◆空港検疫結果分析(週間別)12月5週目 検査人数・陽性者数ともに前週よりも減少もまだ0.45%超え
4月3日に入国者に対する新型コロナウイルス感染症検査(PCR検査または抗原検査)の全員実施が始まってから8か月が過ぎました。
12月5週目(12月25日〜12月31日)は、検査対象数13,804人中、感染者数63人、罹患率0.456%(推定値)となりました。
■検査人数3分の2・陽性者数半減
12月5週目は、1日平均1,972人が検査しました。検査数は前週の3分の2程度まで減っています。
陽性者は週間63人と前週から半減しました。検査数も減っているため、罹患率はそれほど下がらず、0.456%(推定値)でした。
年末年始の日本人帰国需要がひと段落したと思われます。
7日平均検査者数は、24日に過去最高の3,052人まで上昇しましたが、31日には1,972人まで減少しています。
7日平均陽性者数は、24日に過去最高の16.5人まで上昇しましたが、31日には9人まで減少しています。
7日平均罹患率は、24日に0.543%まで上昇しましたが、31日には0.456%まで減少しています。
4月3日到着分からの到着日ベースの累積を基にした罹患率は、31日に0.448%でした。ここのところジリジリ増加しており、8月10日以来2番目に高い数値で1年締め括りとなりました。
グラフ化すると、検査者数、陽性者数とも、7日平均は25日を境に急減しています。
(赤が感染者数(左目盛)、青が検査者数(右目盛)、緑が罹患率(右目盛))
■羽田減り成田増える=日本人帰国需要減少?
[空港別] 63人中 成田37・羽田14・中部2・関空9・福岡1
成田国際着が相変わらず最多です。59%(前週比+11%)と比率が戻っています。
東京国際は22%(前週比-10%)と比率が一気に低下。年末年始の日本人帰国需要が減ったことが原因と考えられます。
関西国際着も14%(前週比-2%)とやや高め推移が続いています。
福岡着は2週間ぶりの確認です。
■男性6割まで減少
[男女別] 63人中 男40・女23
男性は63%(前週比-12P)とやや女性が増えています。
■10歳未満増えたまま
[年齢別] 63人中 10代下9・20代16・30代16・40代7・50代11・60代4・70代0・80代上0
20代〜40代は前週同等の39人62%(前週比-5P)です。20代が16人25%(前週比-1P)と大幅減少した状態が続いています。40代は11%(前週比-13P)と前々週レベルに戻っています。
10歳未満は5人8%(前週比-1P)と増えた状態が続いています。10歳未満は、同行者がいるはずですから、団体感染の可能性が非常に高いので、その数値以上に感染入国者が多くなってしまう年代です。
■非公表が急にゼロ人に
[渡航元] 63人中 非公表は0人、米国17人 ネパール・英国・ブラジル各5人
非公表者は0人0%(前週比-23P)といきなり消滅しました。入国時の質問の仕方が変わったのでしょうか??
米国は17人27%(前週比+5P)と増加が続いています。米大陸はブラジルも5人など25人40%を占めています。
変異株で騒ぎになっている英国は5人8%。欧州は合計12.5人20%(前週比-5P)とやや減少。年末年始の日本人帰国需要がひと段落したものと思われます。
インドネシアは2人3%(前週比-13P)と激減しました。
南アジアは合計7人11%(前週比-8P)と減少。年末でビジネスの外国籍者入国が減ったものと推定されます。
間近の感染が急激に増加中の国:日本・インドネシア・チェコ・スペイン・英国・ナイジェリア・南アフリカ・パナマ
感染状況がピークの国:日本・インドネシア・アラブ首長国連邦・ロシア・英国・マリ・ナイジェリア・南アフリカ・カナダ・パナマ・コロンビア
以上の異常状態の国からの入国者も感染確認されています。
ロイターのページが分かりやすいです。https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/
グラフにすると、紫系統の米大陸(紫系統)が増加したままです。非公表(薄灰色)がなくなりました。
(東アジア:赤系統、東南アジア:黄系統、南アジア:緑系統、欧州:青系統、米州:紫系統)
・アラブ首長国連邦とメキシコからの入国者の陽性確認数がタイからの入国者を超えましたので追記しました。
■愛知が15%と増加気味
[居住地] 63人中非公表が10人、53人中南関東20人
非公表者は16%(前週比-7P)と多いままです。
南関東は20人38%(前週比-15P)と激減しています。東京は14人26%(前週比-10P)でやや減少しています。
愛知が8人15%(前週比+6P)と多めでした。陽性者が増える時期に愛知が増えるのは何か理由があるのでしょうか、、、。
飛行機か船をチャーターしない限り検査の陽性・陰性関係なく入国後14日間は入県できない北海道から2人陽性者が出ています。
グラフを見ると、中部地方(緑系統)が増えています。
(関東:赤黄系統、中部:緑系統、関西:青系統、中四国九州:紫系統)
■完全非公表消滅
[その他] 団体感染疑い7件、完全非公表0人
