◆新年特集 2021年に飛びたい路線はこれだ!
全国に100近くもある空港。そんな空港間を発着する、今年話題になりそうな国内線路線を取り上げます。
普段使わない路線なら、いつもと違う驚きで、飛び上がっていけますよ。
言葉遊びで読みにくいところは悪しからず、、、。
お正月はお笑いの季節らしいので、笑い飛ばして新しい年に勢いをつけていただけると幸いです。
1. SKY 神戸-下地島線 新規路線(昨年10月新設)
破綻の影響で撤退した宮古群島にスカイマーク(SKY)が再参入!下地島空港に就航地を変えて新規就航しました。神戸線は、冬ダイヤの始まりとともに開設した3路線の一つです。
SKYが開設した下地島路線のうち、東京国際線は特別配分された発着枠を活用しているため新設を止めるわけにはいかず、那覇線は県都路線。
関西圏からの競合路線は期間限定運航などでなかなか利用を維持できていません。そんな中で神戸から就航するため、SKYでは乗継割引など活用して全国からの集客を狙います。ひと工夫を施すことで路線を維持していけるのか注目されます。
ジェット気流に邪魔されない日本一の星空を楽しむ下地は出来ました。エメグリの海、青い空、漆
2. APJ 仙台-中部国際線 新規路線(昨年12月新設)
あっちもこっちも減便減便の中、国内線の積極展開を見せるPeach Aviationが中部国際に就航しました。全4国際空港への就航は、大手2社以外では唯一の存在になります。新設された路線のうち仙台線は、新幹線だと一回乗り換え・3時間半程度の距離で、利用を維持出来るのか気になる路線です。
この路線は、格安航空会社で唯一の運航です。しかし、競合他社は、親会社のANAと、その共同運航便であるアイベックスエアラインズのみという路線です。現在は独占状態で、運賃が高止まりしています。このような親会社とのみ競合する路線への就航は初めてで、どう均衡を保っていくのかが注目されます。
牛も千里な年は、馬な感じで素早くひとっ飛びせんと。千ダイと千とレアな路線を楽しもう。国内を盛り上げる先頭へ。千円で行ける?行けまセン?
3. JAL 奄美-与論線 新規路線(昨年10月新設)
昨年10月25日の冬ダイヤから日本エアコミューター(JAC)の運航便がJAL便名となった路線です。
与論空港には、昭和52年に東亜国内航空、53年に南西航空、58年に日本エアコミューター、平成9年に琉球エアーコミューターと、JALグループの会社が就航してきましたが、これまでJAL便名では飛んでいませんでした。ついにJAL便名の定期便が就航しました。数あるJAC便名変更路線の中で、毎日運航になってからはまだ三年目という珍しい奄美群島内路線です。
与論は、昨年8月、小規模離島で唯一、新型コロナウイルス感染症の大規模クラスターが発生。島の往来が一時危機的状況になりました。
しかし、定期便は淡々と運航を続けてきました。今年は、小さな島の復興へ向け、路線維持を頑張った生活路線を体感してみませんか。
今年は皆で、与論島にマジ
4. IBX 中部国際-鹿児島線 新規路線(昨年10月新設)
アイベックスエアラインズ(IBX)が、フェアリンク時代の広島西路線を運休して以来、19年ぶりに鹿児島に再就航しました。新たな路線は大阪国際線と中部国際線です。
就航路線のうち中部国際線は、3社がしのぎを削る路線です。ANAは大手、スカイマークは奄美への乗り継ぎに強みが有り、ソラシドエアは九州・沖縄の翼と、それぞれに特色のある会社ばかり。唯一ないのが格安航空会社。格安競争は起きないので、フェアなリンクか分かりませんが、IBXがどう魅せて利用者を増やしていくのか、ただただ無邪気に就航するのか、氷上リンクのような競争が注目されます。
鹿児島霧島なら、
5. SNA 福岡-那覇線 新規路線(昨年3月新設)
ソラシドエア(SNA)の新路線。日本トランスオーシャン航空、ANA、スカイマーク、Peach Aviationの4社体制のところに割り込みました。ANAの下請けのような状態で、利用者が積極的選択するのか注目されています。
昨年3月に新規就航した路線ですが、COVID-19の影響で4月以降ほとんど運航されておらず、幻のような路線になっています。今年は、ぜひ乗りに行きたい路線です。
那覇は昨年新滑走路が供用開始。福岡は昨年ターミナル改修が完了しました。展望デッキから、新滑走路から、飛ぶ、SNAが見られるのはいつになるのか。今年福岡と那覇で見るならSNA、空へ飛ぶのもSNAがオススメです。
展望デッキで
6. NCA 調布-神津島線 既存路線
東京2020オリンピック・パラリンピックが一年遅れでやってくきます。注目は、五輪会場すぐ横の調布から飛び出す路線、東京都内路線です。
そのうちのひとつである神津島線は、空から神の目線を楽しめる、東京イチ天空を感じる路線です。
アテネな神の五輪会場を横目に調布を出た飛行機は、低空飛行で、まずは眼下に広がる人の営みに手が届くよう。遠望に霊峰富士を見ながら、人の世界を通り過ぎると、美しい砂浜から大海原に繰り出します。そして、二つの空港を空から眺めたら、まもなく天上の山が見えてきて、最後は神が集う島へと降りたつのです。
