厚生労働省(厚労省)は23日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症検査状況の12月2週目(12月6日〜12月12日)分の速報値を発表しました。
厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。11月11日以降毎週水曜日に過去4週間分が発表されています。23日の公表で、10月4日〜12月12日分が公表されたことになりました。
速報のため、日々の発表のデータとかなりのズレが生じていますが、分析に活用できます。
■罹患率はやや減少傾向
10/04-10/31 (日本国籍者0.34%:外国籍者0.35%)
11/01-11/07 検体10,589・陽性84=罹患率0.79%(日本国籍者0.75%:外国籍者0.83%)
11/08-11/14 検体10,823・陽性89=罹患率0.82%(日本国籍者0.54%:外国籍者1.02%)
11/15-11/21 検体11,627・陽性79=罹患率0.68%(日本国籍者0.52%:外国籍者0.79%)
11/22-11/28 検体13,789・陽性90=罹患率0.65%(日本国籍者0.61%:外国籍者0.65%)
11/29-12/05 検体14,226・陽性89=罹患率0.63%(日本国籍者0.50%:外国籍者0.74%)
12/06-12/12 検体16,488・陽性86=罹患率0.52%(日本国籍者0.43%:外国籍者0.64%)
10月の4週間は日本国籍者と外国籍者の罹患率に差はなく0.35%程度でした。
11月に入ってからは、日本国籍者、外国籍者ともに急上昇しています。外国籍者の方が多い印象ですが、差は小さく、日本国籍者の割合も追いかけるように増えています。
12月に入って少し罹患率が減少し始めています。
日本国籍者は0.4〜0.6%、外国籍者は0.6〜0.8%と言った感じでしょうか。日本国内の罹患率は0.02%(人口約1億2500万人のうち治療中+死者約28,000人)ですから、非常に危険であることが分かります。
■罹患率高いのがロシア、人数多いのは米国
罹患率は、相変わらずロシア、東欧、南アジア(パキスタンやネパール)が超高確率が続いています。航空利用時に感染するリスクが高い国であると言えそうです。ロシア、ポーランド、ネパールからは直行便が飛んでおり、利用する際には要注意ですね。
人数は、米国がダントツなのも変わらず。日本国籍者はやや減少気味、外国籍者は増えています。
■非公表は米国から多数
全く傾向は変わらず、非公表が多いのが米国。5週連続で誤差(≒非公表者)が出ている状況で、この国だけは非公表にする人が一定数いる、隠匿しやすい国家なのかもしれません。
非公表者のうち3人が外国籍者、3人が日本国籍者であることが確定する結果となっています。
毎週データは更新されているようですので、今後も注視してきます。
■米国からの入国者の動向
10月04日〜10月10日:罹患率0.23%
日本国籍 検体1,674・陽性4=罹患率0.24%、外国籍 検体547・陽性1=罹患率0.18%
10月11日〜10月17日:罹患率0.54%
日本国籍 検体532・陽性4=罹患率0.75%、外国籍 検体215・陽性0=罹患率0.00%
10月18日〜10月24日:罹患率0.15%
日本国籍 検体823・陽性0=罹患率0.00%、外国籍 検体489・陽性2=罹患率0.41%
10月25日〜10月31日:罹患率0.13%
日本国籍 検体1,545・陽性1=罹患率0.06%、外国籍 検体783・陽性2=罹患率0.26%
11月01日〜11月07日:罹患率1.19%
日本国籍 検体1,832・陽性26=罹患率1.42%、外国籍866・陽性6=罹患率0.69%
11月08日〜11月14日:罹患率0.67%
日本国籍 検体1,829・陽性11=罹患率0.60%、外国籍851・陽性7=罹患率0.82%
11月15日〜11月21日:罹患率0.78%
日本国籍 検体2,043・陽性11=罹患率0.54%、外国籍1,017・陽性13=罹患率1.28%
