東京国際空港(羽田空港)の国際線旅客施設を運営している東京国際空港ターミナルは25日、3月の利用実績を発表しました。
発着回数は2,434回(前年同月比61.8%、2019年同月比31.5%)、旅客数は国際線42,497人(同比12.4%、2019年比2.5%/うち通過客5,608人)でした。他空港同様に、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて壊滅的な状況でした。
発着回数は2月よりも24%程増加しています。一方で、利用者数は1万3千人強増加し昨年8月レベルまで戻しましたが、コロナ禍前の2019年比だと2.5%まで後退しています。
入国者は2月より64%増の18,330人。昨年10月〜11月レベルまで戻りました。出国者は36%増の18,559人でした。出国は戻りが鈍いですが三か月連続で出国者数が入国者数を上回っています。1月に新規入国拒否や入国者全員検査が始まって以降利用は減少気味でしたが、徐々に回復してきている印象です。
3月中、国際線旅客定期便は、羽田と、成田国際(成田)、関西国際(関空)、中部国際(セントレア)、福岡の合計5空港のみで確認されています。
成田と関空、中部は1か月前に既に速報値が出ており、単純に羽田分も合わせた4空港出入国者数(通過客除く)は132,552人と前月比で43%増加しています。空港分担率は、成田が59%(前月比±0P)、羽田が28%(同+1P)、関空が12%(同±0P)、中部が2%(同±0P)で、ほぼ前月と同じでした。
出入国者数の半数が入国だとすると6万6千人ほどの入国があったとみられます。今回発表された羽田の出入国比率をみると入国者は旅客数全体の43.1%ですので、それを元にすると、全国の入国者は5万7千人ほどと計算できます。
3月の空港検疫での検査件数は明確になっており、羽田、福岡もあわせて6万4千件強です。羽田の入国者数はやや多めに推移しているものと推定されます。
昨年比での比較が難しくなりましたので、数値を捉えるのは今回で終了します。利用者数に大きな変化があった場合には、その都度記事化する予定です。
■羽田空港 国際線 旅客ターミナル利用実績(2020年度)(東京国際空港ターミナル公式サイト)
http://www.tiat.co.jp/result/docs/7ed3167009e901f386d27421f8b56719cd8f80f0.pdf
■民営3国際空港 3月運用状況を発表、出入国9万6千人弱(4月27日配信記事)
https://johokotu.seesaa.net/article/480698093.html
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