠方は増加傾向??
9月19日〜22日に平日勤務者の場合4連休で、3月の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック以来、初めて外出自粛が出されていない大型連休となっていました。このため、航空利用者が増えたと話題になっていましたが、COVID-19拡大への影響がどうなったのか見てみます。
4月頃の報道では「今の行動が2週間後までに影響する」と盛んに叫ばれていました。空港検疫での外出自粛期間も14日間ですし、感染者との接触による影響は2週間以内に出てくると考えるのが妥当です。
同様に4連休の影響が出てきたとすると、4連休から2週間となる10月6日がちょうど2週間目。症状が出てから診察し、検査し、結果が出るまで数日かかりますから、今週分ぐらいまでがその結果となり、注視する必要がありそうです。
NHKサイトの都道府県別グラフが分かりやすいので、まずは各都道府県ごとにご覧ください。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/
北海道:9月上旬はほぼ横ばいでしたが、4連休を境に急激に増加傾向になっています。
東 北:宮城が9月14日頃から減少傾向でしたが9月26日以降増加に転じています。福島はほぼ横ばい。その他の県はほぼ感染確認無しです。
関 東:群馬と栃木は4連休以降減少傾向、茨城は9月25日頃から、埼玉は9月24日頃から増加傾向。東京と千葉、神奈川ははほぼ横ばいです。
中 部:石川は減少傾向、愛知はやや減少傾向、三重はやや増加傾向、静岡、岐阜はほぼ横ばい。新潟、長野、山梨、富山、福井はほぼ感染確認無しです。
関 西:大阪は横ばいからやや漸減傾向。滋賀、京都、奈良、兵庫はほぼ横ばい。和歌山はほぼ感染確認無しです。
中 国:広島は4連休を境に増加傾向。岡山、山口は少ない人数でほぼ横ばい、鳥取、島根はほぼ感染確認無しです。
四 国:4県ともほぼ感染確認無しです。
九 州:熊本は9月末を境に増加傾向。沖縄は9月25日ごろから増加傾向です。鹿児島は4連休を境に感染者が出始めほぼ横ばい。福岡はほぼ横ばい、大分、佐賀、長崎、宮崎はほぼ感染確認無しです。
全国は厚生労働省でグラフ化されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
日本全国:お盆以降一貫して減少傾向ですが、4連休明けに若干数字が上がっています。減少傾向には変わりありません。
日本全国では、4連休の影響は若干しか出ていませんが、都道府県別では4連休の影響と思われる動きがはっきり出ています。
ざっくり見てみると、飛行機で旅行する先である北海道や沖縄は増加傾向であることが明確です。
大都市圏はほぼ横ばいですが、4連休以外は毎日満員電車での感染リスクがありそっちの方が影響は大きいはず。さらに、4連休はどちらかと言うと大都市から地方へ旅行で出て行ってしまった人が多いのですから、増加しないのは当たり前です。
北海道と沖縄が増加傾向なのは、非常に気になる傾向です。
全国が一貫して減少傾向ですから、そんな中で増加するというのは、明らかに異常です。
GO TO トラベルは良いのですが、飛行機で撒き散らさないことだけを願いたいところ。
正直、この傾向だけ見て「鉄道や自家用車で行ける近場(仙台から見た周辺県、東京から見た北関東、大阪から見た周辺県、福岡から見た周辺県等)の方が安全」と思われてしまうと、飛行機ユーザーが減りかねないので、悩ましい結果となりました。
こうやって見ると、旅行に適した地域は一目瞭然と言った感じですね。
情報交通ホットライン日本空港情報館では、全然感染確認が減らない空港の検疫結果を見てきているので、感染が少なくとも5月レベルまで落ちないと、GO TO効果にはまだ懐疑的と考えています。
外に出ないと空港や航空利用もできないし、そうすると経営が苦しくなって運航にも影響してくるし、非常に悩ましい所です。
10月は連休がなく、旅行の人出は少ないでしょうから、普段の出張などのユースだけの状態で、どこまで感染が落ち着くかが一つの基準でしょうか。
収まれば旅行による人出が影響することがはっきりしますし、収まらなければやはり普段の外出自粛が大事ということになると思いますので、、、。テレビの字幕スーパーでも東京ばかり取り上げられていますが、今後旅行を再開するかなどの判断するにあたり、北海道や沖縄の数字にも注目したいところです。
2020年10月08日
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