伊豆諸島は、1946年に、SCAPIN-677の指令により、2か月間だけ暫定的に神の国から行政権外に置かれました。今年は三四半世紀を経た節目年。事代主命もビックリの島々なら、空の上から、神と日本の関係を疑似体感できます。
今年は
7. JAL 女満別-札幌線 新規路線(昨年10月新設)
8年前、周辺自治体に出資してもらっていたのに、強行廃止となった女満別-札幌線が、ついに再開されました。前回は北海道エアシステム(HAC)便名でしたが、今回はJAL便名での運航です。
女満別空港は今年、空港運営を民間へ委託予定。これを考慮した新千歳空港と大空を結ぶ高速バスも運行されており、ANAの新千歳-女満別線を含めた三つ巴の競争が始まります。
まずは週3往復からという珍しいスタート。HACは、今回、札幌-三沢線を減便して路線復活を実現しており、それぞれの利用を維持できるのか注目されます。
嵐が過ぎて感動の復活まで、八年待った喜
8. RAC 那覇-与那国線 既存路線
一般日本人が唯一日本の端に行ける与那国路線。那覇からも、琉球エアーコミューターが運航を続けています。年齢高い人には懐かしい、パスポートが必要だった、沖縄県の中で、最も長い距離運航される路線です。
与那国空港は、10年前まで台湾の防空識別圏内に入っていたほど。最西端の西崎(いりざき)からは、条件が揃えば台湾が見えるという、まさに国境の島です。今観光では行けない海外を眺めることができる数少ない国内です。どうせ国内をGO TOするなら、海外も感じられる所にしませんか?
当時のパスポート持てば、さらに海外気分を味わえること間違いなし。那覇で免税品を買えばさらに盛り上がるかも。
海外に行けないなら日本を旅しよう!日没見たら
9. SSN 広島-オノミチフローティングポート線 新規路線(昨年2月新設)
ついに水陸両用機での二地点間輸送が再開!水陸両用機が半世紀ぶりに移動手段として復活しました。
せとうちSeaplanesが、拠点としている尾道(オノミチフローティングポート)と広島空港間に定期的な運航便を新設しました。
月に30便までという限定はありますが、水陸両用機による二地点間定期的運航は、日本唯一となる非常に珍しい就航です。なにより嬉しいのは、水陸両用機での運航であること。搭乗するだけで陸上と水上の両方の発着で空を飛べ、一気に陸海空全てを体験できるようになりました。
陸上か海上か空上か。
10.ガンガン乗ろうよ、すべての路線へ!
日本全国、どの路線も注目点はいっぱい。上記9路線以外にも日本には多くの航空路線があります。
去年飛行機に乗れなくてガーンガーンだった人も、その分も含めて次から次へとガンガン国内線を使ってみませんか。
さあ、今年は日本の空路で旅しよう!
まだ公式発表されていないものもありますが、就航や撤退が噂されている注目路線もあります。3月末から始まる今夏ダイヤは、1月中旬に発表されるものがほとんどなので、年明けのニュースは要チェックです。
■就航や撤退が噂されている主な路線
・新石垣-波照間線(第一航空/DAK)
経営者の変わった第一航空が沖縄路線への再参入を検討中と昨秋に報道がありました。撤退した那覇-粟国線を始め、多良間、波照間も就航先の候補に挙がっており、離島振興が一気に実現するか注目です。
海外に行けないなら日本を旅しよう!一般日本人が行ける最南端で、ちょっと違った星空を見よう。今年は最南端空港で果てるまで空力をアップ!
・静岡-高松線(フジドリームエアラインズ/FDA)
三菱地所が出資する会社が運営を受託している静岡と高松を結ぶ路線を空港各社が誘致しようとしていることが報道されています。
中部地方から四国への就航は名古屋-高知線と中部国際-松山線のみ。高松を結ぶ路線は無いため、採算にも乗せやすいとみられ、静岡を拠点とするフジドリームエアラインズが就航するのではないかとみられています。今年1月には実証運航的にチャーター便も運航されます。
・女満別-新千歳線・釧路-新千歳線(Peach Aviation/APJ)
拠点化を声高に宣言してから、なかなか新路線が増えないAPJの新千歳発着北海道路線。2月に女満別へ就航することも決定し、道内路線候補が増えています。
新千歳発着の国際線を縮小するなか、国内線シフトを鮮明にしたAPJが、今年こそ、道内新路線を開設するのか注目されています。
・新千歳-成田国際線/成田国際-那覇線(国際線扱い)
COVID-19の水際対策で公共交通の利用制限があるため、本土5空港にしか飛んでいない今は、入国から14日間は北海道と沖縄に帰れません。国際線扱いでの特例便運航で移動の足を確保するウルトラCが実現するのか注目です。
北海道と沖縄以外にも、九州地方や中国地方の人は、成田や羽田から入国するのではなく、ソウルや台北、マニラ経由で福岡から帰るのが流行り中。日本の航空会社は客を奪われており、国内区間の国際線扱い運航が期待されています。
今年も日本空港情報館ブログをお楽しみください〜。