・詳細は公開されていないので推定でしかないですが、同日に同一空港へ同一国からの入国で同一都道府県在住者が連番確認された場合の、団体感染の疑いが強い事例は7件と相変わらず多め。米国が目立ちます。
・行動歴、居住地とも非公表者は0人0%(前週比-19P)と一気に消滅しました。
・有症状者は7人11%(前週比+3P)と増加傾向が続いています。
・2か国以上滞在者は4人6%。アフリカ絡みが2人出ています。
・4人6%が変異株と確定しています。
・自県の感染者増加でアップアップしているのか、在住都道府県からの発表がほぼなくなっています。
■団体感染が疑われる事例(連番確認)
・12月26日 1837 中部 50代男 愛知県 ミャンマー 無症状
12月26日 1838 中部 30代男 愛知県 ミャンマー 無症状
・12月26日 1843 羽田 30代女 東京都 英国 食欲低下
12月26日 1844 羽田 10歳未満男 東京都 英国 眼球結膜充血
・12月27日 1854 羽田 10歳未満男 愛知県 米国 鼻汁、咳
12月27日 1855 羽田 30代男 愛知県 米国 無症状
・12月28日 1861 成田 60代女 千葉県 米国 無症状
12月28日 1862 成田 60代男 千葉県 米国 無症状
・12月29日 1870 関空 30代女 愛知県 アラブ首長国連邦 無症状
12月29日 1871 関空 10代男 愛知県 アラブ首長国連邦 無症状
・12月30日 1873 成田 10歳未満男 東京都 ネパール 無症状
12月30日 1874 成田 30代女 東京都 ネパール 無症状
・12月31日 1888 成田 20代男 非公表 米国 無症状
12月31日 1889 成田 20代女 非公表 米国 無症状
12月31日 1890 成田 20代男 非公表 米国 無症状
■団体感染が疑われる事例(10歳未満)
・12月25日 1833 羽田 10歳未満女 非公表 米国 無症状
・12月26日 1844 羽田 10歳未満男 東京都 英国 眼球結膜充血
・12月27日 1854 羽田 10歳未満男 愛知県 米国 鼻汁、咳
・12月30日 1873 成田 10歳未満男 東京都 ネパール 無症状
・12月30日 1879 成田 10歳未満男 大分県 バングラデシュ 無症状
■行動歴と在住地が非公表の事例
・該当なし
■有症状事例
・12月26日 1839 成田 20代女 茨城県 米国 発熱
・12月26日 1843 羽田 30代女 東京都 英国 食欲低下
・12月26日 1844 羽田 10歳未満男 東京都 英国 眼球結膜充血
・12月27日 1847 関空 40代男 大阪府 トルコ のどの違和感
・12月27日 1854 羽田 10歳未満男 愛知県 米国 鼻汁、咳
・12月30日 1881 成田 20代女 非公表 ナイジェリア 咳、発熱
・12月31日 1891 羽田 50代男 非公表 米国 嗅覚低下、咳嗽
■2か国以上滞在者事例
・12月26日 1840 成田 40代男 東京都 チェコ/ポーランド 無症状
・12月28日 1864 羽田 50代女 東京都 マリ/フランス 無症状
・12月29日 1866 成田 30代男 愛知県 南アフリカ/アラブ首長国連邦 無症状
・12月31日 1884 成田 50代女 東京都 パナマ/メキシコ 無症状
■変異株
・12月26日 1841 関空 50代女 香川県 英国 無症状
・12月26日 1842 関空 30代女 京都府 英国 無症状
・12月26日 1843 羽田 30代女 東京都 英国 食欲低下
・12月26日 1844 羽田 10歳未満男 東京都 英国 眼球結膜充血
■空港検疫での感染確認 週間別の傾向(検査対象人数が推定値)
・04/03-12/31:検査対象405,107人(1,483人/日) 感染1,928人=罹患率0.475%
(上記合計は11月5日分の過計上1,838件をマイナス済。下記各週の数値はマイナスせず。)
・04/03-04/09:検査対象10,010人(1,430人/日) 感染34人=罹患率0.339%
・04/10-04/16:検査対象 7,375人(1,053人/日) 感染16人=罹患率0.216%
・04/17-04/23:検査対象 4,480人( 640人/日) 感染 8人=罹患率0.178%
・04/24-04/30:検査対象 4,744人( 677人/日) 感染13人=罹患率0.274%
・05/01-05/07:検査対象 3,861人( 551人/日) 感染 5人=罹患率0.129%
・05/08-05/14:検査対象 4,130人( 590人/日) 感染 5人=罹患率0.121%
・05/15-05/21:検査対象 3,948人( 564人/日) 感染 3人=罹患率0.075%
・05/22-05/28:検査対象 3,988人( 569人/日) 感染23人=罹患率0.576%
・05/29-06/04:検査対象 5,869人( 838人/日) 感染20人=罹患率0.340%
・06/05-06/11:検査対象 6,081人( 868人/日) 感染29人=罹患率0.476%
