2021年01月05日

変異種対応急速に鈍化

◇新型コロナウイルス感染症 変異種対応が急速に鈍化、入国時の検査証明必要国が1日のあとは5日にやっと追加

外務省は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う検疫強化の対象国・地域を毎日のように増加させています。1日に1地域、5日に3か国・1地域を追加しています。

検疫強化されているのは、全入国者に対して出国前72時間以内の検査証明を求め、入国時の検査を実施する国。ビジネストラックとレジデンストラックによる入国者は対象外となっています。昨年12月26日に9か国指定で開始が発表(のちに1か国解除)され、12月27日に1地域、12月28日に5か国、12月30日に2地域、12月31日に2か国・1地域と毎日追加しています。
1月1日にアメリカ合衆国(フロリダ州)が追加され、その後3日間追加がなかったですが、5日にアイスランド、スロバキア、フィンランドの3か国とアメリカ合衆国(ニューヨーク州)の1地域が追加されました。

いずれも措置の実施開始日時は、指定日の4日後の午前0時からで、1日に指定の1地域は本日午前0時から実施されており、5日に指定の3か国・1地域は9日午前0時から実施されます。

年末年始で検査証明が取得できないこともあるとみられますが、入国時に検査証明を提出できない場合は、検疫所が確保する宿泊施設で14日間の待機を要請するとしており、自宅等での待機も出来ない、かなり強い規制です。
14日間待機場所については、通常は自宅が認められており、検疫所が確保する宿泊施設に限定するのは、極めて稀なケースとなります(過去事例では、ダイヤモンドプリンセス号や武漢チャーターでの帰国者などしかありません)。

今回の措置は、COVID-19の感染力の強いとされる変異株が確認されたことによるものです。
対象となる国は、別途検疫強化を始めた英国と南アフリカを除いた「国内で変異ウイルスの感染者が確認されたと政府当局が発表している国・地域」です。
「外務省及び厚生労働省において確認ができた都度、指定して公表」するとしているうえ、変異株の確認国は毎日増加しており、官庁が年末年始休暇に入る中でも、毎日更新されてきましたが、2日以降は追加されておらず、変異種対応が急速鈍化していた状態でした。

新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置(1月1日、外務省公式サイト)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C001.html
新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置(1月5日、外務省公式サイト)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C002.html
ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 20:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: