◇新型コロナウイルス感染症 インド変異株確認指定国からの入国規制を強化 いきなりの朝令暮改
19日、インドで初めて確認された変異株B.1.617指定国・地域(変異株B.1.617指定国・地域)について、スリランカを「特に高い懸念があると判断された国・地域」に指定しました。前日18日に発表された内容を、措置の実施開始前に変更するという、文字通りの朝令暮改になっています。
18日の指定でスリランカは、「変異株 B.1.617 指定国・地域のうち、現地の感染状況、我が国の空港検疫での検査結果等を総合的に判断の上、当該変異株が流入するリスクがより高いと懸念される国・地域」となっていましたが、「特に高い懸念があると判断された国・地域」には入っておらず、入国後6日間の強制隔離はするものの、在留資格保持者の再入国の原則拒否はしない予定でした。
スリランカは、感染症危険情報がレベル2で、いわゆる非上陸拒否国でした。このため、在留資格保持者の再入国の原則拒否の指定は逃れていました。
これが、18日に感染症危険情報が更新されてレベル3となったため、非上陸拒否国から除外。このため、「特に高い懸念があると判断された国・地域」にも指定されることになりました。措置の開始は、他の5か国からは1日遅い5月21日午前0時から適用となります。
なお、18日付で感染症危険情報がレベル2からレベル3に引き上げられたのは、カンボジア、スリランカ、タイ、東ティモール、モンゴル、セントルシア、セーシェルの7か国です。なかでもタイは昨年11月1日に初めて上陸拒否対象解除となった低感染9か国の一つで、油断をすると感染がすぐに拡大することがよく分かる事例になっています。変異株の怖さが改めて浮き彫りになっています。
■新型コロナウイルス感染症に関するスリランカに対する新たな水際対策措置(5/19発表、外務省公式サイト)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C079.html
■各国に対する感染症危険情報の発出(レベルの引き上げ及び維持)(5/18発表、外務省公式サイト)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2021T051.html#ad-image-0
■新型コロナウイルス感染症 インド変異株確認指定国からの入国規制を強化でまず13か国指定 リスク高い国からの入国者を6日間強制隔離でまずは6か国指定(5月19日配信記事)
https://johokotu.seesaa.net/article/481564903.html
2021年05月20日
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