東京国際空港(羽田空港)の国際線旅客施設を運営している東京国際空港ターミナルは26日、1月の利用実績を発表しました。
発着回数は2,177回(前年同月比28.5%)、旅客数は国際線50,928人(同3.4%/うち通過客6,172人)でした。他空港同様に、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて壊滅的な状況でした。
発着回数は12月よりも減少。利用者数は1万人近く減少して前年比3.4%まで後退しています。
入国者は12月より44%減の17,712人。昨年10月レベルまで戻りました。出国者は27,044人で増加を続けており、入国者数を上回りました。1月は新規入国拒否や入国者全員検査が始まった理由もありますが、12月に日本人が異常に帰国していた反動も出たものとみられます。
通過客は順調に上昇を続けており、遅々とはしているものの、世界的な航空利用は改善傾向と言えるかもしれません。
1月中、国際線旅客定期便は、成田国際(成田)、関西国際(関空)、中部国際(セントレア)と、羽田、福岡の5空港のみで確認されています。
成田と関空、中部は1か月前に既に速報値が出ており、単純に羽田分も合わせた4空港出入国者数(通過客除く)は171,771人と2割ほど減少しています。空港分担率は、成田が58%(前月比-1P)、羽田が26%(同+1P)、関空が14%(同±0P)、中部が2%(同±0P)でした。
出入国者数の半数が入国だとすると8万6千人ほどの入国があったとみられます。今月は、日本人の年末年始一時帰国急増を反映してか、出国者が多いです。今回発表された羽田の出入国比率をみると入国者は旅客数全体のわずか35%ですので、それを元にすると、全国の入国者は5万9千人ほどと計算できます。
1月の空港検疫での検査件数は明確になっており、羽田、福岡もあわせて7万5千件強です。5万9千人と比べると、かなり差が出ている状態で、他の4空港は入国者がそれなりに多く、羽田は入国者数の比率が少ないと思われる結果になっています。
■羽田空港 国際線 旅客ターミナル利用実績(2020年度)(東京国際空港ターミナル公式サイト)
http://www.tiat.co.jp/result/docs/69ca3bc3ef38e57bd48136aa8dbbd8ae5954f8c8.pdf
■民営3国際空港 1月運用状況を発表、出入国12万7千人(2月26日配信記事)
https://johokotu.seesaa.net/article/480223632.html
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