厚生労働省(厚労省)が6日に公開した「空港検疫所における滞在国・地域ごとの検査実績(直近4週間)」につきまして、情報がひっそり修正、差し替えられていることが明らかになりました。
6日に出たデータは、2週間遅れの4月4日〜4月10日分、1週間遅れの4月11日〜4月17日分、1日遅れの4月18日〜4月24日分の3週間分です。
このデータが、公開後に、ひっそり修正、差し替えられていることが明らかになりました。
情報交通ホットライン日本空港情報館ブログでは、9日早朝にこのデータの分析記事を出しています。この中で、強制隔離中に陽性になった事例(3日後検査で陽性になったとみられる事例等)はデータに含まれていないようだと書きました。
https://johokotu.seesaa.net/article/481380365.html
https://johokotu.seesaa.net/article/481392538.html
https://johokotu.seesaa.net/article/481394561.html
過去に配信した記事の修正のために、9日昼にデータを再確認したところ、6日当初に出ていたデータとは異なるデータが公開されていることが分かりました。
見る限りでは、上記3記事で含まれていないと分析した隔離中陽性事例のデータが追加されたようです。
例えば一例をあげると、以下のような内容が更新されています。
4月18日〜4月24日分
(当初発表)パキスタン 日本国籍 検体29・陽性1、外国籍 検体72・陽性2
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(現在公開)パキスタン 日本国籍 検体29・陽性2、外国籍 検体72・陽性4
(当初発表)インド 日本国籍 検体199・陽性5、外国籍 検体234・陽性20
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(現在公開)インド 日本国籍 検体199・陽性5、外国籍 検体234・陽性21
4月18日〜4月24日分で、パキスタンは通常発表が3件、2日遅れ事例が1件、3日遅れ事例が2件あります。また、インドは通常発表が25件、5日遅れ事例が1件あります。
4月4日〜4月10日分で見ると、以下のような事例が見られます。
(当初発表)パキスタン 日本国籍 検体48・陽性0、外国籍 検体209・陽性10
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(現在公開)パキスタン 日本国籍 検体48・陽性1、外国籍 検体209・陽性22
非常に大きな誤差が出ていたパキスタンは毎日発表では、通常発表10件、3日遅れ事例13件でした。上記記事の中では、13件の誤差があり、隔離中陽性事例の数と一致すると書きましたが、その誤差自体がなくなっています。
上記記事では、4月4日〜4月10日分で、パキスタン13人、フィリピン2人、ポーランド1人で誤差が出ていることを書きましたが、いずれも見事に陽性者が追加されています。
(当初発表)フィリピン 日本国籍 検体118・陽性0、外国籍 検体798・陽性5
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(現在公開)フィリピン 日本国籍 検体118・陽性0、外国籍 検体798・陽性7
(当初発表)ポーランド 日本国籍 検体16・陽性0、外国籍 検体20・陽性0
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(現在公開)ポーランド 日本国籍 検体16・陽性1、外国籍 検体20・陽性0
いずれも当初発表では通常発表分だけが含まれ、後から更新された現在公開されているデータでは遅れ事例(=隔離中陽性事例)の人数を付け加えていると推定されるものになっています。
■航空便利用者数も修正
今回のデータでは、航空便利用者数も一部修正されており、急激に減っていたインドに人数が急増。代わりにインドネシアの利用者数が減っています。合計数は3週ともに変化がないので、計上を誤っていたものと推定されます。
全ての数値を見てはいませんが、検体数は変化なし、陽性者数のみ追加した模様。航空便利用者数もインドとインドネシアの数値が変わっているのみです。
上記3記事では、過去記事の訂正も必要との記載をしましたが、隔離中陽性の事例も含まれているようですので、過去記事の修正等は特に行わないことにします。お騒がせしました。
私も公開内容を後から修正するときは多々ありますので、別に後からデータを修正するのは構わないのですが、、。
今回のデータは全ての基礎となる数字ですし、発表が遅かった中で更新情報無しでしれっとデータ発表されたうえ、その内容を告知無しでしれっと修正するのは止めてほしいですね。
■水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7
STAY HOME NOW, FLY LATER