2020年12月19日

検疫週間速報_露率高く米数多い

■空港検疫(週間速報) ロシア・南アジアは罹患率高く、人数多いのは米国 米国は非公表多い

厚生労働省(厚労省)は16日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症検査状況の12月一週目(11月29日〜12月5日)分の速報値を発表しました。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。11月11日以降毎週水曜日に過去4週間分が発表されています。16日の公表で、10月4日〜12月5日分が公表されたことになりました。
速報のため、日々の発表のデータとかなりのズレが生じていますが、分析に活用できます。

罹患率はやや減少傾向
10/04-10/31 (日本国籍者0.34%:外国籍者0.35%)
11/01-11/07 検体10,589・陽性84=罹患率0.79%(日本国籍者0.75%:外国籍者0.83%)
11/08-11/14 検体10,823・陽性89=罹患率0.82%(日本国籍者0.54%:外国籍者1.02%)
11/15-11/21 検体11,627・陽性79=罹患率0.68%(日本国籍者0.52%:外国籍者0.79%)
11/22-11/28 検体13,789・陽性90=罹患率0.65%(日本国籍者0.61%:外国籍者0.65%)
11/29-12/05 検体14,226・陽性89=罹患率0.63%(日本国籍者0.50%:外国籍者0.74%)

10月の4週間は日本国籍者と外国籍者の罹患率に差はなく0.35%程度でした。
11月に入ってからは、日本国籍者、外国籍者ともに急上昇しています。外国籍者の方が多い印象ですが、差は小さく、日本国籍者の割合も追いかけるように増えています。
日本国籍者は0.5〜0.6%(200人弱に1人レベル)、外国籍者は0.6〜0.7%(150人に1人レベル)と言った感じでしょうか。日本国内の罹患率は0.02%(人口約1億2500万人のうち治療中+死者約28,000人)ですから、非常に危険であることが分かります。

罹患率高いのがロシア、人数多いのは米国
罹患率は、ロシア、東欧、南アジア(パキスタンやネパール)が超高確率が続いています。航空利用時に感染するリスクが高い国であると言えそうです。ロシア、ポーランド、ネパールからは直行便が飛んでおり、利用する際には要注意ですね。
人数は、米国がダントツです。日本国籍者は横ばい、外国籍者は増えています

米国から帰ってくる日本国籍者とロシア・南アジアから入国する外国籍者を入国制限すればかなり感染を防ぐことが出来そうな結果となっています。

非公表は米国から多数
相変わらず非公表が多いのが米国。4週連続で誤差(≒非公表者)が出ている状況で、この国だけは非公表にする人が一定数いる、隠匿しやすい国家なのかもしれません。
非公表者のうち8人が外国籍者、5人が日本国籍者であることが確定する結果となっています。

毎週データは更新されているようですので、今後も注視してきます。


米国からの入国者の動向
10月04日〜10月10日:罹患率0.23%
日本国籍 検体1,674・陽性4=罹患率0.24%、外国籍 検体547・陽性1=罹患率0.18%
10月11日〜10月17日:罹患率0.54%
日本国籍 検体532・陽性4=罹患率0.75%、外国籍 検体215・陽性0=罹患率0.00%
10月18日〜10月24日:罹患率0.15%
日本国籍 検体823・陽性0=罹患率0.00%、外国籍 検体489・陽性2=罹患率0.41%
10月25日〜10月31日:罹患率0.13%
日本国籍 検体1,545・陽性1=罹患率0.06%、外国籍 検体783・陽性2=罹患率0.26%
11月01日〜11月07日:罹患率1.19%
日本国籍 検体1,832・陽性26=罹患率1.42%、外国籍866・陽性6=罹患率0.69%
11月08日〜11月14日:罹患率0.67%
日本国籍 検体1,829・陽性11=罹患率0.60%、外国籍851・陽性7=罹患率0.82%
11月15日〜11月21日:罹患率0.78%
日本国籍 検体2,043・陽性11=罹患率0.54%、外国籍1,017・陽性13=罹患率1.28%
11月22日〜11月28日:罹患率0.64%
日本国籍 検体3,307・陽性20=罹患率0.60%、外国籍933・陽性7=罹患率0.75%

