■民営3国際空港 9月運用状況を発表、出入国8万3千人
成田国際空港(成田)、中部国際空港(中部/セントレア)と、関西国際空港(関空)を運営する関西エアポートの民営3国際空港は、26日までに9月の運用状況(速報値)を発表しました。国際線旅客便の出入国者は前月同等で83,080人となりました。
いずれの空港も、旅客便の発着回数・旅客数が昨年に比べて大幅に減っている状況に変化はありません。
旅客便だけで確認すると、
成田は、発着回数は国際線2,449回(前年同月比16%)、国内線1,816回(同40%)、旅客数は国際線103,300人(同3%/うち通過客34,384人)、国内線210,303人(同32%)でした。
中部は、発着回数は国際線 29回(前年同月比 1%)、国内線2,603回(同49%)、旅客数は国際線900人(同 0%/うち通過客0人)、国内線186,517人(同31%)でした。
関空は、発着回数は国際線404回(前年同月比 4%)、国内線2,114回(同55%)、旅客数は国際線13,410人(同0.7%/うち通過客146人)、国内線211,011人(同35%)でした。
国際線は、成田と関空は8月よりも旅客数が減少しており、中部は微増しています。3空港合計の国際線旅客数は83,080人。国際線は8月(82,285人)とほぼ同数になっています。
中部はフィリピン航空によるマニラ便のみの再開ですが、日本人は相変わらず100人しかいない異様な状況です。フィリピン便は日本航空とANAは成田便などを運航継続しており、ここまで危機になると、皆自国の航空会社を選ぶということでしょう。
国際線旅客数は、中部国際は前年同月比は出ず、関空は前年同月比を整数で表すことができない状態。成田も前年同月比3%と、どこも壊滅的な状況は続いています。
国内線は、発着回数は一気に減っています。旅客数は昨年比3割強と相変わらず散々な状況でした。
対象国からの入国者の全員検査も行われています。
9月中国際線旅客便は、成田、中部、関空と、東京国際(羽田)、福岡のみで確認されています。
成田は通過客が3.4万人強おり、3空港合わせた出入国者数は83,080人でした。出入国者数の半数が入国だとすると、4万1千人ほどの入国があったとみられます。検査を受けた人数は明確になっており、羽田、福岡もあわせて9月は48,310人でしたから、対象外の国からの入国が結構多いとみられる結果となっています。
※9月に国際線旅客便が運航された空港のうち、羽田は2か月遅れでの発表、福岡は発表をしていないため、今月末時点でわかる数値は上記のもののみとなっています。空港検疫の結果と細かく比較するにはもう1か月の時間が必要そうです。
■各空港の運用状況全て旅客便の数値、( )内は前年比、7月以降は速報値
成田国際:
4月:国際線 発着2,238回(15%)・旅客 69,849人(2%)、国内線 発着1,310回(31%)・旅客 71,172人(12%)
5月:国際線 発着2,336回(15%)・旅客 53,535人( 2%)、国内線 発着 558回(12%)・旅客 36,105人( 6%)
6月:国際線 発着2,304回(15%)・旅客 76,888人( 3%)、国内線 発着 680回(16%)・旅客 65,371人(11%)
7月:国際線 発着2,438回(15%)・旅客 98,619人( 3%)、国内線 発着1,982回(41%)・旅客193,048人(28%)
8月:国際線 発着2,443回(15%)・旅客112,959人( 3%)、国内線 発着3,236回(62%)・旅客267,325人(34%)
9月:国際線 発着2,449回(16%)・旅客103,300人( 3%)、国内線 発着1,816回(40%)・旅客210,303人(32%)
中部国際:
4月:国際線 発着 0回( 0%)・旅客 39人( 0%)、国内線 発着2,486回(48%)・旅客 64,440人(13%)
5月:国際線 発着 0回( 0%)・旅客 5人( 0%)、国内線 発着1,253回(23%)・旅客 31,841人( 6%)
6月:国際線 発着 7回( 0%)・旅客 601人( 0%)、国内線 発着1,665回(32%)・旅客 88,613人(16%)
7月:国際線 発着 16回( 0%)・旅客 1,000人( 0%)、国内線 発着2,774回(51%)・旅客168,926人(29%)
8月:国際線 発着 19回( 0%)・旅客 800人( 0%)、国内線 発着4,296回(77%)・旅客180,569人(27%)
9月:国際線 発着 29回( 1%)・旅客 900人( 0%)、国内線 発着2,603回(49%)・旅客186,517人(31%)
関西国際:
4月:国際線 発着 315回( 3%)・旅客 6,809人(0.3%)、国内線 発着1,710回(44%)・旅客 66,258人(12%)
5月:国際線 発着 401回( 3%)・旅客 4,953人(0.2%)、国内線 発着 800回(20%)・旅客 31,516人( 5%)
6月:国際線 発着 279回( 2%)・旅客 7,294人(0.3%)、国内線 発着 957回(25%)・旅客 74,251人(13%)
7月:国際線 発着 327回( 3%)・旅客 9,718人(0.4%)、国内線 発着2,256回(54%)・旅客192,688人(31%)
8月:国際線 発着 360回( 3%)・旅客 13,926人(0.6%)、国内線 発着3,674回(88%)・旅客242,109人(37%)
9月:国際線 発着 404回( 4%)・旅客 13,410人(0.7%)、国内線 発着2,114回(55%)・旅客211,011人(35%)
■2020年度上期 空港運用状況(成田国際空港公式サイト)
https://www.naa.jp/jp/20201022-unyou.pdf
■中部国際空港実績一覧[2020年度](中部国際空港公式サイト)
https://www.centrair.jp/assets/doc/corporate/media-center/result/2020results_JP.pdf
■関西国際空港・大阪国際空港・神戸空港 2020年9月利用状況(関西エアポート公式サイト)
http://www.kansai-airports.co.jp/news/2020/2896/J_TrafficReport_sep2020.pdf
2020年10月26日
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