2020年12月15日

14日自主隔離守らず制裁

◇空港検疫 Bリーグが入国後14日間自主隔離を守らなかった選手所属のチームを制裁

少し前の話題となりますが、プロバスケットボールリーグのBリーグは4日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の水際対策の一環である「入国後14日間待機要請」に従わなかった選手がいたことから2チームにけん責の制裁を科したと発表しました。

制裁を受けたのは、茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメント(茨城ロボッツ)と兵庫プロバスケットボールクラブ(西宮ストークス)の2チーム。茨城ロボッツ所属の2選手と西宮ストークス所属の3選手を、それぞれ、入国後14日以内に、待機場所外で行われたチーム練習(=彼らの仕事)に参加させていたとしています。

日本では、国外から入国した次の日から起算して14日間は検疫所長が指定する場所で待機し、不要な外出をしないよう要請されています(いわゆる自主隔離)。あくまでも要請のため罰則の運用はなく、買い物程度の外出や宿泊ホテルのロビー等で過ごすと言った行為は黙認されています。
このため、これまで、キチガイで公共交通機関を利用した米軍関係者などが処分を受けた例はありますが、自主隔離違反で会社が制裁されるようなことはほとんどなく、よく考えれば制裁されても当たり前のことながら、非常に珍しい措置となっています。Bリーグの場合、外国籍選手について、14日間隔離などを条件に特例で入国が認められた経緯があります。

今回の行為についてBリーグは、「Bリーグの社会的信用及び政府のBリーグに対する信頼を毀損する行為であり、かつ、Bリーグが実施している新型コロナウイルス感染症対策の効果を損ない関係者に危害を及ぼし得る対応であること」と表明しています。オフシーズンでもなく、COVID-19が世界的にも二〜三回目の爆増をしている時期に海外と行き来している選手が多数いたのはGOTO旅行以上の驚きですが、それでも、今回のBリーグの措置からは、なあなあの入国者が散見される中で、感染防止を徹底する強い意志が感じられる印象です。
Bリーグでは10月から今シーズンの公式戦が始まっていますが、全36チームの選手やスタッフを対象に、統一のPCR検査を定期的に実施するなど、感染防止を徹底。観戦客に対しても、来場及び感染に関するルールを定めるなどしています。

入国後14日間の自主隔離では、守らなかったことから国内で二次感染が発生した事例が何件も報告されている一方、きちんと隔離していたことから国内拡大を防いだ例も複数確認されています。
日本の空港検疫の最も重要な防止策は14日間の隔離(日本国内の人と接しないこと)です。空港まで車で迎えに行った友人が二次感染するとか、14日間自主隔離している自宅で接した家族に二次感染してさらにその人が外出して三次感染するなどといった自主隔離意味なし事例も判明しています。入国される皆様、大変だとは思いますが、ぜひ14日間自主隔離を頑張ってください。

規約違反による制裁決定について(Bリーグ公式サイト)
https://www.bleague.jp/news_detail/id=85495
規約違反による制裁決定について(Bリーグ公式サイト)
https://www.bleague.jp/news_detail/id=85494
外国籍選手等に関する新規入国拒否の条件付きでの入国について(Bリーグ公式サイト)
https://www.bleague.jp/news_detail/id=84301
ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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