◆空港検疫 低感染国台湾から入国者の感染が続々判明、抗原検査の影響?、非公表にも低感染国多数の可能性
台湾の中央流行疫情指揮中心は21日、今月中旬に台湾から日本へ入国した台湾人3人について、日本での空港検疫で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査が陽性となったことを発表しました。1人は日本では行動歴非公表者と発表された人物とみられます。
台湾からの入国者の空港検疫での感染確認に関する台湾当局の発表は14日発表の3人に引き続き今月2度目です。
今回は台湾人3人です。
公表された情報によりますと、3人は、1歳未満男児、30代女、1歳男児。
1歳未満男児は、両親が日本に仕事で長期滞在しており1月に訪台。10日に陰性証明を取得し、12日に日本到着時の鼻咽頭ぬぐい抗原検査(?鼻咽頭ぬぐいは空港検疫ではPCRでは?)で陽性だったと発表されています。一緒に入国した両親は陰性とのことです。
30代女は仕事で訪日。12日に陰性証明を取得し、14日に日本到着時の抗原検査で陽性。20日にPCR検査した結果陰性になっているとしています。
1歳男児は、両親が日本に長期居住しており1月に訪台(父親は2月入台)。9月28日に発熱と呼吸器症状が出たものの、5日は緩和。14日に日本到着時の鼻咽頭ぬぐい抗原検査で陽性だったとしています。一緒に入国した両親は陰性とのことです。
台湾では濃厚接触者を155人と特定。検査対象は147人で、114人はPCR検査陰性、33人はPCR検査と抗体検査ともに陰性であることが確認されたと、きちんと公表されています。
空港検疫の発表を確認すると、12日到着分は、1053例目(羽田着台湾から入国の東京都在住者10歳未満男)が該当者とみられます。
一方、14日到着分は、1人は1060例目(羽田着台湾から入国の東京都在住者30代女)が該当者とみられますが、ほかに台湾からの入国者はいません。1061例目として行動歴・居住地非公表の10歳未満男(羽田着)が1人いるので、該当者とみられます。
14日に発表された3人は日本の発表では全員行動歴非公表でした。21日発表分の3人のうち1人も日本の発表では非公表。短期間に台湾からの入国者の検査陽性が6人中4人も非公表者がいることが判明してしまいました。日本の空港検疫で陽性が確認された台湾から入国者は、10人に満たないですが、8月にも1人は非公表者がいることが分かっており、台湾からの入国の陽性者が少なくとも日本が発表している数の1.5倍はいることが分かったことになります。
台湾は、日本と比べても著しくCOVID-19の感染状況が低く、そもそも感染者が出るのも不思議なところ。厚生労働省発表分で行動歴台湾としている人に加えて非公表者もいるのだとすると、低感染国から異常に多くの陽性者が出ている可能性があります。
特に、空港検疫の検査方法がPCRから抗原に変更された7月29日以降、陽性者の低感染国からの入国者の割合が急増(というか爆増)しており、抗原検査の偽陽性・偽陰性割合が異常に高い可能性がますます疑わしくなってきました。
ちなみに、これら低感染国からの入国者の感染確認は10歳未満の割合が少し多い印象です(細かい分析は別の機会に、、、)。今回出た2人の乳児は、ともに、唾液抗原ではなく鼻咽頭ぬぐい抗原で検査しています。必要な唾液量を出すのは大人でも大変らしいので、乳児の鼻咽頭ぬぐいの比率が高いと見られますが、唾液より偽陽性が出やすい?ということなのでしょうか。非常に気になるところです。
そして、非公表は、日本人の方が多いことも判明しました。
個人主張の強い外国籍者の方が非公表にしたがるのかと思っていましたが、感染拡大など自分には関係ないとばかりに隠匿体質なのは、政府も個人も日本の方が多いようですね。
今回の3人についても、日本や居住地都道府県(2人は東京と判明)からは、台湾のように後追い確認結果など一切発表されず、感染拡大を抑える気はゼロな印象です。
■日本通報檢出3例自台入境COVID-19抗原陽性個案,指揮中心啟動國內疫情調查(台湾衛生福利部 疾病管制署公式サイト/台湾語)
https://www.cdc.gov.tw/Bulletin/Detail/eJ4gVWNrR5xwYMTfqzX1tQ?typeid=9
■日本檢出自台入境之無症狀COVID-19陽性個案,我國持續進行疫情調查(台湾衛生福利部 疾病管制署公式サイト/台湾語)
https://www.cdc.gov.tw/Bulletin/Detail/h--vtQcFUnv7T82y7DsGEg?typeid=9
2020年10月22日
この記事へのコメント
コメントを書く