2021年01月11日

低感染国の感染確認状況

◇空港検疫 低感染国の感染確認状況

9日から、新型コロナウイルス感染症の全入国者を対象とした検査が再開されました。
8日時点で日本よりも感染状況が低い国の感染確認状況を振り返っておきます。


8日時点で死亡率(=死亡者数/人口)が日本より低い国は、72か国ありました。
このうち、空港検疫で全員検査が始まった2020年4月3日到着分〜2021年1月8日到着分までに陽性者が確認されたのは18か国・地域で、合計127人が確認されています(非公表は含めない)。

最も陽性者数が多いのが中国(香港・澳門含む)で30人。ベトナムが26人、韓国18人、タイ16人、台湾7人、ナイジェリア6人と続いています。
中国や韓国、ベトナム、台湾などは入国者数が多く、陽性者も多くてもおかしくないですが、少人数で収まっています。

低感染72か国のうち、検査対象となっている国もありますが、非対象国も多いです。非対象国は、有症状などの時以外は検査しないので、ほとんど陽性者は出てきません。

陽性者が確認された18か国のうち、カンボジア、マリの2か国は対象国になったことがありません。
韓国、中国、台湾、ベトナム、タイ、シンガポール、ニュージーランドの7か国・地域は2020年4月3日〜2020年10月31日は対象でしたが、2020年11月1日以降検査対象外に代わっています。
途中から検査対象になっている国もあり、タジキスタンとガーナが2020年5月27日から、カメルーンが2020年7月1日から、ウズベキスタンとマダガスカルは2020年7月24日から、ナイジェリアとエチオピアが2020年8月30日から、ミャンマーは2020年11月1日から検査対象になっています。

7月末まではほとんど陽性者が出ていません。7月29日に検査方法がPCRから唾液抗原定量に変更されてから急に陽性確認が出始め、入国者の多くを占めていた7か国・地域が検査対象外になってからは一気に確認がなくなっていました。
7月29日に全体の1.57%程度まで減少しましたが、10月31日には8.08%まで上昇。その後は減少を続けています。
12月から感染確認が再びポツポツ出ている状況です。

唾液抗原定量になってから急に感染確認が増えたので、偽陽性が多かったと推定されています。
入国者が多い中国、韓国、ベトナム、台湾などは、全入国者検査が始まる9日以降、それなりの数の陽性確認が出てくると思われますので、注視していきたいところです。
※表の中でスリランカの表示がありますが、初確認は9日到着分なのでグラフ棒の表示はありません。

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ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 22:00| 東京 ☁| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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