◆空港検疫結果分析(週間別)1月1週目 検査人数は微減、陽性者数激増で罹患率0.7%超え
4月3日に入国者に対する新型コロナウイルス感染症検査(PCR検査または抗原検査)の全員実施が始まってから9か月が過ぎました。
1月1週目(1月1日〜1月7日)は、検査対象数13,130人中、感染者数92人、罹患率0.701%(推定値)となりました。
■検査人数微減、陽性者急増で罹患率急上昇
1月1週目は、1日平均1,875人が検査しました。検査数は前週よりもわずかながら減っています。
陽性者は週間92人と前週より1.5倍に急増しています。罹患率は急上昇し0.701%(推定値)でした。
グラフ化すると、検査者数(青)はほぼ横線、陽性者数(赤)は上昇。このため罹患率(緑)は急上昇しているのが一目で分かります。
(赤が感染者数(左目盛)、青が検査者数(右目盛)、緑が罹患率(右目盛))
■羽田着が再び上昇
[空港別] 92人中 成田51・羽田27・中部1・関空13・福岡0
成田国際着が相変わらず最多です。55%(前週比-4%)とやや比率が下がっています。
一方で、東京国際着は29%(前週比+7%)と比率が上昇しています。
関西国際着は14%(前週比±0%)とやや高め推移が続いています。
福岡着は2週ぶりに陽性者が出ませんでした。
■女性やや増加
[男女別] 92人中 男62・女30
男性は67%(前週比+4P)でやや女性が増えている状況が続いています。
■20代が再び多数に逆戻り
[年齢別] 92人中 10代下14・20代30・30代23・40代12・50代6・60代6・70代1・80代上0
20代〜40代は前週同等の65人71%(前週比+9P)です。20代が30人33%(前週比+8P)とやや増加。減少傾向でしたが戻っています。年が明けてビジネスの外国籍者入国が再度増えてきたと推定されます。
10歳未満は3人3%(前週比-5P)と減少しています。年末年始の日本人家族帰国需要が減少したためと思われます。
■米国どんどん増加中、欧州減少
[渡航元] 92人中 非公表は0人、米国32人 インドネシア・パキスタン各9人
非公表者は2週連続で0人0%となりました。入国時の質問の仕方が変わったと推定されます。
米国は32人35%(前週比+8P)とどんどん増加しています。米大陸はブラジルも4人など39人42%(前週比+2%)を占めています。
変異株で騒ぎになっている英国は3人3%。欧州は合計9人10%(前週比-10P)と一気に減少しました。年末年始の日本人帰国需要が消滅したものと思われます。
インドネシアとパキスタンがともに9人10%(前週比+7P)と急増しました。
南アジアは合計17人18%(前週比+7P)と増加。年が明けてビジネスの外国籍者入国が再度増えてきたと推定されます。
クロアチアとコートジボワールは、全員検査が始まった2020年4月3日以来初めての確認です。
間近の感染が急激に増加中の国:日本・インドネシア・パキスタン・アラブ首長国連邦・スペイン・英国・ナイジェリア・南アフリカ・カナダ・米国
感染状況がピークの国:日本・インドネシア・アラブ首長国連邦・英国・ナイジェリア・南アフリカ・カナダ・米国・ブラジル
以上の異常状態の国からの入国者も感染確認されています。
ロイターのページが分かりやすいです。https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/
グラフにすると、紫系統の米大陸(紫系統)が増加したままです。
(東アジア:赤系統、東南アジア:黄系統、南アジア:緑系統、欧州:青系統、米州:紫系統)
・カナダからの入国者の陽性確認数がタイを超えましたので追加しました。
■東京・神奈川が急増
[居住地] 92人中非公表が3人、89人中南関東60人
非公表者は3人3%(前週比-13P)と激減しました。外国籍者が増えましたかね。
南関東は60人65%(前週比+27P)と激増しています。東京が35人38%(前週比+12P)、神奈川が15人16%(前週比+14P)と急増しています。船員などの外国籍者が増えたのでしょうか。
グラフを見ると、東京(濃赤色)と神奈川(黄色)が目立ちます。
(関東:赤黄系統、中部:緑系統、関西:青系統、中四国九州:紫系統)
■団体感染疑い12件と激増
[その他] 団体感染疑い12件、完全非公表0人
・詳細は公開されていないので推定でしかないですが、同日に同一空港へ同一国からの入国で同一都道府県在住者が連番確認された場合の、団体感染の疑いが強い事例は12件激増。国もバラけてきました。
・行動歴、居住地とも非公表者は2週連続いませんでした。
・有症状者は5人5%(前週比-6P)とやや減ってきました。
・2か国以上滞在者は1人のみでした。
・6人7%が変異株と確定しています。
・自県の感染者増加でアップアップしているのか、在住都道府県からの発表がほぼなくなっています。
■団体感染が疑われる事例(連番確認)
・1月1日 1898 成田 30代 女性 神奈川県 米国 無症状
1月1日 1899 成田 10歳未満 男性 神奈川県 米国 無症状
・1月1日 1900 羽田 50代 女性 東京都 米国 無症状
1月1日 1901 羽田 50代 男性 東京都 米国 無症状
