厚生労働省(厚労省)は10月17日現在の、空港検疫を含めた最新の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を発表しました。
空港検疫の数字は、4月3日0時から全員検査を実施しており、いま日本で唯一正確な罹患率を把握できます。
空港検疫での感染確認急増中!
ウイルス持ち込み拡大の異常事態収まらず!!
(●●×××)
10月17日現在
罹 患 率 0.412%
無症状率 95.8%
国内の隠れ感染者数(推定値)42.8万人
ウイルス持ち込み拡大の異常事態収まらず!!
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10月17日現在
罹 患 率 0.412%
無症状率 95.8%
国内の隠れ感染者数(推定値)42.8万人
(比較用)日 本:罹患率0.073%=感染92,063人、死亡率0.0013%=死亡1,661人/人口約1億2581万人(2020年9月)
(比較用)チェコ:罹患率1.393%=感染149,010人、死亡率0.0115%=死亡1,230人/人口 約1,069万人(2019年12月末)←感染急増中(ロイター公式サイトが分かりやすいです https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/czech-republic/)
※罹患率は空港検疫の全員検査開始後の概要発表分を元に算出しています。
※無症状率は空港検疫の全員検査の詳細結果発表分を元に算出しています。
元にしている数値が異なるため差異あります。海外で感染した人や有症状の人はそもそも海外から飛行機に乗ることができないため、実際の罹患率や隠れ感染者数は算出された数値より高く、実際の無症状率や無症状病原体保有者数は算出された数値より低いと考えられます。参考程度にお考え下さい。
■空港検疫 全員検査結果(10月15日分までが反映されていると推定)
2日遅れで情報が反映していると思われる概要結果は以下の通りです。
10月4日発表分までの半年分の内容(4月3日〜10月2日までの感染状況)は別にまとめています。
・4/4〜10/04:http://johokotu.seesaa.net/article/477969790.html
・4/4〜10/05:対象222,458人、陽性927人/罹患率0.416%
・4/4〜10/06:対象224,389人、陽性938人/罹患率0.418%
・4/4〜10/07:対象225,776人、陽性943人/罹患率0.417%
・4/4〜10/08:対象227,351人、陽性949人/罹患率0.417%
・4/4〜10/09:対象229,008人、陽性954人/罹患率0.416%
・4/4〜10/10:対象230,698人、陽性963人/罹患率0.417%
・4/4〜10/11:対象232,870人、陽性975人/罹患率0.418%
・4/4〜10/12:対象234,781人、陽性980人/罹患率0.417%
・4/4〜10/13:対象236,524人、陽性985人/罹患率0.416%
・4/4〜10/14:対象237,916人、陽性991人/罹患率0.416%
・4/4〜10/15:対象239,775人、陽性994人/罹患率0.414%
・4/4〜10/16:対象241,519人、陽性998人/罹患率0.413%
・4/4〜10/17:対象243,453人、陽性1,005人/罹患率0.412%
10月17日時点での罹患率をそのまま日本の人口(9月の推計人口1億2581万人)に当てはめると、感染者の推定人数は約51.9万人になります。
国内のPCR検査陽性者は10月17日0時現在で90,979人ですから、隠れ感染者はあと約42.8万人もいると推定されます。
検査人数は3日連続で千五百人を超えました。
感染者は7人増加。検査人数が多かったため、罹患率は低下しましたが、引き続き0.41%台です。22日連続0.41%台をウロチョロしています。
■厚労省最新発表:新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年10月17日版)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14190.html
■空港検疫検査 到着日別詳細結果(10月16日到着分までが反映と推定)
1日遅れで情報が反映していると思われる空港検疫の詳細も発表されています。
10月2日着分までの半年分の内容(4月3日着〜10月2日着までの感染状況)は別にまとめています。
4月03日〜10月02日:http://johokotu.seesaa.net/article/477969790.html
10月03日:症状 有0 無6=陽性6人 984・985・986・987・988・989
10月04日:症状 有1 無6=陽性7人 990・991・992・993・994・995・996
10月05日:症状 有0 無7=陽性7人 997・998・999・1000・1001・1002・1003
10月06日:症状 有1 無8=陽性9人 1004・1005・1006・1007・1008・1009・1010・1011・1012
10月07日:症状 有1 無5=陽性6人 1013・1014・1015・1016・1017・1018
10月08日:症状 有0 無6=陽性6人 1019・1020・1021・1022・1023・1024
10月09日:症状 有1 無11=陽性12人 1025・1026・1027・1028・1029・1030・1031・1032・1033・1034・1035・1036
10月10日:症状 有0 無8=陽性8人 1037・1038・1039・1040・1041・1042・1043・1044
10月11日:症状 有0 無2=陽性2人 1045・1046
10月12日:症状 有0 無7=陽性7人 1047・1048・1049・1050・1051・1052・1053
10月13日:症状 有0 無3=陽性3人 1054・1055・1056
