◆訪日外国人 1月 訪日外客数46,500人と入国減少、出国日本人は増加し48,700人
日本政府観光局(JNTO)は17日、1月の訪日外客数、出国日本人数の推計値を発表しました。訪日外客数は46,500人、出国日本人数は48,700人でした。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響を受け、国際線の利用は極端に減少しています。
推計値の前年同月比は、訪日外客数が98.3%減(前年2,661,022人)、出国日本人数が96.5%減(前年1,380,762人)でした。訪日外客は前月より約1万2千人も減少(約21%も減少)、一方で出国日本人は約1万4千人増加しています。
世界から見れば日本国内のごくごく一部地域だけに発出されている緊急事態宣言発令に基づいて行われた、数々の入国規制により、訪日外客数の増加はついにストップし、減少してしまいました。JNTOは「、日本における新規入国の一時停止や検疫の強化等の措置が取られたこと」を理由に挙げています。
出国日本人が増加した理由についてJNTOは触れていませんが、12月に入国した日本人が激増していたので、年末年始の帰省需要が在留地へ帰って行ったためと推定されます。
1月は9日以降、全入国者の全員に検査が課せられ、ビジネストラックの運用が停止された結果、全入国者に対して入国後14日間の外出禁止が要請されています。
世界各国も似たような制限をしているところが多くなっていますが、それでも、46,500人もの外国人が入国していることが分かりました。
最も多いと推定される国はベトナムからで20,000人でした。全体では減少する中、なぜかこの国は、昨年11月14,700人→12月15,700人と急増傾向になっています。
続いては中国で10,200人(11月18,100人→12月18,400人)。千人を超えたのは、このほかに、韓国から2,500人(11月・12月は2,800人)、米国1,200人(11月1,100人→12月1,300人)、フィリピンから1,000人(11月1,700人→12月2,300人)のみで、各国とも減少傾向です。
訪日外客数の前年同月比は98.3%減なので、多くの国がその前後の減少率ですが、ベトナムだけは60.3%減と昨年の4割程度も利用。インドも93.5%減で、一部の国はそれなりの入国者が見られる状況です。
こうやって見ると、ベトナムだけは異常であることが際立っていますね。
これまで判明している検体数などから推定すると、1月は下旬以降、ベトナムからの入国者の検体数は激減しているので、入国規制直前の駆け込み需要が異常に多かったと推定される結果です。
1月は、成田国際、東京国際、関西国際、中部国際、福岡の5空港で、細々と国際線の運航が続いていました。
■訪日外客数(2021 年 1 月推計値)(JNTO公式サイト)
https://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/210217_monthly.pdf
2021年02月22日
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