11月22日〜11月28日:罹患率0.64%
日本国籍 検体3,307・陽性20=罹患率0.60%、外国籍933・陽性7=罹患率0.75%
11月29日〜12月05日:罹患率0.75%
日本国籍 検体2,644・陽性14=罹患率0.53%、外国籍1,209・陽性15=罹患率1.24%
12月06日〜12月12日:罹患率0.37%
日本国籍 検体3,544・陽性10=罹患率0.28%、外国籍1,080・陽性 7=罹患率0.65%
■週間速報内容
12/06-12/12
全検査
合計 検体16,488、陽性86、0.52%↓
日本 検体 9,440、陽性41、0.43%↓
外国 検体 7,048、陽性45、0.64%↓
検体数の多い国
米 国:合計 検体4,624、陽性17、0.37%/日本 検体3,544、陽性10、0.28%/外国 外国籍1,080、陽性 7、0.65%
フィリピン:合計 検体1,745、陽性 7、0.40%/日本 検体 229、陽性 1、0.44%/外国 検体1,516、陽性 6、0.40%
インドネシア:合計 検体1,272、陽性12、0.94% /日本 検体 395、陽性 1、0.25%/外国 検体 877、陽性11、1.25%
英 国:合計 検体1,202、陽性 2、0.17%/日本 検体1,066、陽性 2、0.19%/外国 検体 136、陽性 0、0%
ネパール:合計 検体 668、陽性 4、0.60%/日本 検体 25、陽性 0、0%/外国 検体 643、陽性 4、0.62%
ド イ ツ:合計 検体 668、陽性 0、0%/日本 検体 584、陽性 0、0%/外国 検体 84、陽性 0、0%
罹患率の高い国(検体数100以上)
ト ル コ:合計 検体 130、陽性 3、2.31%/日本 検体 92、陽性 2、2.17%/外国 検体 38、陽性 1、2.63%
ロ シ ア:合計 検体 266、陽性 5、1.88%/日本 検体 64、陽性 1、1.56%/外国 検体 202、陽性 4、1.98%
パキスタン:合計 検体 178、陽性 3、1.69%/日本 検体 25、陽性 1、4.00%/外国 検体 153、陽性 2、1.31%
バングラデシュ:合計 検体 205、陽性 3、1.46%/日本 検体 46、陽性 1、2.17%/外国 検体 159、陽性 2、1.26%
メキシコ:合計 検体 315、陽性 4、1.27%/日本 検体 295、陽性 4、1.36%/外国 検体 20、陽性 0、0%
※特記
罹患率はリベリアが最悪です(検体2(日本国籍2)・陽性1(日本国籍)の50.0%)。
リトアニア(25.0%、日本国籍4人中陽性1人)、スロバキア(14.29%、日本国籍7人中陽性1人)、ベラルーシ(11.11%、日本国籍5人中陽性1人)と東欧系が続いています。
■毎日の個別発表との誤差状況(12月6日〜12月12日)
(A)週間発表(今回の滞在国・地域ごとの検査実績発表):86人
(B)毎日発表:80人中非公表15人(4か国滞在1人)
(誤差が出ている国)
米 国 (A)3人超過(日本籍10・外国籍7)
インドネシア(A)3人超過(日本籍1・外国籍11)=非公表は少なくとも2人は外国籍者
フィリピン(A)1人超過(日本籍1・外国籍6)
メキシコ(A)1人超過(日本籍4・外国籍0)=非公表1人は日本国籍者
ネパール(A)1人超過(日本籍0・外国籍4)=非公表1人は外国籍者
パキスタン(A)1人超過(日本籍1・外国籍2)
ブラジル(A)1人超過(日本籍1・外国籍2)
スイス (A)2人超過(日本籍2・外国籍0)=非公表2人は日本国籍者
リベリア(B)1人超過
スロバキア(B)1人超過
ベラルーシ(B)1人超過
フィンランド(B)1人超過
ウクライナ(B)1人超過
カタール(B)1人超過
アラブ首長国連邦(B)1人超過
■水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7
THANK YOU KEY WORKERS
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