福島県沖地震で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
地震発生から10日となりました。
この10日間はどのようなものだったのでしょうか。
地震からもう10日、でしょうか。それともまだ10日、でしょうか。
今回の地震では、東北新幹線が橋脚破損などにより運休。東日本大震災時と同様に復旧に時間がかかっています。その一方で、地上をほとんど必要としない航空ネットワークは平常運航を続け、全国の航空会社が物資輸送と人々の輸送を担っています。
今回の東北新幹線運休については、幸いなことに在来線は被害がなかったため、昨年3月に全線再開したばかりの常磐線や、羽越本線を活用した日本海側ルートなど鉄道での代替手段が多数あり、臨時特急なども運行されています。しかし、長距離高速輸送と言う点は、航空以外に代替はなく、被害の大きかった福島周辺だけでなく、東北各地と首都圏を結ぶ交通機関として活用されています。
日々空港をクローズアップしている身としては、非常に心強く感じています。
緊急事態宣言下で全体の輸送量は激減していますし、24日には暫定ながらも東北新幹線が全線再開するため、あっという間に航空の臨時便運航はなくなりそう。既に福島-東京国際(羽田)線は20日をもって臨時便運航を終了。24日をもって花巻-羽田線も臨時便運航が終了する予定です。
今回被害が集中した福島について言えば、東京からだと、東京-那須塩原間1時間10分+那須塩原-福島間2時間です。
一方航空利用の場合、羽田-福島空港間はわずか50分でも、福島空港-郡山間50分+郡山-福島間50分ですから、新幹線とあまり差はありません(実際には鉄道の場合那須塩原-郡山間で乗り継ぎが何度もあって上記表記より+30分はかかりますが、航空利用の場合も郡山での乗り継ぎが時間がかかります)。
東日本大震災から10年経って再び、航空が、長距離高速交通手段として必要不可欠であることが判明しました。しかし、新幹線は便利で快適。そして日本の技術の象徴です。それだけに航空よりも鉄道と言う人も多いですから、普段から、どうしたら維持していけるのか、どうしたらもっと乗ってもらえるのかを考えていく必要があるのかもしれませんね。
まずは、長距離高速輸送の一翼として、航空が空から街を結び付け、空港はその拠点として存在感を示してほしいですね。
青い空から、街を、人を、物を、そして心を、結びつけよう。
被災地域の皆さんが早くホッとできますように。
被災地域の皆さんが早くホッとできますように。
ラベル:地震