◇新型コロナウイルス感染症 南アジア3か国からの新規の再入国を拒否へ
12日、新たな水際対策措置として、南アジアの3か国(ネパール、インド、パキスタン)に14日以内に滞在歴のある新規の再入国者の入国を拒否することが決定されました。
新たな水際対策の主な内容は、「インド、パキスタン及びネパールの3か国に、本邦への上陸申請日前14日以内に滞在歴のある在留資格保持者の再入国は、当分の間、特段の事情がない限り、拒否する」というもの。5月14日0時以降の入国から適用されます。
上記南アジア3か国以外の国籍や居住者でも、入国14日前までの間に上記3か国に滞在していると適用されます。
なお、5月13日までに「再入国許可をもって出国した「永住者」、「日本人の配偶者等」、「永住者の配偶者等」、又は「定住者」の在留資格を有する者」は特段の事情があるとみなされ、特別永住者も通常通り入国が可能です。
このため、日本で在住し続けるのであれば、実質的には大きな影響はないものとみられます。
水際対策としてはごくごく当たり前の措置と思いますが、昨夏以降、再入国は全世界の国々からの入国者に原則認められています。3か国からの入国者は3月以降空港検疫での陽性者が激増しているとはいえ、今回3か国だけを差別的に扱うことになります。
上記3か国をめぐっては、10日から強制隔離期間が6日間に延長されており、差別的扱いが拡大することになります。
特にパキスタンをめぐっては、昨年6月に空港検疫での陽性が急増した際にも、検査結果判明まで空港からの外出を特別に禁止する差別的対応が行われたことがあります(現在はすべての入国者が結果が出るまで外出禁止になっていますが、当時はパキスタンからの入国者のみに適用するという差別的取り扱いでした。)
南アジア諸国からの入国者は、日本への再入国・帰国を前提とする短期渡航が異常に多いとか、14日間隔離からの逃走が多いとか、陽性再入国者が多すぎるとか、何か理由があるのでしょうかね、、、。
水際対策を厳しくするのとは一切関係なく、パキスタンとネパールは両国の国際線が一気に運航停止になったため、日本の空港検疫での陽性者の数は一気に減った状況になっています。2か国については完全に時期を逸してます。
■新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置(インド、パキスタン及びネパールに対する措置)(外務省公式サイト)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C076.html
2021年05月13日
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