2020年11月23日

検疫すり抜け増加?

◇空港検疫すり抜け増加中? 千葉県だけで1か月で少なくとも10人入国後陽性確認

最も入国者の多い千葉県の感染者状況を確認したところ、この1か月ほどで、「海外渡航者」として、少なくとも10人の感染者が確認されました。空港検疫でのすり抜けが増加している可能性があります。

千葉県には成田国際空港があり、最も多くの入国者が出ています。
千葉県の発表では、10月21日からの1か月間で、海外渡航者とされる患者が8人、無症状病原体保有者が2人発表されています。10人のうち千葉県在住者は3人のみで、7割が千葉県民以外という悩ましい事態です。そのうち居住地が国外の人が5人もいます。
県外の7人は全員が行動歴が「宿泊施設、医療機関」で、入国後14日間の隔離を宿泊施設で滞在している方とみられます。

患者の1人は埼玉県在住者。比較的近い都道府県でも空港のある都道府県に留まっている人がいるということが良く分かります。
それだけ国際空港のある都道府県に負担が押し付けられていることを明確に示しており、医療崩壊を近付ける事態となっています。

1都道府県でこれだけ出ているということは、空港検疫でのすり抜けがかなりの人数に増加している可能性があります。
入国者数は、東京国際が成田の半分、関西国際がそのまた半分程度。それに中部国際と福岡が加わりますので、全国で20人規模になっている可能性も否定できません。
国際線が到着する空港に近い都道府県(東京・神奈川、愛知、大阪、福岡)は、入国後14日間の隔離を宿泊施設で滞在している方も多いと見られ、要注意ですね。

これらの人が、空港検疫での検査免除の人たちなのか、空港で検査はしたけど偽陰性すり抜けだったのか、や、ビジネストラックの外国人か海外超短期滞在で戻ってきた日本人なのかなどを知りたいところですが、そこまでの情報は開示されていませんでした。

千葉県で確認されている海外渡航者の感染者
患者
左から「No.」「年代」「性別」「居住地」「職業」「区分」「発症日」「検査確定日」「入国後の行動歴」
 3909 20 代 女性 国外 学生 10月18日 10月20日 宿泊施設、医療機関
 3967 20 代 女性 国外 学生 10月21日 10月22日 宿泊施設、医療機関
 3972 50 代 男性 浦安市 会社員 10月21日 10月22日 自宅、医療機関
 4015 40 代 男性 国外 会社員 10月20日 10月23日 宿泊施設、医療機関
 4050 30 代 女性 埼玉県 無職 10月21日 10月22日 宿泊施設、医療機関
 4207 20 代 男性 松戸市 会社員 10月28日 10月29日 自宅、医療機関
 4380 30 代 男性 国外 会社員 11月2日 11月5日 宿泊施設、医療機関
 4563 60代 女性 松戸市 無職 11月6日 11月10日 自宅、医療機関
無症状病原体保有者
 803 20 代 男性 国外 会社員 10月31日 10月31日 宿泊施設、医療機関
 977 30 代 女性 福岡県 無職 11月16日 11月16日 宿泊施設、医療機関

患者の発生について|新型コロナウイルス感染症(千葉県公式サイト)
https://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/press/2019/ncov-index.html
ラベル:検疫 感染症 千葉
posted by johokotu at 20:00| 東京 ☁| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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