・06/12-06/18:検査対象 6,788人( 969人/日) 感染41人=罹患率0.604%
・06/19-06/25:検査対象 7,677人(1,096人/日) 感染30人=罹患率0.390%
・06/26-07/02:検査対象 9,458人(1,351人/日) 感染20人=罹患率0.211%
・07/03-07/09:検査対象10,800人(1,542人/日) 感染41人=罹患率0.379%
・07/10-07/16:検査対象 9,702人(1,386人/日) 感染76人=罹患率0.783%
・07/17-07/23:検査対象 9,388人(1,341人/日) 感染64人=罹患率0.681%
・07/24-07/30:検査対象 9,055人(1,293人/日) 感染84人=罹患率0.927%
・07/31-08/06:検査対象12,190人(1,741人/日) 感染67人=罹患率0.549%
・08/07-08/13:検査対象 9,453人(1,350人/日) 感染36人=罹患率0.380%
・08/14-08/20:検査対象10,254人(1,464人/日) 感染39人=罹患率0.380%
・08/21-08/27:検査対象10,612人(1,516人/日) 感染31人=罹患率0.292%
・08/28-09/03:検査対象11,895人(1,699人/日) 感染47人=罹患率0.395%
・09/04-09/10:検査対象 9,679人(1,382人/日) 感染27人=罹患率0.278%
・09/11-09/17:検査対象11,654人(1,664人/日) 感染41人=罹患率0.351%
・09/18-09/24:検査対象11,262人(1,608人/日) 感染45人=罹患率0.399%
・09/25-10/01:検査対象13,766人(1,966人/日) 感染48人=罹患率0.348%
・10/02-10/08:検査対象12,579人(1,797人/日) 感染51人=罹患率0.405%
・10/09-10/15:検査対象12,755人(1,822人/日) 感染43人=罹患率0.337%
・10/16-10/22:検査対象15,304人(2,186人/日) 感染44人=罹患率0.287%
・10/23-10/29:検査対象16,650人(2,378人/日) 感染51人=罹患率0.306%
・10/30-11/05:検査対象15,804人(2,257人/日) 感染54人=罹患率0.341%
・11/06-11/12:検査対象10,227人(1,461人/日) 感染100人=罹患率0.977%
・11/13-11/19:検査対象11,591人(1,655人/日) 感染77人=罹患率0.664%
・11/20-11/26:検査対象12,322人(1,760人/日) 感染88人=罹患率0.714%
・11/27-12/03:検査対象13,348人(1,906人/日) 感染83人=罹患率0.621%
・12/04-12/10:検査対象15,699人(2,242人/日) 感染79人=罹患率0.503%
・12/11-12/17:検査対象17,378人(2,482人/日) 感染69人=罹患率0.397%
・12/18-12/24:検査対象21,365人(3,052人/日) 感染115人=罹患率0.538%
・12/25-12/31:検査対象13,804人(1,972人/日) 感染63人=罹患率0.456%
[空港別] 成田37・羽田14・中部2・関空9・福岡1
[男女別] 男40・女23
[年代別] 10代下9・20代16・30代16・40代7・50代11・60代4・70代0・80代上0
[渡航元] フィリピン4・ミャンマー2・インドネシア2・
バングラデシュ1・ネパール5・パキスタン1・
アラブ首長国連邦2・トルコ1・ロシア4・南アフリカ/アラブ首長国連邦1・
ウクライナ1・チェコ/ポーランド1・モンテネグロ1・デンマーク1・
オランダ1・スペイン1・英国5・マリ/フランス1・ナイジェリア3・
カナダ1・米国17・パナマ/メキシコ1・コロンビア1・ブラジル5・非公表0
[居住地] 北海道2・茨城1・群馬3・埼玉1・千葉4・東京14・神奈川1・
長野1・静岡3・愛知8・三重2・京都1・大阪4・兵庫1・
香川1・広島1・福岡3・大分1・長崎1・非公表10
25日7、26日11(3)、27日10(2)、28日8、29日7、30日12(1)、31日8(1)=63
39週(273日)経過
※検査対象数は、何月何日着が何人という発表ではなく、2日遅れで集計発表していると思われる数値しか公表されていません。毎日更新されているので、それほど大きくブレることはないと思いますが、確実に何月何日到着分の数値かは不明です。推定値に近い数値として捉えてください。
前週(12月第4週)の詳細 http://johokotu.seesaa.net/article/479196911.html
2021年01月03日
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