・1月1日 1902 成田 50代 男性 千葉県 パキスタン 無症状
1月1日 1903 成田 40代 女性 千葉県 パキスタン 無症状
・1月1日 1904 成田 60代 女性 東京都 カナダ 無症状
1月1日 1905 成田 30代 男性 東京都 カナダ 無症状
1月1日 1906 成田 60代 男性 東京都 カナダ 無症状
・1月2日 1912 羽田 40代 男性 三重県 ブラジル 無症状
1月2日 1913 羽田 30代 女性 三重県 ブラジル 咽頭痛、鼻汁
1月2日 1914 羽田 10代 男性 三重県 ブラジル 無症状
1月2日 1915 羽田 10代 女性 三重県 ブラジル 無症状
・1月2日 1928 関空 20代 男性 大阪府 インドネシア 無症状
1月2日 1929 関空 20代 男性 大阪府 インドネシア 無症状
・1月3日 1934 成田 30代 女性 東京都 ロシア 無症状
1月3日 1935 成田 10代 女性 東京都 ロシア 無症状
1月3日 1936 成田 20代 男性 東京都 ロシア 無症状
・1月3日 1940 羽田 10代 女性 東京都 米国 頭痛
1月3日 1941 羽田 20代 女性 東京都 米国 咳
1月3日 1942 羽田 60代 男性 東京都 米国 無症状
・1月3日 1943 羽田 20代 男性 神奈川県 米国 無症状
1月3日 1944 羽田 10代 男性 神奈川県 米国 無症状
1月3日 1945 羽田 30代 男性 神奈川県 米国 無症状
・1月6日 1967 関空 20代 男性 大阪府 インドネシア 無症状
1月6日 1968 関空 40代 男性 大阪府 インドネシア 無症状
・1月6日 1973 羽田 30代 男性 神奈川県 米国 無症状
1月6日 1974 羽田 30代 男性 神奈川県 米国 無症状
1月6日 1975 羽田 20代 男性 神奈川県 米国 無症状
・1月7日 1980 成田 50代 男性 東京都 米国 無症状
1月7日 1981 成田 60代 女性 東京都 米国 無症状
■団体感染が疑われる事例(10歳未満)
・1月1日 1895 成田 10歳未満 女性 福岡県 ネパール 無症状
・1月1日 1899 成田 10歳未満 男性 神奈川県 米国 無症状
・1月2日 1923 成田 10歳未満 女性 東京都 インド 無症状
■行動歴と在住地が非公表の事例
・該当なし
■有症状事例
・1月2日 1913 羽田 30代 女性 三重県 ブラジル 咽頭痛、鼻汁
・1月3日 1940 羽田 10代 女性 東京都 米国 頭痛
・1月3日 1941 羽田 20代 女性 東京都 米国 咳
・1月3日 1946 羽田 30代 男性 東京都 フィリピン 発熱、頭痛、関節痛、咽頭痛、咳嗽
・1月4日 1978 羽田 30代 男性 非公表 英国 頭痛
■2か国以上滞在者事例
・1月2日 1917 成田 40代 男性 茨城県 ドイツ ポーランド 無症状
■変異株
・1月2日 1912 羽田 40代 男性 三重県 ブラジル 無症状
・1月2日 1913 羽田 30代 女性 三重県 ブラジル 咽頭痛、鼻汁
・1月2日 1914 羽田 10代 男性 三重県 ブラジル 無症状
・1月2日 1915 羽田 10代 女性 三重県 ブラジル 無症状
・1月2日 1925 関空 70代 女性 福井県 アラブ首長国連邦 無症状
・1月3日 1939 成田 40代 男性 大分県 ナイジェリア 無症状
■空港検疫での感染確認 週間別の傾向(検査対象人数が推定値)
・2020/04/03-2020/01/07:検査対象418,237人(1,493人/日) 感染2,020人=罹患率0.483%
(上記合計は11月5日分の過計上1,838件をマイナス済。下記各週の数値はマイナスせず。)
・04/03-04/09:検査対象10,010人(1,430人/日) 感染34人=罹患率0.339%
・04/10-04/16:検査対象 7,375人(1,053人/日) 感染16人=罹患率0.216%
・04/17-04/23:検査対象 4,480人( 640人/日) 感染 8人=罹患率0.178%
・04/24-04/30:検査対象 4,744人( 677人/日) 感染13人=罹患率0.274%
・05/01-05/07:検査対象 3,861人( 551人/日) 感染 5人=罹患率0.129%
・05/08-05/14:検査対象 4,130人( 590人/日) 感染 5人=罹患率0.121%
・05/15-05/21:検査対象 3,948人( 564人/日) 感染 3人=罹患率0.075%
・05/22-05/28:検査対象 3,988人( 569人/日) 感染23人=罹患率0.576%
・05/29-06/04:検査対象 5,869人( 838人/日) 感染20人=罹患率0.340%
・06/05-06/11:検査対象 6,081人( 868人/日) 感染29人=罹患率0.476%
・06/12-06/18:検査対象 6,788人( 969人/日) 感染41人=罹患率0.604%
・06/19-06/25:検査対象 7,677人(1,096人/日) 感染30人=罹患率0.390%