10月14日:症状 有1 無5=陽性6人 1057・1058・1059・1060・1061・1062
10月15日:症状 有0 無5=陽性5人 1063・1064・1065・1066・1067
10月16日:症状 有0 無10(+8)=陽性10人 1068・1069・1070・1071・1072・1073・1074・1075・1076・1077
[空港別] 成田9(+8)・関空1
[男女別] 男6(+5)・女4(+3)
[年代別] 10代下0・20代3(+3)・30代1(+1)・40代3(+3)・50代3(+1)・60代0・70代0・80代上0
[渡航元] 中国1(+1)・ネパール4(+4)・米国2(+1)・非公表3(+2)
[居住地] 北海道1(+1)・東京2(+2)・神奈川1(+1)・富山1・兵庫1(+1)・福岡1(+1)・沖縄1(+1)・非公表2(+1)
10月17日:症状 有0 無4=陽性4人 1078・1079・1080・1081
[空港別] 成田1・関空3
[男女別] 男4・女0
[年代別] 10代下1・20代0・30代1・40代0・50代1・60代1・70代0・80代上0
[渡航元] 韓国1・ウクライナ1・チェコ1・ペルー1
[居住地] 東京1・京都1・大阪1・兵庫1
合計12人の陽性確認が発表されました。
4月3日0時の全員検査開始後に判明した陽性者は、10月17日までの198日間で1,004人となりました。
1,004人のうち有症状は42人です。無症状は962人で、無症状率は95.8%です。
全員検査開始からの陽性者数が千人を超えました。
1日の感染発表人数が二桁になったのは10日以来7日ぶりです。到着日別では16日到着分の感染者数が10人と二桁になりました。9日着以来7日ぶり。3週連続で金曜日到着が二桁感染となりました。
本日発表分は、行動歴(渡航元)と居住地両方とも非公表者が1人出ました。
本日発表分は、団体感染が疑われる事例はありませんでした。しかし、10代が1人出ていますので、小中学生の家族が含まれている可能性はあります。
陽性・陰性に関係なく14日間のホテル住まいが確定の北海道在住者、沖縄県在住者の陽性が確認されました。
本日発表分でもネパールからの入国者が4人も確認されました。
ここのところ、南アジアからの入国者の感染確認が急増しており、就航ごとに感染者が確認されているような状況です。
在住都道府県はバラバラなので、家族といった同一団体ではないと思われますが、前述の北海道在住者、沖縄県在住者ともにネパールからの入国者です。同国内の感染が急増中なので、とにかく急いで脱出してきている可能性があります。
■厚労省最新発表:新型コロナウイルス感染症の無症状病原体保有者の発生について(空港検疫)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14191.html
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台湾の中央流行疫情指揮中心が14日、今月上旬に台湾から日本へ入国した日本人3人について、日本での空港検疫で陽性となったことを発表しました。
単なる個別の陽性事例なので、それほど気にもならないはずですが、公開されている3人の詳細情報が不思議な内容でした。
公表された情報によりますと、3人は、40代〜60代の男2人女1人。1人は台湾長期在住者で日台間を頻繁に行き来しており直前は9月3日に入台、1人は7月23日から、1人は8月25日から訪台。10月6日、7日、10日にそれぞれ離台したとしています。
現在深夜便の台湾便は運航していませんので、同日に入国したと推定されますが、この3日間に空港検疫で台湾からの入国者の陽性確認が見当たりません。つまり、日本人が3人とも行動歴を非公表にしたと推定されます。
行動歴非公表の人は以下の方がいます。
・10月6日:成田着で1人のみ(在住都道府県非公表・50代女・1012例目)
・10月7日:羽田着で2人(埼玉在住・60代女・1013例目、東京在住・40代男・1015例目)
・10月10日:羽田着で1人のみ(東京在住・60代男・1044例目)
台湾当局の発表と合わせると、1012例目、1015例目、1044例目が該当者と推定されます。
在住都道府県が出ている2人は、空港検疫での自県民情報を一切出さない東京都と埼玉県なので、日本側からはどこからも情報が出ていません。
にもかかわらず、台湾側の発表では、1人が10月12日と10月13日に再検査で陰性になり隔離解除されたこと(???入国者は14日間は自主隔離ではないの???)、1人が13日に再検査で陰性だったことが発表されています。
日本では後追い結果など一切出てきませんが、台湾は、濃厚接触者の検査状況もきちんと発表されています。接触者を44人特定し、16人のうち15人が陰性、1人は発表当日検査予定であることが明らかにされています。隠匿体質の国とは大違いですね。
台湾はCOVID-19がほぼありません。にもかかわらず、そんな場所から入国した人の陽性確認が7月29日以降の空港検疫で急増していて異常な状態です。さらに、今回、3人も非公表者がいることが判明したことで、分かっている以上に、7月29日以降の空港検疫が異常である可能性が出てきてしまっています。
唾液抗原検査に代わったことで、偽陰性、偽陽性が大量に出ていると推定されます。日本入国時の陽性確認が比較的公表されている台湾、タイ、ベトナム、中国などの低感染国などでは、日本の検査の信頼度を疑問視する声も出てきており、やや心配な傾向です。入国者はどうせ14日間は隔離期間なのですから、信頼性のより高いPCR検査に戻して多少の時間をかけても良いのではないでしょうか(入国者にとってみればその間のホテル代・食事代が浮きますし。ただ、そもそも自主隔離期間中外出はOKらしく、隔離とは言えない状況らしいですけどね)。
■日本檢出自台入境之無症狀COVID-19陽性個案,我國持續進行疫情調查(台湾衛生福利部 疾病管制署公式サイト/台湾語)
https://www.cdc.gov.tw/Bulletin/Detail/h--vtQcFUnv7T82y7DsGEg?typeid=9