検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が16週目に突入
通常の毎週水曜日更新が再開されました。
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厚生労働省(厚労省)は12日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の4月4週目(4月25日〜5月1日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。
厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。
今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が16週連続で判明しています。
ここのところ三日間強制隔離(入国時と三日後の二回検査)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。
■検体数は日外ともに増加
4月4週目は、検査数は13,039件(前週比+1,771件)と、前週から16%ほど増加しました。
日本国籍者は7,337件(前週比+888件)、外国籍者は5,702件(前週比+883件)で、日本国籍者も外国籍者も増えています。
■多くの国が増加
国別で見ると、最も入国が多かったのは米国で2,560件(前週比+187件)。二番目は中国1,734件(前週比+27件)、三番目はフィリピン858件(前週比+85件)で、ここまで順番に変化はありませんでした。
四五が入れ替わっており、四番目がインドネシア679件(前週比+191件)、五番目は韓国664件(前週比+97件)でした。
六番目は引き続きインドで625件(前週比+192件)です。緊急帰国が続いたのか増加が多めでした。
七番目〜十番目は順番は変わらず、七番目はタイ606件(前週比+182件)、八番目は台湾419件(前週比+60件)。九番目はベトナム387件(前週比+107件)、ネパール354件(前週比+116件)でした。
この週は、ほとんどの国からの入国者が増加しています。
パキスタンが126件(前週比+25件)とあまり戻っていません。パキスタンは3月〜4月上旬にかけて陽性者が多かったですが、入国者減少とともに陽性者が減っています。やはり、日本に入ってくる人数自体を減らさないと、陽性者減少は難しい印象です。
■インドネシアの邦人急増続く
日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、インドネシア、タイ、台湾でした。
米国は相変わらず日本人が多く、日本国籍者1,923件・外国籍者637件で、やや差が広がりました。
インドネシアは、日本国籍者505件・外国籍者174件で、前週から日本国籍者の急増が目立ちます。
タイは、日本国籍者442件・外国籍者164件で、相変わらず日本国籍者の方が多く、増えているのも日本国籍者の方が多いです。
台湾は、日本国籍者266件・外国籍者153件。ジリジリ日本国籍者が増えています。
日本人と外国人が多い同じくらいなのは、上位十位までの国では、インド、ベトナムでした。
インドは、日本国籍者290件・外国籍者335件。日本国籍者も外国籍者も増えています。
ベトナムは、日本国籍者213件・外国籍者174件で、今週は日本国籍者の増加が目立ちました。もともと外国籍者は新規入国が非常に多かった国ですが、ここのところジリジリ増えていますね。
外国人が多いのは、上位十位までの国では、前週同様中国、韓国、フィリピン、ネパールでした。
中国は日本国籍者777件・外国籍者957件とやや差が縮まりました。
外国人がずっと多いままの筆頭は相変わらずフィリピンで、日本国籍者127件・外国籍者731件でした。
韓国は、日本国籍者249件・外国籍者415件で、外国籍者が増え始めています。
ネパールは日本国者22件・外国籍者332件と、ずっと外国籍者が圧倒的な状況が続いています。
この他、十位以内に入っていませんが、11位のドイツ、12位のシンガポール、13位のマレーシア、14位の英国日本国籍者の方が多い状況。15位のブラジルは日外の数が近く、やや外国籍者の方が多いです。
・高感染国が多い欧米からの入国は、日本人が多い
・南アジアからは圧倒的に外国人が多い。
といった傾向が続いています。
罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。
■水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7
STAY HOME NOW, FLY LATER