・06/26-07/02:検査対象 9,458人(1,351人/日) 感染20人=罹患率0.211%
・07/03-07/09:検査対象10,800人(1,542人/日) 感染41人=罹患率0.379%
・07/10-07/16:検査対象 9,702人(1,386人/日) 感染76人=罹患率0.783%
・07/17-07/23:検査対象 9,388人(1,341人/日) 感染64人=罹患率0.681%
・07/24-07/30:検査対象 9,055人(1,293人/日) 感染84人=罹患率0.927%
・07/31-08/06:検査対象12,190人(1,741人/日) 感染67人=罹患率0.549%
・08/07-08/13:検査対象 9,453人(1,350人/日) 感染36人=罹患率0.380%
・08/14-08/20:検査対象10,254人(1,464人/日) 感染39人=罹患率0.380%
・08/21-08/27:検査対象10,612人(1,516人/日) 感染31人=罹患率0.292%
・08/28-09/03:検査対象11,895人(1,699人/日) 感染47人=罹患率0.395%
・09/04-09/10:検査対象 9,679人(1,382人/日) 感染27人=罹患率0.278%
・09/11-09/17:検査対象11,654人(1,664人/日) 感染41人=罹患率0.351%
・09/18-09/24:検査対象11,262人(1,608人/日) 感染45人=罹患率0.399%
・09/25-10/01:検査対象13,766人(1,966人/日) 感染48人=罹患率0.348%
・10/02-10/08:検査対象12,579人(1,797人/日) 感染51人=罹患率0.405%
・10/09-10/15:検査対象12,755人(1,822人/日) 感染43人=罹患率0.337%
・10/16-10/22:検査対象15,304人(2,186人/日) 感染44人=罹患率0.287%
・10/23-10/29:検査対象16,650人(2,378人/日) 感染51人=罹患率0.306%
・10/30-11/05:検査対象15,804人(2,257人/日) 感染54人=罹患率0.341%
・11/06-11/12:検査対象10,227人(1,461人/日) 感染100人=罹患率0.977%
・11/13-11/19:検査対象11,591人(1,655人/日) 感染77人=罹患率0.664%
・11/20-11/26:検査対象12,322人(1,760人/日) 感染88人=罹患率0.714%
・11/27-12/03:検査対象13,348人(1,906人/日) 感染83人=罹患率0.621%
・12/04-12/10:検査対象15,699人(2,242人/日) 感染79人=罹患率0.503%
・12/11-12/17:検査対象17,378人(2,482人/日) 感染69人=罹患率0.397%
・12/18-12/24:検査対象21,365人(3,052人/日) 感染115人=罹患率0.538%
・12/25-12/31:検査対象13,804人(1,972人/日) 感染63人=罹患率0.456%
・01/01-01/07:検査対象13,130人(1,875人/日) 感染92人=罹患率0.701%
[空港別] 成田51・羽田27・中部1・関空13・福岡0
[男女別] 男62・女30
[年代別] 10代下14・20代30・30代23・40代12・50代6・60代6・70代1・80代上0
[渡航元] フィリピン4・ミャンマー2・インドネシア9・
バングラデシュ1・ネパール3・インド4・パキスタン9・
アラブ首長国連邦1・トルコ1・ウズベキスタン1・ロシア5・
ウクライナ2・クロアチア1・スウェーデン1・ドイツ/ポーランド1・スペイン1・英国3・
コートジボワール1・ナイジェリア2・南アフリカ1・
米国32・カナダ3・ブラジル4・非公表0
[居住地] 宮城1・茨城2・栃木1・埼玉1・千葉9・東京35・神奈川15・
福井1・愛知2・三重5・大阪10・兵庫3・岡山1・
福岡2・大分1・非公表3
1日16、2日23、3日19、4日9、5日9、6日10、7日6=92
40週(280日)経過
※検査対象数は、何月何日着が何人という発表ではなく、2日遅れで集計発表していると思われる数値しか公表されていません。毎日更新されているので、それほど大きくブレることはないと思いますが、確実に何月何日到着分の数値かは不明です。推定値に近い数値として捉えてください。
前週(12月第5週)の詳細 http://johokotu.seesaa.net/article/479327595.html
今月から、英国と南アフリカの陽性確認発表が3日遅れが多発しています(3日間空港待機になっていることによる影響と思われます)。これまで金曜日〜翌週木曜日までのデータの集計結果を毎週日曜日に発表していましたが、3日遅れになっているので、少し公開が遅くなりますが、今回から毎週火曜日更新に変更します。
2021年01月12日
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