11月29日〜12月05日:罹患率0.75%
日本国籍 検体2,644・陽性14=罹患率0.53%、外国籍1,209・陽性15=罹患率1.24%



週間速報内容
11/22-11/28
全検査
合計 検体14,226、陽性89、0.63%↓
日本 検体 6,842、陽性34、0.50%↓
外国 検体 7,384、陽性55、0.74%↑


検体数の多い国
米  国:合計 検体3,853、陽性29、0.75%/日本 検体2,644、陽性14、0.53%/外国 検体1,209、陽性15、1.24%
フィリピン:合計 検体1,850、陽性 8、0.43%/日本 検体 244、陽性 0、0%/外国 検体1,606、陽性 8、0.50%
インドネシア:合計 検体1,412、陽性11、0.78% /日本 検体 280、陽性 1、0.36%/外国 検体1,132、陽性10、0.88%
英  国:合計 検体 692、陽性 2、0.29%/日本 検体 587、陽性 2、0.34%/外国 検体 105、陽性 0、0%
イ ン ド:合計 検体 488、陽性 3、0.61%/日本 検体 104、陽性 1、0.96%/外国 検体 384、陽性 2、0.52%

罹患率の高い国(検体数100以上)
ロ シ ア:合計 検体 212、陽性 5、2.36%/日本 検体 53、陽性 1、1.89%/外国 検体 159、陽性 4、2.52%
オランダ:合計 検体 155、陽性 2、1.29%/日本 検体 124、陽性 1、0.81%/外国 検体 31、陽性 1、3.23%
メキシコ:合計 検体 182、陽性 2、1.10%/日本 検体 163、陽性 2、1.23%/外国 検体 19、陽性 0、0%
ネパール:合計 検体 366、陽性 4、1.09%/日本 検体 6、陽性 0、0%/外国 検体 360、陽性 4、1.11%
パキスタン:合計 検体 244、陽性 2、0.82%/日本 検体 30、陽性 0、0%/外国 検体 214、陽性 2、0.93%
※特記
罹患率はモロッコが最悪です(検体10(日本国籍5)・陽性1(外国籍)の10.0%)。
モンテネグロ(5.88%、日本国籍1人)、先週に引き続くルーマニア(3.57%、日本国籍1人)、ウクライナ(3.37%、外国籍3人)と東欧系が続いています。


毎日の個別発表との誤差状況(11月29日〜12月5日)
(A)週間発表(今回の滞在国・地域ごとの検査実績発表):89人
(B)毎日発表:88人中非公表20人(2か国滞在1人)

 (誤差が出ている国)
 米 国 (A)7人超過(日本籍14・外国籍15)
 インドネシア(A)1人超過(日本籍1・外国籍10)
 フィリピン(A)3人超過(日本籍0・外国籍8)=非公表は3人全員外国籍者
 インド (A)1人超過(日本籍1・外国籍2)
 英 国 (A)1人超過(日本籍2・外国籍0)=非公表は1人全員日本国籍者
 カタール(A)2人超過(日本籍2・外国籍0)=非公表は2人全員日本国籍者
 パキスタン(A)2人超過(日本籍0・外国籍2)=非公表は2人全員外国籍者
 ブラジル(A)2人超過(日本籍0・外国籍2)=非公表は2人全員外国籍者
 UAE (A)1人超過(日本籍1・外国籍0)=非公表は1人全員日本国籍者
 ウズベキスタン(A)1人超過(日本籍0・外国籍1)=非公表は1人全員外国籍者
 トルコ (A)1人超過(日本籍1・外国籍0)=非公表は1人全員日本国籍者
 バングラデシュ(B)1人超過(日本籍0・外国籍1)
 ブルガリア(B)1人超過


水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7

THANK YOU KEY WORKERS
#Light It Blue
ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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